こんにちは。東大薬学部5年生の住田有子です。

久し振りに勤務に入ったところ、ブログの更新頻度が私の記憶にあるよりもかなり増えていて驚きました。
スタッフの皆さんのブログ、面白いですね。

先日、医学科の早川くん(同期です)が病院実習についてブログを書いていましたが、実は薬学科も病院実習が必修となっています。
薬学部は薬学科(8人程度)と薬科学科(72人程度)に分かれており、私は前者に所属しているため、2-4月の間は東大病院にて病院実習を行ってきました。
薬剤師が病院で何をしているのか、入院経験などが無い方はあまりわからないと思いますし、私も実習に行くまでイメージがわきませんでした。
そこで、東大病院での薬剤師の仕事の一部を紹介したく思います。


*採用薬管理
薬物療法は、医療の中でかなりのウエイトを占めます。入院患者に使えるのは基本的に病院の採用薬ですので、定期的な採用薬の見直しが必要となります。この見直しでは、多くの職種が集まり会議を開きますが、その際に薬剤師が重要な働きをします。例えば新規採用の検討においては、既採用薬と照らして、治療の面のみならず病院経営の面からも議論を進めます。

*病棟業務
東大病院では病棟にも薬剤師が配置されています。入院患者への服薬指導・副作用モニタリング、無菌調製・在庫藥管理・衛生管理などを担当します。薬のスペシャリストとして他職種からの質問への対応、処方内容や用量の提案をすることもあります。患者やその家族、他の医療従事者と円満な関係作りが大切になります。

*TDM
TDMとは、therapeutic drug monitoring、治療薬物モニタリングのことです。TDMを行う部署では、薬物の血中濃度を測り、用量設定へのアドバイスをしています。医薬品によっては、吸収・代謝の個人差が大きく血中濃度の予測が難しい・治療域と中毒域が近い(血中濃度を基準値内に維持しないと危険)・他に適切なモニター方法がないなどの問題がありますので、TDMは大変重要となります。

*抗がん剤調製
抗がん剤は、調製者にも曝露の危険がありますので、院内のほとんどの抗がん剤は薬剤部で集中して調製しています。安全キャビネット・ガウン・二重の手袋・マスクなどを使い、ミスが起こらないよう何重にも工夫をして調製を行っています。

他にも、薬剤師にはまだまだ多くの仕事があり、実習中は学ぶことが大変多かったです。


さて、実は明日からまた、3か月間の薬局実習が始まります。緊張もありますが、新しい環境を楽しみ、充実した日々を過ごしたく思います。
高校生の皆さんも、過ごしやすいこの季節を存分に楽しんでくださいね。
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