2016年9月11日 11:23

東大生の進路事情

こんにちは。
法学部4年の木村元気です。

このところ勉強関係の記事が続いたので、今回は東大生の進路について書いてみたいと思います。進路なんて気が早い、まずは目の前の受験で精一杯...という方もいるかもしれませんが、時にはモチベーションを高めるためにも、自分の将来像を思い描いてみるのもお勧めですよ。

僕の周りの4年生の進路には、大体3つあるように思います。民間企業への就職、官公庁への就職、そして大学院への進学です。やはり学部によって大きく異なってきますので、科類選択の参考にもしていただければと思います。もちろん、入学してから進学振り分けを利用する方法もありますが。

【民間企業】
一般的に、日系大手・ベンチャー・外資系の3カテゴリがあります。
日系の大手企業は、なんとなく皆さんも想像がつくと思います。車の会社やら銀行やら商社やら、名前も有名だしCMでもよくやっているような会社です。法学部や経済学部からは、銀行や商社が多いような気がします。理系の院卒者だと、技術者としてメーカーに行く方も多いようです。
ベンチャー企業は小規模ながら、これからの成長が見込め、また若いうちから責任ある仕事をすることができます。多数派ではないですが、わりとどの学部からも行きます。IT関連とかで多いです。
外資系企業は、おもに金融業などが多いです。高い競争率と、圧倒的な高給が特徴です。経済学部・法学部などが多いです。能力本位なので、腕一本で食べていきたい人におすすめかも。
どこの企業も、基本はエントリーシート→面接で採用されます。大学の成績はあまり関係ないです。点数さえ取れれば合格できる大学入試とは違うので、東大生には苦手な人もいるみたいです。

【官公庁】
官公庁に行くためには、まずは公務員試験を突破しなければなりません。大体の学生は、「国家総合職(いわゆるキャリア)」を受験するようです。試験の区分は法律や経済といった文系のものから、工学や農学といった理系のものまで、さまざまあります。法律区分の採用人数が多いので、やっぱり法学部から目指す方が多いです。
試験に合格しても、そのあとは官庁訪問という、民間企業でいう面接のようなプロセスがあります。公務員試験の合格は一種の資格のようなもので、そこからどこの省庁に就職できるかは、この官庁訪問で決まります。実はここが最大の難関で、外務省や財務省といった有名省庁の競争は厳しいです。どこに行くにせよ、試験を突破するだけにとどまらない広い興味と、ほぼ無給での深夜労働をも厭わない高い志(笑)が必要といえます。

【大学院】
東大は、大学院に進む率がかなり高いです。学部によりますが、理学部ではなんと9割(!)
やはり理系の専門的な知識と経験を身に付けるためには、学部の2年では足りないのかもしれませんね。大学院で2年間学んだ後は、技術者としての就職や博士課程への進学(目指せ大学教授)ということになるのだと思います。アンデス山脈に新しくできた電波望遠鏡等々について目を輝かせて語る友人を見ていると、なにかうらやましい気もします。
文系で院進者が多いのは、法学部と文学部です。法学部の院進者はほとんどが法科大学院に進んで、弁護士や検察・裁判官を目指します。少数ですが法学部の大学教授を目指して、研究を進める人もいます。これは後述の文学部と似た感じです。文学部では、より専門的な研究を進める人が多いようです。図書館で古文書やらアラビア語やらの海に囲まれて人生を送りたい...(?!)という人はいいかもしれませんね!

いろいろ書きましたが、正直いまはまだはっきりと決まっていないし、あまり考えたことがない、という方が多いのではないでしょうか。かくいう僕もそうでした。
東大は比較的、考える時間をゆっくりくれる大学だと思います。進振り制度はその最たるものですが、外部講師の講演やボランティア活動、海外留学など、進路を考えるチャンスはたくさんあります。

大学へ入り、教養学部の講義で日本という国のあり方の不思議さに気付いたこと、そして留学を通じて現在の日本の状況に危機感を持ったこと、この二つが決め手となって、僕は官公庁に進路を決めました。「日本」という国の物語を未来に紡いでいく一人でありたいと思ったからです。

みなさんが今勉強していることも、自分の人生、ひいては社会全体の未来につながっていく意味を持つはずです。秋から冬は成績が伸び悩むことも多く、苦しい時期ですが、そんな時こそ志を高く持って頑張ってください。

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