「夏模試から、何か成長したのだろうか。」
秋模試の頃、みなさんの多くはこう思うことでしょう。
「受験の天王山」たる夏休みを経て、受験本番までの中間地点。
現役生たるもの、実力は大幅に伸び...ているわけでもないんですね。
みなさんも耳にしたことがあるかもしれませんが、
「現役生がいちばん伸びるのは、直前期」
です。
なぜ、夏休みに、毎日こ~~~んなに一生懸命みなさんが勉強しているのに、
学力は、最後の最後の直前期まで!伸びてくれないのでしょうか。
※ちなみに、直前期無双伝説の信憑性は、高い気がします。
あくまで一例ですが、二次文系数学で1ケタを覚悟していた私の成績は、直前1か月で突き上げられるように伸び、本番で52点(...数学がとても苦手な人にとっては驚くべき点数です...)を獲得しました。
答えは、夏や秋の時点では、まだ学習内容の内在化が完了していないからです。
世界史の教科書を一周読んで、完全に理解したところで、一問一答が解けるようになるわけではないし、自分で論を組み立てられるようになるわけでもありません。
教科書を読み、問題を解き、論理を自分の声で話せるようになること。
人生はよく螺旋階段に例えられますが、ここでも同じことが言えるのではないでしょうか。なかなか、根気のいる過程です。
みなさんがするべきは、これに「淡々と向かい合う」ことです。
状況を悲観する必要もないし、きちんと最終目標までの課題さえ整理できているならば、心を揺さぶられずにただ、学習を進めてゆくまでです。
もちろん、自分の弱みに対しても、目を背けずに淡々と向かい合いましょう。
そうやって、螺旋階段をタンタンッと駆け上がってゆくことが、ここからの半年間に求められるんじゃないかな。なんちゃって。
そんなわけで、夏模試で得た様々な気づきひとつひとつにも、正面から向かい合ってください。
リスニングの問題チェックを、何分で終わらせたら、時間が足りたのか?
あと30分早く会場に到着して古文単語をさらっていたら、あの失点を防げたのではないか?
先輩たちの合格体験記をめくってみるのも、より実感を伴って読むことができて、良いかもしれません。
そのあとは、ただ学習を重ねること。
話し相手がほしくなったら、東大特進コースに電話してみましょう!
小さな悩みでも構いません、自分の学習状況を整理して報告するだけでも、目の前の道のりが透き通って見えることでしょう。
みなさんが、長い道のりに潰されずに、元気にこの夏を走り抜けていってくれますように。
文学部4年の月野でした。
(社会学を勉強しています。興味のある人は、声をかけてね。社会学はおもしろいぞ!)
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