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東進タイムズ2012年3月1日号

東進のOB・OGがナビゲートするキャンパスクルーズ

第94回アメリカ ハーバード大学 編

今号のキャンパスクルーズは、毎年世界の大学ランキングでも常にトップを競う、アメリカを代表する大学であるハーバード大学を紹介します。今回は、東京大学農学部で4年間学んだあと、ハーバード大学で経済学を研究されている鎌田雄一郎さんにご登場いただき、大学の魅力とアメリカで研究を重ねる醍醐味を教えてもらいました。

今回のナビゲーター

ナビゲーター写真
鎌田 雄一郎さん
ハーバード大学 経済学部 博士課程(2007年入学)
東京大学 農学部卒(2007年)
東京都 私立 開成高校卒(2003年)

高校時代は環境問題に関心があったことから、農学部に進み環境問題解決につながる研究者としての道を志していたという鎌田さん。東大在学中、たまたま空いている時間を充てて履修した経済学の「ゲーム理論」に関する講義が非常に好奇心を刺激される内容で、大学院では経済学を専門にしようと大きな方向転換を決めたそうです。
ハーバード大学留学後、当時の語学力では全く英会話が通じないことに気づいて、焦ったこともあるとか。当初は人との会話を避けていた時期もあったそうですが、徐々に慣れていき、今では1時間を超える発表も難なくこなせるそうです。

現在、ハーバード大学の博士課程に在籍して研究を進めています。この大学を選んだのにはいくつか理由がありますが、何よりも自分が取り組んでいる研究分野の第一人者がいたこと、ほかにも同分野の優秀な教授陣や学生がそろっている点が魅力でした。

研究内容は、ミクロ経済学の中の「ゲーム理論」という分野です。例えば、企業間の価格競争について考えてみましょう。自社Aがつける価格の決定は競合企業Bのつける価格に依存し、さらに競合企業Bがつける価格は自社Aのつける価格に依存して決まります。価格競争にはこうしたサイクルが存在するために、複雑な状況下での意思決定が必要です。このような状況の分析に役立つのが「ゲーム理論」なのです。

アメリカと日本の違いは、一つには教授が研究に割く時間が多いということです。そのため非常にアクティブに研究活動をしています。優秀だと見込まれれば、共著の機会も多くやってきます。逆に、優秀でないとなるとあまり時間を割いてもらえません。ただ、普段はみんな気さくな人たちで、節目の折にパーティーなどで集まったりもします。

ジョン・ハーバード像

アメリカなどへの海外留学は、勉強や研究をするための手段の一つに過ぎません。世界中のどこよりも日本の方が優れている研究分野もたくさんあるでしょう。私の場合、たまたま関心ある分野については、学生として研究生活を送るにはアメリカが最適だったというのが、アメリカ留学を決めた理由です。自分の夢を叶えるために、どこの大学が自分にとって最適なのか。何が一番良い手段かを各自見つけてください。

英語の力は確かに必要ですが、英語は海外に来てからでも遅かれ早かれ(僕の場合は遅かったですが)できるようになります。語学力の心配をするよりも、留学をして何を得たいのか、そのためにクリアすべき目標は何なのかを考え、そのための勉強を怠らないことが、海外で学ぶうえで大切なことの一つだと思っています。

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