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大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

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センター試験 2日目解答

理科1

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理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

設問数1問減。地図・グラフは継続して登場し、絵画問題も2年連続で出題された。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少(-1) | 変化なし | 増加  
マーク数
減少(-1) | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

昨年より設問数が1問減少したが、形式に大きな変化がない例年通りの問題構成であった。地図問題は2問で昨年の3問より1問減少し、語句と関連させずに純粋に位置と領域を判断するものであった。うち1問は明の支配領域を選択するが、2017年の地図問題の正解として明の支配領域を選択する地図が登場しており、過去問演習の重要さを改めて認識させられた。グラフは4年連続で登場し、今年も折れ線グラフであるが、グラフについて説明する2文の正誤組合せ問題でなく、短文に語句を補充する形式が出題された。相変わらず普段から教科書・資料集・地図を活用した丁寧な学習をしているかが問われた良問が多かった。人名と地域・出来事に関する正文・誤文問題で、判断に迷うようなものが多く、全体的に昨年よりは難化したといえる。

年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2020 第1問 王朝や君主 9 9 28
第2問 産業や労働 9 9 28
第3問 植民地とそれをめぐる対立や抗争 7 7 22
第4問 法と規範 7 7 22
2019 第1問 戦争や軍隊 9 9 28
第2問 人・モノ・文化の交流 10 10 30
第3問 食べ物 7 7 21
第4問 国家と指導者 7 7 21
2018 第1問 伝統の利用による国家形成 10 10 30
第2問 帝国主義の時代における教育や人材養成 10 10 31
第3問 海を舞台とした交流や国家・地域の再編 7 7 21
第4問 宗教運動と政治・社会との関わり 6 6 18
2017 第1問 世界史上の植民地の形成や拡大及びその支配のあり方 9 9 27
第2問 世界と日本の結び付き 10 10 31
第3問 ヨーロッパのキリスト教世界 7 7 21
第4問 第二次世界大戦以降の国際関係の展開 7 7 21
2016 第1問 世界史上の国家の再編や建設 9 9 27
第2問 世界史上の農耕や農作物 10 10 31
第3問 世界史上の移住や移民 7 7 21
第4問 世界史上の外交や国際関係 7 7 21

過去の平均点の推移

2020 2019 2017 2017 2016
52.34点 47.57点 39.58点 42.83点 42.07点

設問別分析

【第1問】王朝や君主
Aはイングランド王リチャード3世、Bは大清皇帝功徳碑、Cはアムール川河口付近に明朝が建立した石碑について述べたリード文をもとに、主に近世以降のアジア・ヨーロッパの政治に関する問題が出題された。Aでは2年連続となるルネサンス期の絵画の作者を問う問題、Bでは万里の長城の写真からその所在国を問う地図問題、Cでは明朝の支配領域を問う地図問題がそれぞれ出題され、普段から教科書・資料集・地図などの資料に触れて学習がされているかが問われた。

【第2問】産業や労働
Aは中世ヨーロッパの手工業や商業、Bは19世紀のロンドンの製造業、Cは上海への人の流入について述べたリード文をもとに、主に東アジア・ヨーロッパに関する問題が出題された。Aでは中世から近代にかけての中国・西ヨーロッパ・アメリカ合衆国の労働に関する問題が出題され、特定の地域に偏らない社会史の学習度合いが問われた。Bでは労働者と社会主義運動に関する年代整序問題が出題され、労働運動の歴史的な発展段階についての知識・理解が問われた。Cで中華人民共和国の死亡率の推移を示すグラフに関する問題が出題され、単に事項を覚えるのではなく歴史的事象と結びつけて因果関係を考察する能力が問われた。

【第3問】植民地とそれをめぐる対立や抗争
Aは北アメリカ大陸の先住民と入植者、Bは第二次世界大戦当時のフランス領植民地について述べたリード文をもとに、主に近代以降の欧米に関する問題が出題された。Aではオーストラリア・中南米の植民地化に関する2文正誤判定問題が出題され、植民地と宗主国の組合せとその過程に関する正確な知識が問われた。Bでは各国の文化事業に関する問題が出題され、文化事業とその当時の政治・社会情勢との関連を判断する能力が問われた。

【第4問】法と規範
Aは五代十国時代の刑罰、Bは中世アイスランドの復讐する女性について述べたリード文をもとに、主に各地の政治・法令に関する問題が出題された。Aでは公民科(現代社会、政治・経済)との関連の強い各国の法や宣言に関する問題が2問出題され、選挙権を獲得する18歳に主権者としての自覚を問うた問題に見える。Bでは三十年戦争とグロティウスによる国際法の確立を提唱した時期を問う年表問題が出題され、主権国家体制の成立段階を理解しているかが問われた。
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