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今は定期テストや大学受験のために数学を勉強していますが、テレビで「数学は実生活や仕事で使うことがない」と言っているのを聞きました。数学の知識は受験止まりで、将来には役立たないんですか?(高1男子)【2018年8月】

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これからAIの時代がやってきます。数学の知識や数学を勉強するときに培った論理的思考力は必ず役に立ちます。また、数学の勉強を続けることで、受験できる大学の数が増え、将来就ける職業の可能性も広がります。詳しくはこちら・・・

1.AI(Artificial Intelligence(人工知能))の時代

これからの時代は、コンピューターが自ら学習して自ら成長していく機械―AI(人工知能)―が世界の仕事の多くを担うといわれています。それはすなわち、今ある職業の多くがAIに取って代わられることを意味します。いま世界では、AIを使いこなせる人財が求められています。 そのために必須なのが「数学」です。なぜか。それは、人工知能システムの背後に数学の考え方が数多く用いられているからです。場合の数、確率・統計の知識はもちろん、数学の体系的な理解がAIを理解する力になるのです。AI時代に活躍するためにはエンジニアはもちろん、たとえ文系の職についたとしても、ある程度の数学的な理解は必要です。

2.幅広く利用される数学

医療現場やIT企業などでは、患者のデータを活用し診断精度を高めるためや、セキュリティ強化をするために、数学が使われています。私たちの生活の見えないところにも数学の力が生かされています。 そして実は、一見すると数学が関係しないような職業でも数学的な考え方を使っているのです。例えば、会社の経営状態を診断して今後の方針を決めるとき、市場の分析や調査を通して商品を効率よく売りたいときなど、ビジネスの多くの場面で、道理や筋道に沿って思考して結論を導く力が必要となります。これは「論理的思考力」と呼ばれるもので、数学を勉強することによって養われます。

3.数学はAI時代での君の可能性を大きく広げる!

数学を学ぶことは、将来の職業のみならず、大学入試にも絶大な効果があります。 例えば、東大を始めとする難関国立大学では、合格者と不合格者の得点差が最も大きいのは数学であり、また理系の難関大ほど数Ⅲの出題数が多くなっていることが東進の調査によって明らかになりました。つまり数学の得点力が合否をわけるといっても過言ではありません。 さらに近い将来、私立文系学部でも数学を求められる可能性が出ています。早稲田大学では、2021年の政治経済学部の一般入試において数学を必須とする方針を発表しました。早稲田大学政治経済学部長の須賀晃一教授は、「不確実な世界を生き抜かなければならない将来世代への教育に責任を持つ当学部としては、最低限必要な数学は入試に課すべきだ」と述べています(日本経済新聞 2018年7月13日 朝刊より)。文系の受験生にも数学的思考(論理的思考力)が求めていることの表れであり、そう遠くない将来には文系学部の全てで数学が必須となるような日が来るかもしれません。

数学はこれからの時代、より重要になります。今の時点で数学をやらないという選択をした結果、やりたいことができなかったり、行きたい大学に行けなかったりするのはとても残念なことだと思いませんか? 数学を勉強して知識や論理的思考力を身につけ、自分の可能性をおおいに広げましょう。

この夏に東進の授業を体験して、数学を得意科目にしませんか?

また、東進には中2生・中3生を対象とした「数学特待制度」があります。 高1で数Ⅲまで修了するために必要な通期講座などを受講料無料で提供し、難関大学を目指す中学生を応援する制度です

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