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2012年8月 8日 13:02

勉強も息抜きも...

こんにちは、東大特進スタッフで東京大学理科一類二年生になりました田村正資と申します。

高校生、受験生の皆さんいかがお過ごしでしょうか。スポーツ好きの受験生には大変辛い夏になってしまっているかもしれませんが、むしろ息抜きをするときはしっかり息抜きをする、勉強する時は勉強をする、といったようにメリハリのついた生活の訓練には最適かな、とも思われます。(僕なんかは、サッカーの試合が控えた数時間が一番集中力が出たりします(笑))もちろん、息抜きメインになってしまってはいけないですけれど。

今日はそんなところで、受験勉強と息抜きの関係について、自分の思っていることを徒然なるままに書かせてもらおうかな、と思っています。(私見ですので、「こいつの言っていることは意味分からない!」と思った人は我が道を行って下さい。受験勉強では、それぞれが自分の信じたやり方を最後まで妥協せずに貫き通すことが一番大事なので。)

結論から言うと、「息抜きをしましょう。」「ダラダラ勉強することが一番ダメ!」といった二つの主張(表裏一体ですが)を僕は持っています。ただ、言うに易くて行うのは難しいです。これ。

予備校などで「夏は受験の天王山!目指せ600時間!」のようなスローガンをよく見かけます。高校生の夏休みを平均的に40日と考えて1日15時間の勉強を目標に掲げているのでしょう。でも、人間そんなに集中力持ちませんよね。睡眠を取って食事してお風呂入って予備校まで往復したらこれだけでもう残り9時間使い果たしちゃいます。そうなると、残りの15時間ずっと机にへばりついているしかないわけです。そんなに長い時間集中して勉強に取り組める人はまずいないでしょう。(「俺は出来るぜ!!」という猛者がいたら、あなたには予備校は必要ないと思います。)

兎角、受験生の夏休みは一日の大半の時間の使い方の裁量が自分にあるせいか、「何時間勉強した」というところに意識がいきがちです。そうなってしまうと、ダラダラ15時間机にただへばりついて「今日も勉強頑張った!」と自己満足をして結果成績全く伸びませんでした...、なんていう悲惨なことになりかねません。「勉強しているのに成績が伸びない...」といった悩みを持つ生徒の多くは、こういったところにもその原因があるんじゃないかなぁ...と思っています。

考えてみれば当たり前なのですが、勉強というのは何かを「覚える」「理解する」ためにやることであって、勉強するために勉強しているんではないのです。「一日何時間勉強するぞ!」という目標の立て方は、そういった勉強の本来の目的というものを見えにくくしてしまうのかな...?そんな気がします。だから、ここで立てるべき目標というのはもちろん「志望校に合格する...!」ではなくて、(最終的に志望校に合格するために)「今日は●●に関する問題を解ける様になる!」「今日は●●分野の理論を理解する!」といった形であるのが普通だと思います。

そこで、志望校に合格するために"今日"は何を勉強し、理解すればよいのか、ということを考えてみるのですが、そうしてみると自分の本当にやるべきことを意外によくわかっていないままの自分に気づいたりします。だからこそ、志望校の過去問や模試を一度しっかりと受けて、吟味して、「現在の自分」と「志望校に合格出来る受験当日の自分」との間の距離感をつかみましょう。すると、そこから逆算して、「夏休みに理科のこの分野を理解しよう」→「最初の2週間で問題集のここからここまで終わらせよう」→「今日はこのページの問題を解いて"理解"しよう」といった目標を立てることが出来るようになります。ここでも大事なのが「この範囲の問題を解いて」ではなくて「この範囲の問題の内容を理解して」その日を終えることを目標にすることです。

ずいぶんと話が逸れましたね。息抜きの話に戻りましょう。

話の重点を"理解すること"に置いていたように、その理解が一番の目標です。理解するということは、自分とその問題との谷間を飛び越えていくことですから、結構な集中力を必要とします。この集中力は、ダラダラと肘をついて15時間漫然と勉強しているときには発揮できません。1時間、もしくはたった10分20分程度の集中力、それをしっかりと発揮することが肝要なのだと思われます。そして、集中力が切れた時にどうするのか、一旦机から離れて、背伸びをして、ちょっとテレビでもつけてみましょう。どうでもいい、頭を使う必要のない娯楽にでも一瞬身を任せてみましょう。少しの間頭を休ませてもう一度机に向かってみると、先ほどの集中力がまたいくらか戻っているはずです。もしかしたら、さっき理解できなかったことがスーッと飲み込めるようになっているかもしれません。

これを繰り返して、その日自分が決めた目標を達成すること、その積み重ねが日々の勉強(特に時間の限られた受験勉強)で大事なことだと思っています。

息抜きも受験勉強のうちだと思って、メリハリのついた生活を送っていきましょう。

人間の集中力が大して持たない、というところから、30分くらいの単位で小刻みに勉強する科目を変える、というのも有効かもしれません。(僕は受験期に全科目の参考書を持ち歩いて飽きたらすぐにやる科目を変えていました。)

以上、長々と私見を述べましたが、これが誰か一人でも、その受験勉強の役に立ってくれたら幸いです。

東大特進スタッフ 理科一類二年生 田村正資

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