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こんにちは。

工学部3年の谷田です。
関東甲信越では梅雨明けが発表されましたね。いよいよ夏本番ということで、ますます勉強に精が入る時期だと思います。とはいいながらも、ここ最近は受験勉強のことばかり書いている気がするので、今日は私が所属する工学部航空宇宙工学科の授業ではいったいどんなことをしているのか、ということを紹介しようと思います。

多数の学科が存在する工学部のなかでも、航空宇宙工学科は物理系・機械系のことを多く学ぶ学科です。じゃあ機械工学科などの学科とは何が違うのか、というと、機械の中でも飛行機や宇宙機のことを多く扱っていることだと思います。

たとえばこの夏学期に履修している授業の科目名を列挙すると
「航空機自動制御」「航空宇宙情報システム学」「航空宇宙材料」「航空機構造力学」「航空機力学」「航空宇宙推進学」「ジェットエンジン」「空気力学」「基礎振動論」「弾性力学」「設計・機械力学・機構通論」「航空宇宙基礎設計」「数学」といった具合です。やたら航空やら宇宙やらついていますが、それぞれの科目で、工学に関する基本的なことを学んでいきます。

機械工学分野では「材料力学」、「流体力学」、「熱力学」、「機械力学」の「四力学」が非常に重要になっているということで、それらを中心に勉強しつつ、応用例も見てみよう、みたいな感じです。そして、それらの力学を扱うにあたって必要になってくる数学も授業が行われます。

ちなみに工学部でも数学の授業があるんですね。私は高校生の頃工学部ではそんなに数学の勉強は必要ないものだと思っていましたが、大分浅はかな考えだったようです。もちろん純粋数学みたいなものを扱う授業はないですが、あくまで道具としての数学は必要になってきます。ちなみに数学は物理系、情報系の学科では多くの場合履修が推奨されています。しかし、化学系などその他の学科ではあまり要求されていないようです。



今現在受けている授業の中でも特徴的な授業をいくつか紹介します。

航空宇宙情報システム学
これでもかという大層な名前をしていますが、中身はPythonでのプログラミングです。使用する言語は各々ですが、工学部や理学部の各学科では大抵プログラミングの授業が開講されています。


宇宙工学演習
ロケットエンジンの仕組みや人工衛星の設計などを中心に勉強する授業です。「演習」と名のつくように、授業で講義されたことをもとに、自分でエンジンを設計してみよう、とか自分で人工衛星を設計してみよう、みたいな課題が出されます。もちろん、ゼロから始めて厳密に設計する、といったことをするためにはまだまだ知識が足りないので、様々な設計条件が与えられたうえで、いろいろな仮定をおいて考えていく、という形にはなりますが、とても勉強になります。ただ、学期末にA4数十枚(50枚ぐらい?)のレポートを提出しないといけないので大変です。


航空宇宙基礎設計
こちらも演習要素の多い授業です。機械設計についての授業を受け、実際に物を設計してみようという課題が与えられます。ギアボックスやエンジンのピストンを設計するといった課題が出されました。


ジェットエンジン
あまりに直接的な名前のこの科目、やはりジェットエンジンのことだけを扱います。一見どれも同じにも見えるジェットエンジン、詳しく見てみると色々な種類があってとても興味深いですよ。


設計・機械力学・機構通論
機械に関する基本をひととおりやる授業です。
固定に関する物体の自由度についてや、材料の性質、ねじの種類、加工法の種類、などなど盛りだくさんの授業です。また、いわゆる剛体に関する力学もやります。


航空機力学
飛行機は空を飛ぶという性質上、地上で動く車などと比べると、運動にはるかに多くの自由度があります。そういった運動をどのように記述するか、どのようなパラメータを使えば航空機の運動、あるいは性能を分かりやすく扱えるかということを勉強します。



航空宇宙工学科はまだ座学中心で、実験はAセメスター(夏休み明け)から本格化します。授業の数が多くてなかなか大変ですが、好きな人にはたまらないと思います。

ぜひ、東大に入ったら航空宇宙工学科への進学を検討して見てください!




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