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東京都 私立 吉祥女子高等学校 卒
東京大学 文科三類

石野 礼愛さん

■共通テスト得点 736点/900点

■共通テスト得点選択科目 世界史 地理 生物基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 66 60 56 37 40 =259/440点

■受験した感触・・・ 英語が悪くなければもしかしたら受かるかもしれない。

  同日(2月) 第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 E 文科三類 D 文科三類 E 文科三類 D

自信を持って。

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

受験全体について

 私が東大を目指し始めたのは高二の夏です。東大なんて雲の上の存在すぎて眼中にすら入っていませんでしたが、たまたま受けた東進の模試とそれに付随する帳票返却面談で、数学がそれほど悪くなかったため国公立大学の受験を勧められたのをきっかけに志すようになりました。東大を志すことで、何かを全力で努力する経験をしてみたいと思ったので高い目標設定にしました。こんなカッコ良さそうなことを言っていますが、模試の成績はご覧の通りいつも悪く受かるか受からないかでいったらギリ受からないくらいのところをずっと彷徨っていたので受験生だった一年間は精神的にとても辛かったです。
 やってうまくいかなかったことを書くとするならば、模試の成績を気にしすぎることです。模試の結果で一喜一憂するなとはよく言われる文言ですが本当に一喜一憂するのはやめましょう。秋模試の結果が総じて夏模試よりも低く、私はあの3ヶ月一体何を勉強していたのだろうと本当に落ち込んだ時期がありました。所詮模試は模試で本番ではないのでいくら悪くても落ち込まずに、模試を冷静に分析して利用してやるくらいの気持ちでいましょう。順位的に下がっていても自分は絶対に成長しているはずだし、成績は指数関数的に伸びるのでまだ結果に現れていないだけだなと信じて立ち直り平常心で勉強した方が受験には遥かに効果的です。

各科目の勉強

  • 現代文

林修先生の授業をとり、東大現代文の解答の仕方を習得できるように復習しました。記述量が多い東大現代文に特化した攻略を学んでいるつもりでしたが、ここで学んだことはどの大学の現代文対策にも有効だったと思います。東大対策以外の現代文は全て学校の授業だけです。

  • 古典

苦手科目でした。共通テストすら得点できなかったので、高三の二学期に焦って単語や文法の参考書を一気に何周もしました。そこで最低限の基礎力をつけました。しかし得点にはあまりつながらなかったので次に知識を応用する読解の練習をしました。解いた問題を全訳する練習を重ねることで読解に慣れた上、自分があまり理解していない文法が明確になり復習がしやすくなりました。東大対策としては過去問を2周しました。

  • 数学

一番の苦手科目でした。本番は共通テストも二次試験も自分の想定を上回るほど易化したので助かりましたが難しかったらおそらく落ちていたと思います。ですのであまり私が語れることはありませんが基礎を完璧にすることは大事だと思います。私は数学は部分点稼ぎを狙う方針だったので最低限わかる基礎的な部分や定石的な考え方をできるところまででも記述し、なんとか方針を書いて点数をもぎ取ろうということを意識していました。

  • 英語

高二まで成績がよく調子に乗っていたらいつの間にか苦手科目になっていました。英語は解き順が割と大事だと個人的には思います。私は1A→5→3→4B→2B→2A→1B→4Aという順番で解いていました。5が得意だったのでリスニング前に確実に得点しておきたかったからです。実際に本番は思っていた以上に本当にリスニングの音質が悪くなおかつ緊張も相まってほとんど聞き取れませんでした。ですが5ができたという僅かな自信のおかげで動揺を最小限に抑えられたので解く順番を工夫して良かったなと思っています。

  • 世界史

私は第一問の対策を始めたのが共通テスト後でとても苦手だったのであまり言えることはないです。自分は第一問では戦えないと理解していたので第二問、第三問で高得点を取れるように通史を何回も復習しました。

  • 地理

大好きな科目です。地理は何を勉強すればいいのか一番分かりにくい科目だと思います。私は学校の授業と東大特進と過去問演習をしました。あまり地理にかけられる時間も少なかったので過去問を完璧にしようと考えました。2回時間を計って解いて、そこでも間違えたものをノートにまとめて何周も見返したので実際には5周以上はしていると思います。これで定石的なことは自然と頭に入りましたし、これが解答の方針を見つける糸口になりました。

■東進東大特進コースについて

 私が東大特進で受講していたのは現代文と地理です。

現代文

 誰もが知る林修先生の授業を受けることができる贅沢な講座です。林先生はただ有名なだけでなくて解き方のプロセスを分かりやすく教えてくださります。受講前は現代文とはフィーリングで解くものだと思っていましたが、受講して解説を聞いてみると解答には明確な根拠があるということがわかりました。何点までは絶対に取れるというラインを提示してくださるので、その点数は絶対とろうと、過去の授業の復習を重ねました。また、東大の現代文は難しくて頭が疲れますが、授業中にたまに入る雑談が面白く、授業を受けることが楽しかったです。

地理

 村瀬哲史先生の地理の授業は地理を初歩的、根本的なレベルから教えてくださるのが私にはとても嬉しかったです。東大の過去問などを利用してその解答の根拠を完璧に理解できるように噛み砕いて納得するまで教えてくださいました。周りの受講者のレベルが高くて落ち込むこともありましたが先生がとても優しかったので授業は楽しかったです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 まず実践面の話をします。私はスマホを見て浪費してしまう時間が本当に多かったので、共通テスト後は家にスマホをおいて、一日スマホなしで勉強に集中するという取り組みをしていました。これは強制的にスマホから離れるので勉強時間が増え、集中力も増し、やってよかったなと思っていることです。
 次に精神面の話をします。私はメンタルが豆腐で受験中も気分の変動が激しかったです。できない問題に当たると泣いちゃうし、すぐに諦める性格だったのでそんな自分に失望したことが何度もありました。でもそんな時に親や友人など周りの人が助けてくれたおかげで立ち直ることができてこうして合格することができたと思っています。自信は試験において本当に重要だと思います。私は本番の試験の時、自分が今から解答用紙に記入することはあらかじめ予定されていてその通り書けば絶対合格すると念じて行きました。ですから不安はあまりありませんでした。私のアドバイスは自分に自信を持って、不安な時は人に相談するということです。当たり前のように聞こえますがいざ自分がその立場に置かれると見失いがちだと思います。辛いこともたくさんあるかもしれないけど、努力しきる経験は今後の人生にも間違いなく役立つと思うので最後まで全力で頑張ってください!