2017年8月 9日 16:29

医学部について

こんにちは!医学部医学科4年の早川です。
夏休みの勉強も大変ですが、最近とても暑いので、熱中症だけには気をつけてください!

さて、今回は医学部の実情についてお話していこうと思います。

皆さんは医学部の勉強についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

勉強がきつすぎて遊ぶ暇もない、覚えるべき単語が多すぎる、テスト範囲は膨大・・・etcなど、ある意味「怖い」イメージを持つ人もいるかもしれません。

確かに覚える単語は少なくはありません。しかし、法学部のテストなどは、教科書2000ページ(あるいはそれ以上?)あるのに対し、医学部は多くても500~600程度。
また、大学のテストにも「過去問」が存在するため、重要なポイントも絞りやすいです。
中には、ほぼすべてのテストを一夜漬けで乗り切る人もいます。

では、実際にどのような勉強があるのでしょうか?一部ですがご紹介したいと思います。興味ない人は飛ばして下さい。

①解剖学(3年)
人体の頭の先から足の先までの部位を覚えるというもの。約2ヶ月にわたって班ごとにご遺体を解剖し、実際に部位を見て名称を学びます。
名前の他にも、「腕を曲げるときにはどんな筋肉を使うか」「大動脈(体の中心にある太い血管)からはどの臓器に何という血管が出ているか」「物の味を感じるとき、なんていう神経が働いているか」など、様々あります。
カリキュラムがしっかりしているので、勉強自体はそこまできつくないですが、実際の解剖が結構きついです・・・自分的には一番きつかった科目です。

②生理学(3年)
解剖は人間の「部位」を覚えますが、今度は「機能」を覚える勉強です。例えば、「足に刺激を与えた時、脳はどのようにして『刺激を受けた』と感じるか」「怪我をしたとき、どのようにして血が止まるか」など、これも色々な臓器について学びます。
ちなみに生理実習という実験がありまして、これも厳しいことで有名です。なにしろ、レポートの枚数が100枚を超えるとかなんとか・・・

③組織学(2年)
解剖と違って、体の部位を顕微鏡レベルで学ぶ学問です。例えば、皮膚を顕微鏡で見ると、何層にも分かれているのですが、その違いを学んだり、目や耳の細かい構造(水晶体、網膜、鼓膜などは良く聞くかもしれません)を学んだりします。個人的に面白いと思ったのが爪や歯で、外から見ると一つの塊のようですが、細かく見ると、意外と何層にも分かれていたりするのです。
組織学は顕微鏡でプレパラートを見てスケッチをするという実習があります。自分は絵がとても苦手なので、得体のしれない物を描いて毎回提出した記憶があります・・・

④寄生虫学(3年)
こんなものもあるよ、という学問。人間に影響する寄生虫についてひたすら勉強します。有名なものだと、マラリアとかでしょうか。テストが非常に楽で有名・・・でしたが、今年からそうでもなくなったようです。

まだまだ色々なものがあります。範囲が狭いものから、かなりきついもの、様々です。ちなみに3年生までが「基礎」といって体の基本的な構造や機能について学びます。4年生からは「臨床」といい、実際の病気や治療法について勉強します。

学問の話ばかりでも面白くないので、大学生活的な話もしたいと思います。

医学部には、医学部生だけしか入れない「鉄門」という部活があります。全学部の人が入れる運動部のことを「全学」といって区別します。(六大学野球をしているのは「全学」の方です)

鉄門の部活は、大学での息抜きにスポーツに取り組みたい、けど厳しすぎるのも嫌・・・という人にピッタリです。鉄門の部活は、「東医体」という医学部専用の大会で勝つためにスポーツに取り組む一方で、どの部活も初心者スタートの人もそこそこいるので、厳しすぎる、ということもありません。
また、大きなメリットとして、全員医学部なので、先輩からテストの情報を入手できたり、教科書がもらえたりします。これは、他では少ないのではないでしょうか。
医学部生の7~8割くらいの人は鉄門の部活に所属しているくらい、人気です。

他にも、医学部スポーツ大会や、五月祭の医学部企画など、多くのイベントもあります。医学部企画では、身近な形で医学の事を紹介したり、実際の検査を体験してもらうなど、盛りだくさんな企画です。

では、その医学部に入るにはどうしたらよろしいでしょうか?もちろんご存知のとおり、理Ⅲに入る、というのがありますが、他の科類からも医学部に行くこともできます。
大学1~2年は教養課程といって駒場で授業がありますが、そこでの成績によって2年後半以降に進む学部が決まります。「進振り」についての詳しい説明は割愛しますが、駒場でいい成績を取ると、他の学部からも医学部に行けます。

どのくらいかといいますと、3000人近い全駒場生中、上位10人くらいに入らなければなりません。また、駒場の成績を上げるにはもちろん勉強量も必要ですが、点の取りやすい科目を選ぶという事も大事です。なので、一般的には理Ⅲに入るより難しいと言われています。
自分も今現在そのような人たちと勉強しているのですが、なにしろ勉強に取り組む姿勢が全然違い過ぎて尊敬します・・・。
ちなみに東大特進のスタッフには3年生に1人います。また、過去にもいたようです。

逆に理Ⅲ生が医学部に行くのはどうでしょうか。これは逆にとても楽です。単位だけ取っていれば基本的に行けます。ここでだらける癖がついて、医学部に行ってもだらけている、という人も多いくらいです。

長くなってしまいましたがこんな感じです。
ぜひ、少しでも医学部に興味を持っていただけたら嬉しいです!
(理Ⅲ志望の方、受験は大変かもしれませんが、入ったらこんな感じなので、もうひと踏ん張りです・・・笑)

では、暑さに気をつけて、勉強頑張って下さい!
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