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こんにちは。
スタッフの勅使河原です。
以前は結構頻繁にブログに登場していたのですが、
すっかりご無沙汰になってしまっていました......
久々のブログ、嬉しいです!笑

今年も残すところわずか。
センター試験までは2週間強、二次試験までは2ヶ月弱ですね。
いよいよ受験シーズン突入ということで、
1年生スタッフは受験生の皆さんに、センター激励の電話をおかけしています。
不安に思う事があれば、何でもスタッフに話してくださいね。
もちろん皆さんからのお電話もお待ちしています!

さて、直近の目標であるセンターからは話が外れてしまいますが、
次に私がブログを書けるのはいつか分からないので、
今のうちに英語の和訳問題の話をしておきます。

というのも、私はここ1ヶ月ほど膨大な数の和訳問題の答案をみています。
東大特進英語の、秋期集中講座のテストゼミ(ほとんど和訳問題)と、
冬期集中講座の添削課題その1(要約と和訳)の採点を担当させてもらっているからです。
(もう1人、教養学部3年のスタッフの黄ちゃんと2人で分担しています。)

秋期も冬期も、歯ごたえのある問題が揃っているので満点はとれなくて当たり前なのですが、
せめてこういうことは意識して解いてほしいよね!
と思ったことがいくつがあるので挙げてみます。


〇「きちんとした」日本語を書いてほしい!
・・・当たり前のことですが、出来ていない人が結構います......。

一番単純だけどよくあるのは、漢字間違え(「講義」を「講議」と書いている答案の多さに愕然としました......)や誤字脱字。こんなことで点を引かれるのは嫌ですよね。

他にも、単純化した例を挙げると、
"Shan Shan was playing with her mother when I went to Ueno Zoo, and she was very cute."
という文を和訳するとします。
「私が上野動物園に行ったときシャンシャンは彼女の母親と遊んでいた、彼女はとても可愛かった。」
という答案を見て、どう思いますか?
「接続詞を使ってよ!」、あるいは「『、』を『。』に変えればいいのに!」
と思いませんか?
これは極端な例ですが、こういう解答が結構あります。

あとは、話し言葉を訳すときに多いのが、少し日本語がくだけすぎかな?と思う解答。
たとえば、登場人物が相手を責めて言う
"You aren't sorry, are you?"
というセリフを訳す時、
「お前は申し訳ないって思っちゃないだろ。」
と訳したとします。
実際に採点する東大の先生がどう判断するかは分かりませんが、
入試の答案としては少しフランク過ぎてリスキーじゃないかと私は思います。
「お前は申し訳ないと思っていないのだろう。」
と訳すのが「無難」ではありますよね。
確かに話し言葉はなるべく自然に訳してほしいのですが、
1点を争う試験である以上、「文句をつけられない」、「つっこまれない」答えを書くことが
まずは優先かな、と......。

〇文脈もよく読んで!
・・・東大の和訳問題の下線部は、単体で存在しているわけではありません。
筆者が意図を持って書いた文章の、一連の流れの一部を必ず担っています。
だから下線部の単語が全ては分からなくても、文脈から意味を推測することも可能だし、
自分の書いた解答を見直して
「待てよ?この文脈からするとこの解答はおかしいぞ!」
と判断することもできます。
要するに、全く的外れな解答は自分自身で排除できなければだめなんです。
(そもそも文脈を掴めない、という人は語彙力なり構文把握力なり
何かしらが大きく欠如していると思われます。早急に対策を取ってください。)

〇字は丁寧に書いて!
・・・字の上手い下手ではないんです。
ただ、殴り書きのように書いてある答案を見ると、
この子は採点者に「伝える」という意識が薄いんだなぁ......
と悲しくなります。
よく言われることですが、答案は大学への「ラブレター」です。
「ラブレター」は丁寧に、読む相手に伝わるように綴りましょう。
これはどの科目にも共通することですね。


こんな感じです。

和訳は結局はその文の「意味」と「構文」を理解できるかです。
訳し漏れや訳語ミスなど細かい間違えはあっても、
この2つさえ読みとれていれば壊滅することはないはずです。
つまりそれは、文を「精読」できるか否かです。
「精読」が出来ない自覚がある人は、語彙力を強化したり、
長文を読むときは1文1文の構造を意識したり、
最後まであきらめず基礎を大事にしてください。

~おまけ~

前述の通り、冬期の添削課題については「要約」も採点しているので
こちらについても一言......。

〇筆者の主張は、何が何でも解答に入れる!
・・・要約で出題されるような文章では、
筆者の主張が述べられている場合が多いです。
場所としては文章の最後が定番。
というのも、筆者の心理としては、
自分の主張を支える根拠や事実を述べていく→読者を誘導する
その上で
主張をどーんと表明する!→読者も納得しやすい!
としたいからです。
つまりは、このような場合には展開されている論は
筆者の主張を支えるための「手段」。
一番大切な「目的」である筆者の主張が本文に明記されているのに、
要旨にどうしてそれを含めなくていいことがあろうか、いやない。

なので筆者の主張らしきものがないか目を見張って、
もしあれば必ず答案にその旨を入れてください。
(当たり前ですが、主張が明確に書かれていない場合は捏造しちゃだめですよ!)


ではでは、今年最後の校舎勤務の勅使河原でした。
また来年、校舎や双方向講座で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!
良いお年をお過ごしください!

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