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東京都 国立 お茶の水女子大学附属高等学校 卒
東京大学 文科二類

田附 紗夕さん

■共通テスト得点 665点/900点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 物理基礎 化学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点

■受験した感触・・・ ※学校推薦型選抜で合格したため、前期試験は未受験。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 E 文科二類 E 文科二類 E 文科二類 E

自分を信じて

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 「伸びている気がしないな……」私は、そう辛く感じる時期が長かった。3年の春に第一志望校を東京大学とし、東京大学の学校推薦型選抜に挑むことを決心した。
 東大の2次試験の勉強を始めたのもそのときだった。高校1年生のときから、定期テストの勉強に力を入れており、習った内容はテストごとに理解していくように心掛けていた。しかし、いざ受験に向けた勉強を始めると、わからないことがポロポロ出てきてとても焦ったのを覚えている。何をすればいいのか、どこから手をつけて良いかが分からず、自分の今までの勉強の経験をもとに勉強法を試行錯誤し続けた。模試では、E判定の連発で苦しかったが、伸び代があるとポジティブに考えるようにした。共通テストや2次試験の対策では、今の勉強法が正しいか不安に思っていたが、客観的なアドバイスをもとに自分にとって最高の勉強法を作り上げていくことが大切だと学んだ。今改めて考えると、受験勉強を始める時期がもう少し早かったら、勉強にも心にも余裕ができただろう。
 推薦の準備では、自分と向き合い興味を深掘りしていくことは決して簡単ではなかったが、将来について真剣に考えたおかげで、今後の進む道に光が差したように思う。勉強との両立は正直厳しいが、楽しみながら準備ができたため勉強のリフレッシュにもなった。
 共通テスト後は、共通テストの点数が思うようにのびずショックになった気持ちをどうにか振り切り、私立に向けての勉強を本格的に始め、東大の過去問2周目も進めた。私立の受験が全て終わった翌日に、推薦の発表があった。結果に期待していなかったこともあり、自分の受験番号を見つけた時はとてもびっくりした。また同時に、ガチガチだった体が一気に軽くなり、大学入学後のことを考えられる幸せに浸った。受験期は、周りの人に恵まれ、たくさん支えてもらいながら、七転八起で自分を信じて乗り切ることができたと思う。

学校推薦型選抜

  • 推薦受験をしようとした理由

高校3年間で、様々な経験・挑戦をしてきたことを強みにできると思ったから。私よりも勉強ができる子なら何人もいるが、自分からつかみ取ってきた数々の機会を活かし、自分というものを発揮することなら、私でもできるかもしれないと思った。

  • 志望理由書について

私は経済に興味はあったものの、将来の夢が固まっていなかったので、まず、自分の興味の方向を見定め、何がしたくて、なんで東京大学が良いのかを整理した。秋ごろから志望理由を書き始めた。はじめは、自分で書きながらいまいちしっくりこないと感じていたが、学校の先生に見てもらい、私の頭の中に眠っている本当の考えを引き出して頂いた。自分の気持ちをぶらさず、論理展開に留意して書き上げた。

  • 対策の仕方

志望理由書は、学校の先生と両親に見てもらい書いた。面接は、志望理由書をさらに深掘りして、経験・考えたこと・将来やりたいこと・そのために大学で学びたいことのつながりを、学校の先生と確認し、経済学部の方と面接練習・最終確認をした。

  • 注意事項

面接は落ち着こうと思って自分では緊張していない感じがしても、頭がパニック状態になっている。だから、これを聞かれたらこう答えると考えるのは一切せず、柔軟な対応を身につけておくべき。私は、「これが聞かれていたのかも、言えばよかった……」とたくさん後悔した。何が聞かれているかを考えようと心がけていたのにも関わらずこの結果だったので、実践練習は大切だと思う。

共通テスト

 高1から、年に2回ある「全国統一高校生テスト」を受けて、問題の傾向をつかんでいた。高3春頃から、センター試験の過去問を少しずつ解き始めた。秋頃から、徐々に対策に力を入れていった。推薦に共通テストの評価が加味されることもあり、1月には共通テストに9割を使った。社会科目は、電車の中や授業の合間に、センターの過去問を解き、演習を増やした。数学は時間配分に慣れるために、冬休みに予想問題を2つ解いた。

2次試験

 高3の春に初めて試験の形式を知った。夏休みに受講を終え、過去問を解き始めた。模試ごとに目標点を決め、復習とともに課題を見つけていった。過去問演習講座で、添削をしてもらいながら、自分の点数の取り方を編み出していった。私立の受験が終わった後は、過去問の2回目を本格的に解き(1日1~2年分)、最後の追い込みをしていた。

■東進東大特進コースについて

授業

  • 東大対策国語 現代文・古文・漢文と、東大の国語で何が必要とされているかがまとめられており、東大の対策の土台となった。講座修了後の模試では、国語の偏差値が上がり嬉しかった。

過去問演習講座

 問題用紙と解答用紙が印刷できるため、解きやすく、自分に合わせて解説授業を受けられるところも良かった。答案の返却も4日程度で早く、添削後の解答用紙を印刷して復習すると効率が良かった。

東大本番レベル模試

 定期的に自分の実力を客観的に見られて役に立った。会場で受けることで緊張感の練習にもなり、模試後は帰りの電車の中で解答解説を読み、早めの復習を心掛けた。解説授業がわかりやすく、特に数学は、その解答に至るまでのプロセスがわかり理解が深まった。

担任・担任助手

 校舎長には、「今の勉強のスタイルを続けても良いだろうか?」などの相談をし、推薦の志望理由書を見ていただいたりもした。担任助手の方は、いつも親身になって受験校や勉強法の相談にのって下さり、また、自らの経験をもとに答えて下さり、心強かった。担任助手の方には、経済学部の視点から面接の最終確認をしていただき、私の経験と志望理由のつながりを見出すアドバイスをもらった。面接前に頭を整理できた。

チームミーティング

 予定が合うときに参加し、目標を宣言することでやるべきことが明確に見えた。また、同じチームの友達に勉強法を聞き、自分の勉強に取り入れた。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は学校推薦型選抜で合格したが、2次試験の勉強の経験から「こうしておけばよかったな」を3つ書く。1つ目は早くからの準備。3年の春からの受験勉強ではスタートが遅かった。高校受験と比べ大学受験は一味も二味も違う。時間不足で、やりたいことはたくさんあるのに……と悩みまくりだ。スタートが早いと心に余裕が生まれ勉強にも好影響だろう。2つ目は応用に挑戦する勇気。基礎が不安で足踏みが長かったが、先生方から「レベルを上げてみて!」とアドバイスをもらいハッとした。勉強法を客観的に見てもらうのはオススメ。3つ目は優先順位をつけ自分を信じること。これまでの経験を駆使して勉強法を定期的に見直し、納得しそれを貫くとよい。