2009年3月13日 03:03

挫折の記憶をたどって

すっかり深更となりました。東大文科一類2年の藤井です。

東大合格を勝ち取られた方々、本当におめでとうございます。
タフな試験を見事に勝ち抜かれましたね。心よりお祝い申し上げます。

10日の合格発表は、暖かくていいお天気でした。
思い出されます。私が受験生であった時の合格発表も、今年の発表と同じような良い天気でした。
青空を覆う春霞。ぽかぽか陽気。まるで合格発表という日を祝福するかの様でしたね。

そんな晴天の下、当時の私は暗い現実を背負うことになりました。

自分の試験番号が無かったんです。探しても、探しても。
確認できたのは、小さな字で書かれた自分のセンター試験番号と試験場コードのみ。
涙の出るような悲しさも、歯軋りするような悔しさも湧いてこない。感情という感情がうまれてこない。

ただ下を向いて、人様のシアワセから逃げるように、来た道を引き返しました。

あのときの私は、はっきり言って抜け殻のようだったと思います。
なぜ自分なのか、なぜ落ちたのか、何がいけなかったのか、答えの出るはずがない自問を繰り返しました。
この状態から後期試験に向けて、どのようにモチベーションを上げていったかは、正直あまり憶えていません。
前期不合格という経験が強烈すぎたのでしょう。

しかし、なぜか後期試験当日のことは鮮明に憶えています。
自分でも奇妙に思えるくらい、冷静でした。
後期試験は失敗の証ではなく合格へのチャンスなんだ、というごく当然の事実に、試験当日の朝になってようやく心から納得し、最後の機会を無駄にしないこと―この一点に無意識のうちに集中できていたんだろうと、今振り返って思います。

 

後期試験に挑まれる方々。
何を言いたいかというと、陳腐な表現になりますが、最後まで鉛筆を動かし続けろ!ということです。
経験から言って、一度叩かれている分、不安も相当なものだと思います。またしくじってしまうのではないか、結局もう一度同じ結果が繰り返されるのではないか...
このような不安が頭をもたげたとしても、それは当然です。一度経験した悪いイメージを完全に払拭することは、この短期間では不可能に等しい。
きっと受験者の殆どがそのような不安を抱いて臨まれるでしょう。

大切なことは、目の前の試験が負担でも重荷でもなく、逸してはならない好機だと考えられるか否かに尽きると思います。
あなたの思う難問は、周囲にとっても難問です。
あなたが必死になって解答を作ろうとする限り、自分からあきらめて筆を擱かない限り、合格はあなたの手中に限りなく引き寄せられます。

今日の試験では、制限時間すら自分の味方だと思っていきましょう。

特に総合科目IIとIIIの時間配分にはくれぐれも気を付けて。

「頑張れ」とは敢えて言いません。
試験終了のサイレンが鳴るその瞬間まで、考え続けてください。

粘り続けてください。

書き続けてください。


皆さんの合格を一心に祈念しております。

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