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東京都 私立 早稲田高等学校 卒
東京大学 文科一類

杉本 英輝くん

■共通テスト得点 698点/900点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 物理基礎 化学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 98 22 45 46 37 =248/440点
自己採点 100 20 50 60 40 =270/440点

■受験した感触・・・ 全体的に二次の感触はとても良い。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 C 文科一類 A 文科一類 B 文科一類 D

最後まで諦めない!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東京大学を目指したきっかけ

 私が本格的に東京大学を目指すようになったのは、高校2年生の夏ごろでした。当初は海外大学も視野に入れていたのですが、コロナの流行があり志望校を東京大学に切り替えました。将来の夢が弁護士であったことや、得意の言語をさらに磨きたいという考えから東京大学を志望しました。

うまくいったことやいかなかったこと

 自分にとっての志望校合格の最大の秘訣は得意科目や不得意科目を見極め、それに応じて各科目ごとの勉強時間を上手く配分できたことでしょう。林修先生もおっしゃっている通り、5教科7科目の学習をこなさねばならない国立大受験においてトータルで合格点を取ることができるのであれば時間をかけなかったり、人よりできない科目があってもよいのです。(だからといって特定の科目を捨ててしまうことはお勧めしません。すべての科目に触れることで不確定要素の多い受験において大失敗するのを防ぐことができるからです)。私の場合、英語に関しては中学のうちに英検1級を取得し、世界史や地理にはかなり興味がありました。こうした得意科目は受験本番で高得点が期待できたので学習に多くの時間を費やしました。一方でほかの受験生とあまり差がつきにくい国語は家で勉強しない代わりに東進や学校の授業で完結させていました。特に大の苦手だった数学は近年の二次試験の難化を鑑みて、簡単な問題で失点しないために標準問題の演習をできるだけ短時間で済ませていました。逆に受験勉強でうまくいかなかったことは規則正しい生活をおくることです。夏休みや春休みになると夜更かしをしてしまい、朝早く起きれなかっただけでなく東進に毎日登校することもできませんでした。更に心残りなのは6月末までに通期講座の受講が終わらなかったことで10年分の過去問演習を達成しきれなかったことです。目の前の目標を達成できないと後の学習計画に影響を及ぼしかねないということを自覚しているべきでした。

科目ごとの勉強法と時期ごとの勉強の仕方

  • 英語………毎日CNNを聞いてリスニングの練習をした。和文英訳を通してライティング力を上げた。
  • 数学………学校で扱う標準的な問題を徹底的に解いたほか、過去問で傾向を把握した。
  • 国語………現代文は学校の授業で完結した。古文や漢文は毎日通学中に単語帳を読んで学習していた。
  • 世界史……暇があれば隅から隅まで世界史資料集を眺めていた。
  • 地理………学校の授業を真面目に聞き、東進の講座や過去問演習を通して受験地理を学んだ。
  • 理科基礎…共通テスト前に焦らないために早い段階で東進の講座を受講して完結させた。

  • 高校1年生……東進の高等学校対応数学と現代文を受講していた。
  • 高校2年生の4月~夏休み……コロナで学校がなかったため、東進の数学ぐんぐん基本編と入試対策:センター対策現代文を受講していた。
  • 高校2年生の秋~高校3年生の6月……東進で数学ぐんぐん応用編など受験対応の講座を受講していた。同時に4月ごろから共通テストの過去問演習講座も開始した。
  • 高校3年生の夏休み……東京大学の過去問演習を重点的に行った。同時に世界史や地理の教科書をじっくりと読み込んだ。
  • 高校3年生の9月~11月……志望校別単元ジャンル演習講座を活用して苦手分野の克服を図った。
  • 高校3年生の11月~共通テストまで……第一志望校対策演習講座を行いつつ共通テストの対策に全力を注いだ。
  • 共通テスト後~二次試験……共通テストで大失敗したため、2/16までは主に私立大対策に時間を注いだ。2/16~二次試験本番まではAI予測問題演習を活用した。

■東進東大特進コースについて

役に立った授業

  • スタンダード世界史……荒巻豊志先生は世界史をマクロな視点で語って下さったので、大きな流れをつかむことができた。
  • 数学ぐんぐん応用編……東京大学受験者専用の講座ではないが、東京大学で出題されやすい数学の問題が多く扱われている。レビュー問題もついているので復習もしっかりできた。

志望校別単元ジャンル演習講座や第一志望校対策演習講座

 志望校別単元ジャンル演習講座は苦手分野の克服に活用しました。一定のレベルに届くまで次のステップに進むことができない仕組みなので徹底的に弱点を克服することができました。第一志望校対策演習講座では演習後に東京大学の出題傾向をまとめたファイルを閲覧することができたので、学習計画を組み立てるうえで参考にしました。

東大本番レベル模試

 解説を徹底的に活用しました。解説には問題の解説だけでなく問題に関連した予備知識も詳細に記述されているため、読み込むことで新たな知識が得られます。模試の復習は必ず行いましょう。私の記憶の限りでは東大本番レベル模試で出題された世界史の問題とほとんど同じものが2年連続本番で出題されていました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強において成果が発揮されないことのほうが多いでしょう。実際、私も高校1~3年生の間にセンターや共通テスト型の模試を20回以上受験していましたが900点満点中700点を超えたのは高校3年の最終回のみでした。それも732点です。それでも私が東京大学に合格することができたのは誰よりもあきらめの悪さと粘り強さがあったからだと自負しています。模試の結果は学習計画の参考にしたほうが良いですが、それで落ち込むぐらいなら問題集を解いたり参考書を読むことをお勧めします。もう一つのアドバイスとして私立大学の過去問は最低1回は高校2年の春休みごろに解いておくことを奨励します。共通テストで失敗し、私大受験の直前になって初めて過去問を解くと不安に駆られてしまう可能性もありますし、早めに私立大学の問題の傾向を把握することで一年間の勉強の計画をうまく組み立てることができます。加えて私立大学の過去問演習を通して得た知識が東京大学の入試に活かされることは多々あります。この体験記を読んでいる皆さんも最後まで諦めずに最大限の力を受験で発揮できることを願います。幸運を!