ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

愛知県 県立 岡崎高等学校 卒
東京大学 理科二類

冨田 祐樹くん

■共通テスト得点 756点/900点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 72 52 32 42 36 =234/440点
自己採点 80 60 40 37 40 =257/440点

■受験した感触・・・ 多分大丈夫だと思う。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 D 理科二類 B 理科二類 B 理科二類 B

コーンフレーク型戦略

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は特に得意な科目や苦手な科目がなかったので全体的にバランスよく得点するというコーンフレーク型受験プランでした(とある東大特進の授業で林修先生がこのような得点配分をコーンフレークの栄養バランス表示の五角形に例えていました)。受験勉強は高校2年から徐々に始めていき、本格的に取り掛かったのは部活引退後の高校3年の6月ごろです。2年の時、ソフトテニス部で毎日の練習や大会が忙しい中でも毎日欠かさずに勉強を続けたことが合格につながったと思います。自分の学力と合格に必要な学力との差を適切に把握し、その差を埋めるために何をどのように勉強すべきか自分で試行錯誤しながら学習していくことが自分に合った学習方法でした。

各教科について

  • 英語

安定して得点できる科目でした。高2までに単語と文法を仕上げて、高3からは東大に即した対策を東大特進の授業で行いました。リスニングは苦手でしたが毎日少しずつ聴くことで徐々にできるようになっていきました。制限時間を意識した東大型の演習が得点の安定につながりました。毎日の積み重ねが良かったと思います。

  • 数学

高校時代に最も勉強時間を費やした科目です。苦手ではありませんでしたが、初めのうちは過去問や模試でほとんど得点できませんでした。解法暗記だけでは限界があり、東大の問題に対応できないと感じたので、思考力を養うために過去問を粘り強く思考する訓練を続け、その結果ある時から急に60~70点ほど得点できるようになりました。また、過去問演習を通じて部分点を取る答案の書き方や計算ミスを起こしやすいところなどが分かりました。なかなか得点が伸びず悩んでいましたが諦めずに学習し続けてよかったと思います。

  • 国語

差がつかない科目だとよく言われますが、私は勉強するべきだと思います。国語で高得点をとれると数学があまり得意でなくてもそれを補えるからです。古文は単語を覚えてひたすら問題を解きました。古文漢文の得点を安定させることが国語の得点の安定につながると思います。現代文は林修先生の授業を中心に学習しました。

  • 物理

苑田尚之先生の「ハイレベル物理」を中心に学習しました。物理の基本法則を深く理解することができたのはこの講座のおかげです。多くの問題をむやみに解くのではなくて、講義で扱った問題を復習することにより法則の理解や問題に対する考え方や眺め方を習得することに重きを置きました。東大の物理を解けるようになるには、公式暗記や小手先のパターン認識よりも、一見遠回りに見える基本法則の深い理解やそれに対する考察が必要不可欠であり、それが最短経路であると思います。物理は「急がば回れ」の教科だと思います。時間制限を意識した演習は過去問で十分でした。

  • 化学

化学は物理と比べて解法暗記やパターン認識が有効なので多くの問題を解くことを重視しました。最初のうちは基礎的な問題集をくり返し解き、そこから東大レベルの問題を解けるようにするために東大特進の「東大化学」を受講し、テキストの例題を完璧にしました。これで東大の問題を解くことはできるようになりましたが、分量の多い東大の化学を制限時間内に終わらせることには非常に苦労しました。制限時間を意識した過去問演習を通じて徐々に間に合うようになっていきました。


全体として

 東大といっても難しい問題ばかりではなく易しい問題も少なからず含まれているので、難しいと思い込まずとれるところを得点していけば十分です。すべてを解けるようにするのではなく必要なところを見つけて埋めていく学習方法が効率が良いと思います。

■東進東大特進コースについて

 東大特進では国語、英語、数学、化学を受講していました。
  • 東大特進英語(宮崎尊先生)

段落内の構成や段落どうしの関係を意識した文章の読み方を教わり、この読み方を訓練していくうちに英文を速く読むことができるようになりました。また、テストゼミが豊富で時間内に解き切るための良い訓練となりました。

  • 東大数学(志田晶先生)

授業で扱う問題は難しいものが多かったですが、1問1問から新たな発想、アプローチ、考え方を学ぶことが出来ました。対面授業で受講したことがいい刺激になりました。

  • 数学の真髄(青木純二先生)

見たことのない問題に出会った時の考え方や立ち回り方を学びました。これを機に論理的な思考ができるようになり、難問にも対応できるようになったと感じています。

  • 東大現代文(林修先生)

現代文を「感覚で解く」という状態から脱却することができました。解答を作る作業が自分の求めていたものでとても分かりやすかったです。また、授業中の小話も面白かったです。

  • 東大化学(大西哲男先生)

テキストに基本事項や解法が体系的に整理されていてとても暗記しやすかったです。また、東大の過去問などで構成される例題や演習問題が豊富で、これらを完璧にするだけで問題演習は十分でした。ほかの問題集は必要ないと感じました。単なる化学の知識ではなく、問題を解くための知識としてまとめられていることがとても良かったです。


 東大特進の授業をフル活用したことが合格につながったと思います。予習復習をしっかり行うことで力がついていきました。有名な先生の授業を対面で受けられることは大きなモチベーションとなりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 高3になってから苦しい思いをしないように早くから受験勉強を開始することをお勧めします。早いうちからコツコツ勉強していたおかげで3年間高校生活を楽しむことができました。勉強と遊びや行事などのバランスを考えて自分のペースで学習を進めていくことが大切だと思います。学校行事も少し力を入れたことがいい思い出になっていると感じています。受験勉強がつらくなったときは、たまには遊んでしまっていいと思います。次の日から頑張りましょう。最後に、他人のアドバイスを参考にしながらも、自分なりに考えて学習することが最も大切だと思います。頑張ってください!