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東京都 私立 桜蔭高等学校 卒
東京大学 文科一類

有馬 万奈さん

■共通テスト得点 800点/900点

■共通テスト得点選択科目 世界史 日本史 化学基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 107 32 56 31 39 =265/440点
自己採点 90 20 60 30 30 =230/440点

■受験した感触・・・ 数学の試験終了後に絶望した。日本史はあまり手ごたえがなかったが、世界史は解ける問題が多く出た印象。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 B 文科一類 A

客観的に自分を見つめる

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は中高一貫校に通っており、中学生の終わり頃から漠然と東大受験を視野に入れてはいたのですが、本格的に受験勉強を始めたのは高校2年生になってからでした。私と似たような環境に身を置いている方、またそうでない方にとってもこの体験記が何かしらの参考になれば嬉しいです。

時期別

  • 高校1年生

大学受験について右も左も分からない状態で、なおかつ入試までまだ時間があった高1の間は、勉強法や計画の立て方などを調べることに時間を割いていました。受験勉強においてはいわば周辺的な部分ですが、今になって思い返すと、受験生時代、勉強方針に迷いが生じた際にも自信を持って柔軟に軌道修正することができたのは、この時期に自分に合った勉強法について考え抜いた経験があったからだと思います。

この1年間は、点数を伸ばすのに特に時間がかかりそうだと思われた数学の基礎固めに注力していました。数学以外の科目については学校の定期テストに向けた勉強が主でした。

  • 高校2年生

高1の終わりに受けた共通テスト本番レベル模試を契機に、本格的に受験勉強を開始しました。高3に上がる段階で2次試験の演習に入ることができるだけの学力を身に付けることを目標に据え、2ヶ月に1回開催される共通テスト本番レベル模試をペースメーカーに基礎の完成を目指しつつ、徐々に2次試験レベルの学習に移行しました。

  • 高校3年生

共通テスト同日体験受験・東大同日体験受験ともに、国語は平均的、日本史と世界史の不得意を得意科目の英語と数学で補っている状態でした。そのため、高3の1年間は、数学を維持しつつ、社会科目を集中的に強化することを目標に学習を進めました。

科目別

  • 英語 私は年長〜小5の約5年半を海外で過ごしていたので、ありがたいことに英語に関してはあまり苦労することはありませんでした。普段は特に対策はせず、模試を受けて単語の穴を埋め、苦手とする問題形式を洗い出して短期間で集中的に補強するようにしていました。
  • 数学 先ほども述べたように、数学についてのみは高1から受験勉強を始めました。高1の間は網羅系参考書を計画的に進め、定石を身につけました。その上で、高2では難関大の入試問題に幅広く触れ、高3の初めには東大の過去問にスムーズに取り掛かることができました。
  • 国語 現代文について。私は高3に入ってから本格的に対策を始めたのですが、自分の書いた答案と向き合う作業を疎かにしてしまいがちだったこともあり、直前期に入ってから不安を抱えることになりました。新受験生の皆さんには普段の演習から自分の答案の癖を把握するように心がけることをお勧めします。古文・漢文は、基礎となる文法/句法、そして古文単語/重要漢字・重要表現さえ頭に入れてしまえば、あとは演習を通じて文章の読み方に慣れるのみだと思います。高2の1年間は、週に3問ずつくらいのペースで古漢の問題に触れていました。2次試験の過去問に手をつけ始めたのは高3に入ってからでした。
  • 日本史 高2の前半に通史を一周し、高2の後半以降は基礎の暗記を進めつつ、2次試験対策のインプットにシフトしました。高3に入ってからは演習も取り入れるようになりました。特に夏以降に進めた2次試験の過去問演習は復習重視で行いました。
  • 世界史 私が一番苦戦した科目です。インプットを夏までに完成させることができなかったため、演習の際に予習にも復習にも時間がかかり、秋以降、効率的な学習ができず焦る羽目になりました。新受験生の皆さんには、地歴科目の基礎知識のインプットは遅くとも夏までに完成させるべきであることを強調しておきたいと思います。

■東進東大特進コースについて

受講講座

 荒巻豊志先生の東大世界史を主に受講しました。[実践編]は校舎において行われるライブ授業で、先ほども述べたように世界史を苦手としていた私は必死に予習をして臨んでいました。張り詰めた緊張感の中で展開される授業でしたが、先生のお話に引き込まれ、また圧倒されながら、世界史の面白さに気づくことができました。周りのハイレベルな受験生の存在も良い刺激になりました。[実践編]の前提となる[基本編]では、論述を書く際に持っていなければならない視点を身に付けることができました。

東大本番レベル模試

 自分の得点スタイルや弱点を客観的に把握するツールであると同時に、東大受験生の集合における自分の位置を測る貴重な機会でもありました。私は、年に4回開催されるこの模試において点数を伸ばすことを一つの目標として日々の学習を進めていました。帳票返却までの期間が短いため、結果や反省を勉強計画の修正に反映させやすかったです。

第一志望校対策演習講座

 似た分野や形式の問題を一度にたくさん解くことが可能だったため、効率的に苦手分野を補強でき、とても良い教材でした。特に2次試験型の問題が集められている類題セットは重宝しました。また、直前期には予想問題セットも提供していただけたため、過去問を一通り解き終えてしまった時期に初見の問題に触れる機会を確保できました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強は思い通りにいかないことの連続だと思います。焦ったり、落ち込んだりすることは誰にだってあるはずです。ですが、冷静に自分を見つめて努力を続ければきっと道は開けます。自分を信じて頑張ってください。心より応援しています。