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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科三類

吉田 陽揮くん

■共通テスト得点 863点/900点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 87 82 40 53 39 =301/440点
自己採点 80 60 40 40 40 =260/440点

■受験した感触・・・ 難化したな

  同日(2月) 第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 B 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 A 理科三類 B

後輩の皆さんへ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 あくまで個人の経験・意見でしかないですが、少しでも参考になればうれしいです。

諸々について

 私は中学の時から漠然と東大を意識していましたが、理三を明確に志望したのは高2の冬でした。どうせ受験をするなら一番上を目指してやろうと。東進には中一の冬に入学しました。共通テスト(旧センター試験)本番レベル模試を中学生のころから毎回のように受けることで、テスト慣れし、共通テストにおいて時間が足りなくなること、苦手意識を持つようなことは全くなかったです。また、コロナ休暇を利用し、誰もいない校舎で一人受講を黙々と進め、数学の講座をほとんど終わらせることができました。これらのアドバンテージにより、12月末から共テの勉強を始めても十分に間に合わせることができました。
 生活面において、多くの受験生とは違うことといえば、スマホを持っていなかったことでしょう。自分用のタブレットも(ついでにテレビのリモコンも)親によって厳重に金庫の中で管理されていたため無いに等しく、一週間のスクリーンタイムの平均が一桁台だったことはざらにありました。これが自分の受験の助けになったのは言わずもがなです。たいていの場合、スマホはマイナスにしか働きません。これを読んでいる保護者の方には、お子様のスマホの管理について再考していただきたいです。
 おそらく多くの受験生が、短期的あるいは長期的な計画を立てて勉強に取り組んだと思います。私の場合、東進の担任助手といった身近な大学生から教わった勉強法がはまりました。自分の勉強法が決まってない人にとって大事なことは、多くの大人からのアドバイスを参考に、試行錯誤することだと思います。

教科ごとの取り組み方

  • 英語

解く順番が自分の中で定まると飛躍的に伸びました(元が悪かっただけですが)。高2の冬までにほどほどの力をつければ、あとは鈍らいよう毎日英語に触れて、演習していけばよいと思います。リスニングは継続すれば、伸びます。過去問は12月ごろから始めました。

  • 数学

一番に演習を開始できた教科でした。最も得意でしたが10回に1回は失敗してしまう教科でもありました。時間の使い方が意外と大切で、高3の時は毎週6問セットをこなすことで、自分に合った時間の使い方を身につけました。

  • 国語
 現代文

 高2から林修先生の授業を受け、林先生の論理的考え方の、真似事のような読解ができるようになりました。初めて受けた時は、こう読めば良かったのか、と目から鱗が落ちた記憶があります。

 古文 漢文

 知識がどちらもものを言うので、学校の小テストなどは真面目に取り組むべきです。東進の古文の栗原隆先生はとても独特で、普段学校の授業では聞けないような役立つ知識を教えてくれます。漢文については、添削が実戦的で非常に役立ちました。

  • 理科(物理化学)

どちらも得意でした。高2の冬までにある程度の基礎を作り、その後、集中的に演習を重ねることで更に得意科目となりました。どちらも根本的なことを理解すれば、よく伸びます。ただし理解にかかる時間には個人差があります。自分は、それぞれ苑田尚之先生と鎌田真彰先生の授業を聞き、よく時間をかけて理解しました。また近年の入試は問題数が多いので、力があっても戦略なしには点は取りにくいです。夏ごろから2時間半セットをこなして、自分なりの時間の使い方を身につけました。

■東進東大特進コースについて

 私は衛星予備校、東大特進に在籍し、数学、国語、理科の授業をとっていました。多くの合格者が、林、苑田両先生について称賛していると思うので、私は数学科について話したいと思います。
 まず、一般的に、授業は限られた時間のものです。授業を受けて限られた問題を解いて満足し演習を重ねずには、数学の力を伸ばすことは不可能に近いです。東進のテキストには、十分な自習用教材が付いているので、しっかりと活用しましょう。
 高等学校対応数学を除いて、延べ35講座をとりましたが、なかでもおすすめの先生は、青木純二先生と長岡恭史先生です。このお二人は、論理を丁寧に扱い、私の入試数学の取り組み方を大きく変えてくださりました。『受験数学』という名前の付いた講座が終了した方は、東進の講座パンフレットに書かれた順番に沿って、この二人の講座を進めていけばよいでしょう。この順番を守らないと、「この記号なんだ?」ということが起きるので注意してください。
 『受験数学』という名前の付いた講座を受けようかな、と思っている方には、志田晶先生がおすすめです。スライドを事前に用意してなされる授業は非常に効率的で、また実用的な考え方も教えてくださいます。
 衛星予備校の担任や担任助手の方は、雑談に付き合ってくれるだけでなく、受験生活で困ったこと、受けるべき講座などについての相談に親身に対応してくださいました。チームミーティングでは、同じ校舎で他校の高校生とのつながりもできるので楽しかったです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 得意な教科が1つあるのと2つあるのとでは大きく違います。数学と理科が得意だった私は、受験本番、数学で失敗してしまいましたが、難化した理科では、満足できる結果を残せたと思います。本番で、ある得意教科で失敗しても、もう一方の教科が残っていれば、残りの試験に臨む気持ちも大きく変わります。また、私が受けた教室では、換気扇が回り、足元がよく冷えたので、ひざ掛けは一応持っていく方がいいです。使用の際は試験官に断ってください。