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岡山県 県立 岡山大安寺中等教育学校 卒
東京大学 理科一類

北村 隆博さん

■共通テスト得点 809点/900点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 73 40 36 36 23 =208/440点
自己採点 66 27 20 17 15 =145/440点

■受験した感触・・・ 1日目は調子が上がらなかったが2日目に過去最高の出来で巻き返せたと思った。しかし振り返るたびにミスが発覚して最終的に受かっている気はしなかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 C 理科一類 C 理科一類 E

過去問に身を慣らすことが東大受験勉強のスタートライン

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を志望校にするまで

 私が東大を志望した第一のきっかけは高一のはじめにあった学校の担任との面談だった。将来の夢を尋ねられかねてから興味のあった分野で研究者になりたいと答えると、そんな研究ができるのは東大くらいではないかと言われた。この時から漠然と、東大を目指すという意識が自分の中にあった。これが確実な目標として固まったのは高二の夏の東進入学時。自分の力だけでは大学入試という大きな挑戦に対して十分な戦略を用意しきれないと思い東進を利用することを思い立ったが、それと同時に志望校を東大にすることも確定させた。

高三の夏まで

 東進に入ってから高三の夏までは、そこまで「東大に向けて」という勉強はしてこなかったように思う。私は八月の前半まで部活動の大会に出ていて勉強には本腰が入っておらず、また理科の範囲が学校で一通り終わったのが夏休み後半で、スタートとしては遅い部類だったのかもしれない。高三の夏までは学校の授業で教科書の範囲を定着させながら、二か月に一回ある共通テスト本番レベル模試でのパフォーマンス向上に努めた。受験勉強だけに集中していたわけではないが、共通テスト模試の復習で解けなかった問題を徹底的に分析することで共通テストレベルの基礎力の定着という意味ではこの時点で悪くない到達度まで至っていたと自負している。冠模試のことはまだあまり気にかけていなかった。

高三の秋

 教科書の範囲が一通り終わり、過去問演習講座を利用していた。東大二次形式の問題に正面から向き合ったのはこれが初めてだったかもしれない。これ以前はまだ本腰を入れていないからある程度までは手が出ないのも仕方ないと思っていた。本番と同じ時間設定で1年分セットで解いていたが、問題を解いて自分で考えていく過程で力をつけるというよりは、解説授業でどんな条件からどんな考え方を適用したくなるのかという方法論を吸収することをメインに据えていた。過去問を解きはじめるタイミングは人それぞれではあろうが、東大二次の問題を触り始めたばかりの頃はこのやり方が一番力をつけてくれるのではないだろうか。

共通テスト前

 私の母校の生徒以外には参考にならない話で申し訳ないが、12月に入ると学校の共通テスト対策が異常なほどに充実し始め、二日かけて共通テスト形式の演習セットを週に2回ずつ実施していたものだからそれの復習を含めるとほぼ全ての時間がこれをこなすことに費やされるようになった。しかしこの荒療治のおかげで短期間にかなり共通テストの完成度を上げることができた。年が明けるまではそれでも時間を見つけて二次の過去問を少しずつ解いていた。一年分をまとめてではなく力をつけたい教科だけをピックアップして、時間では区切らず完全に解けなくなって手が止まるまで考え切る方法に切り替えた。年が明けてからはその時間も地理や化学の暗記事項を復習することに費やし、2週間だけ100%共通テスト対策に力を注いだ。

共通テスト後から二次試験まで

 共通テストの自己採点は難化にもかかわらず事前に目標としていた点数程度であったので、未練もなくすぐに二次に向けての対策に切り替えることができた。ある程度過去問の場数を踏んできて復習したい事項があぶり出されてきたので、過去問を解くのを少し減らして復習や弱点と思えた分野の演習問題に取り組んだ。しかしもっと早くこの域に達していればできたと感じて後悔するところは大きかった。

■東進東大特進コースについて

 通期講座では「ハイレベル物理」の3講座と「数学の真髄」から1講座を受講した。ハイレベル物理では、とにかく視野狭窄に陥らないように気を付け全体を俯瞰することを教わった。物理を学習するのは受験物理で高得点をとるだけではなく進学してから物理を学んで活用するためであるとか、設問に対して解答を用意するだけではなく問題が取り扱っている状況全体を把握すべしだとか、そのように「ゴールの先」をはじめから見据えることで正答や合格といったゴールへの到達を近づけることができたと思う。数学の真髄は、ハイレベル物理にも言えることだが、数式の表現が主張や現象としてなにを表すのかという翻訳をすることに慣れさせてくれ、主に微小なものの扱いを学べた。
 過去問演習講座は、紙の解答解説も解説授業もともに非常に内容が充実していると感じた。直近2年分ほどをとっておいて数年分を傾向に慣れるためにつかい、それによってあぶり出された復習の必要な事項を参考書や演習で補強して、最後にとっておいた問題を本番形式で解いてさらに調整を加えるという使い方をしていたが、おおむねこの方針で活用するのがおすすめできると思われる。過去問を解いて問題や解説授業そのものから学ぶというのは最初はかなり力を伸ばすことができるが、何年分も解いて行くうちに問題そのものではなく問題を解くことで参照したくなった関係事項や類題に取り組みたくなるだろうから、直前期ギリギリではなくかなり時間に余裕を持って過去問に取り組み始めることを強く推奨する。
 私は東進衛星予備校の担任と一週間に一度のペースで面談をしていたが、それまでの一週間で取り組んだ内容・これからの一週間で取り組むべき内容を定期的に整理することは学習のリズムづくりの大きな助けになった。時期ごとの共通テストと二次の対策の時間配分など目安を提示してもらいながら学習ペースを組み立てることができた。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 一言で述べると、早いうちに入試の本番までの勉強スケジュールを検討しておくということをおすすめしたい。東大本番レベル模試や過去問にある程度取り組んでから初めて勉強したくなる内容というのは多くあるから、あとから学習したい内容が増えたときに使える時間的余裕を残すように意識しつつ早めに東大形式の問題に触れ始め、ぜひ満足のいく準備をして試験本番に臨んでほしい。共通テストはさほど焦らなくても対応できると思うが、慣れが左右する部分が大きいから練習一回一回の場数を大切にされたい。また東進の共通テスト本番レベル模試で扱われた幅広い範囲の復習を欠かさないでおけばその知識は二次の問題を考える基盤として心強い支えとなるだろう。