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千葉県 私立 渋谷教育学園幕張高等学校 卒
東京大学 文科二類

杉村 隼朋くん

■共通テスト得点 843点/900点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 物理基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 79 48 55 40 45 =267/440点
自己採点 80 52 55 30 40 =257/440点

■受験した感触・・・ 共通テストほどではなかったが、緊張した。終わった後は、これで受からなかったら来年も受からない気がする、ぐらいの手応え。

  同日(2月) 第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科二類 A 文科二類 A 文科二類 A 文科二類 A 文科二類 A

練習は本番のように、本番は練習のように

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は、高1の秋から東大特進と東進ハイスクールに入っており、主に英数国地を受講していました。部活は運動部に所属していて、引退は高3の5月でした。それまでは、部活のオフは平日の2日と日曜で、部活がある日に確保できる勉強時間は、長くて1時間半でした。ここでは、高1から高3までの遍歴、長期間やっていた事を紹介します。

どの時期に何をやったか

  • 高1

6月に初めての校外模試として全国統一高校生テストを受験しました。夏休みは東進の招待講習を受けながら、入塾はまだ検討中でした。夏休み明けから入会し、英数の受講で基礎を固め始めました。秋から東進ハイスクールで東大特進を勧められて入会し、現代文をオンライン、数学の真髄を対面で受講しました。冬には共通テスト同日体験受験の英数国と、東大入試同日体験受験を受験し、東大入試との初対面を果たしました。

  • 高2

春は、英単語の勉強を本格的に始め、6月の東大本番レベル模試では英語で成長を感じました。夏は、勉強時間をあまり確保できませんでしたが、英数の受講などで基礎固めを継続しました。秋は、学校に朝40~50分ほど早く行って勉強することを始め、この時間は東進の講座の復習(主に数学)や参考書に充てました。冬は共通テスト同日体験受験と東大入試同日体験受験で良い成績をとりたいという気持ちから、古漢の単語や共テリスニングに力を入れました。しかし、この年度は共テも東大もかなり難しく、心が折れました。それでも、あと1年間でどうにでもなるという事実のお陰で、かえってやる気が湧きました。春休みは、英文の構造把握や英作文の学習をした他、東進で教科ごとの東大対策の講座を受講しました。また、もうすぐ高3になるのを期に、それまで多くの時間を費やしていたゲームをやめました。

  • 高3

4、5月は、部活引退が迫る中、正直できるだけ早く受験勉強に時間を割きたいと焦っていました。しかし、習慣づいた朝の勉強のおかげで、東進の数学の講座の復習・解き直しをメインに勉強量が確保できました。6月は、東大の過去問演習講座11年分を本格的に開始して、古い年度から、まずは東大の問題に慣れ、時間配分を考えていくことを心がけながら演習しました。過去問演習では、英数地(特に役に立ったのが地理でした)の解説授業を受ける他、ノート(後述します)にミスをメモしました。7、8月については、夏の模試を受験した直後の手応えがどれもあまり良くなかったことや、周りに勉強量がとても多い人がいたことで、焦りを感じていました。しかし、これらの焦りは秋からのモチベーションに繋がりました。9~11月は、ひたすら過去問や模試とその復習を通して、東大型の問題慣れをしました。12月は、1ヶ月後に迫った共テ対策が気になりつつ、東大特進で二次対策をしました。共テ対策に完全に振らなくて良いのかと少し焦りながらでしたが、後から考えると、そのような二次対策も共テに活かされたようです。1月前半は、共テ型の問題をひたすら解き、不安を和らげました。二次直前期は、東大特進の講座を受講しながら心の支えにしました。その時、東大型の問題を解いて、復習にもたっぷり時間をかけるという今までの習慣を保ちました。

長期間やっていたもの

  • 英単語:英単語は単語帳1冊を、学校のテスト期間や体調を崩した時を除けば、高2の5月からほぼ毎日やっていました。英作文対策として例文も活用しました。
  • リスニング:高1・2の共テ模試でなかなか点数が伸びず、リスニングには苦手意識をもっていました。高2では共テ型の問題を、模試が迫ると毎日解き、高3になってからは数日に一回、高3後半はほぼ毎日、東大型の問題を解きました。その結果、本番では緊張の割には満足のいく点数がとれました。
  • 古文単語:学校の小テスト前だけの詰め込みではすぐ忘れてしまうと思い、移動時間を使って普段から学習するよう心がけました。高2後半から受験直前まで続けました。
  • 復習ノート:高3の6月から、模試や過去問でしたミスや、教科書を参照して知った周辺知識をまとめるノートを作って、受験直前まで使い続け、一年間でちょうど一冊分を使い切りました。入試本番はもちろん、模試の時もいつも休み時間に確認して、本番ではかなりメンタルのケアや自信に繋がりました。

■東進東大特進コースについて

  • 数学の真髄:数学が昔から苦手な私を救ってくれた講座です。教科書や一般の参考書ではなかなか学べない、論理や写像、ベクトルの話が必聴です。数学が苦手な人は早めに試してみてはいかがでしょうか。直前期のテストゼミでは厳しいながらも愛のある採点をして頂き、今年の東大数学の記述にかなり役立ちました。
  • 東大現代文:それまで感覚で解いていた現代文を、論理的に解く力が身に付きました。現代文が伸び悩んでいる人は、せめて一回でも、林修先生の解法のプロセスを聴いてみるといいと思います。
  • 東大特進英語:高3の第Ⅳ期から受講しました。東大形式の問題解説を中心に、直前期であっても役に立つ、東大英語の解き方のヒントを、大問1から5まで余すところなく学べました。
  • 大学入学共通テスト対策地理:高2から一気に地理の基礎を固められ、この講座終了直後の共通テスト同日体験受験では8割近い点数をとれました。ただの暗記に留まらずに、理解を促され、復習さえすれば時間が空いても忘却しにくかったです。
  • 高3生のための数学の真髄:東大特進の講座よりさらに自分のペースで受講出来る上、講数も多く、東大特進であまり扱われていなかった内容も含めて基礎を固められました。
  • 東大本番レベル模試:とにかく返却が早く、まさに「今」の学力を知ることができ、学習計画に活かしやすかったです。解答解説も充実していて復習のし甲斐がありました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 本番は本当に何が起こるか分かりません(渋谷駅で当日迷ったり、地歴の時間にトイレに行きたくなったり)。私は、本番でハプニングが起きて動揺しても、合格できる位の実力をつける事を目指し、受験期を過ごしました。また、東大受験では情報収集が重要だと痛感しました。その一方で、人の勉強法をそのまま真似するのが通用しないのが東大受験の怖い所であり、面白い所でもあると感じました。ここまで読んで下さった方にも、他人の体験談を鵜呑みにはせず、自分だけの勉強法を模索してもらえると嬉しいです。