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2020年11月11日 20:57

秋模試について

はじめまして。理科三類一年の宋と申します。ブログに登場するのは初めてですね。私自身も受験生の頃、このブログをよく参考にしており、現役東大生から生の東大の情報を入手できることを喜んでいた記憶があります。まだ合格はしていないけれど受かったらどうなるのか知りたい、という現実逃避は人間の性なのではないでしょうか。

さて、かなり寒くなってきましたが皆様体調は大丈夫でしょうか。肌寒くなってくるといよいよ受験も近付いてきたと感じる方も多いでしょう。本日は最近あった東大模試について以下のポイントについて私の受験生時代の考えをお話ししようと思います。

・模試受験時の感触

・復習の仕方

・成績毎の(判定別の)アドバイス

 

・模試受験時の感触

先週末に東大オープンがありましたが、皆さん出来はどうだったでしょうか。夏の冠模試の出来が悪く秋以降でかなり理科・社会を詰めたためかなりいい感触だったという方もいれば、逆にまだまだ暗記事項が頭に入りきっておらずしかも数学や英語の仕上げもできていないため最悪だった、と言う方もいらっしゃると思います。模試を受験した後の自分の感触は極めて大切です。自分がよくできた、あるいはあまりできなかったと判断するに足るだけの理由があるはずです。それがどこにあるのか、自分としてはどこを改善できるのかと言った部分を答えを見る前に考える価値はあります。もちろん答えを見て得られることも多いのですが、答えを見る前に自分の判断の根拠を徹底的に掘り下げるのは大切です。答えを見る前に自分の中に存在している情報は、答えを見た後に存在する情報と比べ信頼度は下がりますが、その分自分が潜在的に考えていることが現れます。例えば、数学の感触があまり芳しくなかった際、どの分野の出来が悪かったのか、どうして出来が悪くなったと思うのかを突き詰めていくことによって、普段自分が勉強する中でどの分野の勉強が不足していると考えているのか(自分では認めたくなくとも)を認識できます。実際私は数学の感触が悪く上のような分析をしてみた結果、通過領域の出来が悪くそのことで全体的に良くない印象がありました。しかし、解答を見てみると自分の解答とほぼ同様でなーんだ、やっぱりできるんだ、と感じました。もし、はじめから解答をみてしまえば自分の感じた違和感がなく、出来の悪い通過領域の対策を怠っていた可能性があります。ここまで徹底しないといけないのか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、受験は年に一回しかない以上よっぽどの自信がある方を別にして自分ができる最大限の対策をした方が良いとは思います。

 

・復習の仕方について

各科目ごとの復習の方法は長くなってしまうので全体的な話にとどめておきます。そもそも模試を受ける意味は実際の本番と同様の時間で、本番と同じ形式の問題を解くことにあります。従って、もしこれが本番の試験であり、仮にこの試験を受けた時に自らの合格を阻んでいる要因は何なのか、を考えていくのが復習の基本になります。もちろん単純に実力が不足して不合格となることもありますが、ミスの積み重ねによって本番、残念ながら合格最低点に届かなかった方が多くいらっしゃると思います。これを踏まえると、実力がそれなりにある場合は、本番不合格になるリスクを下げる方法を模索していった方が効率的ではないでしょうか。より具体的に言えば、細かなミスや理解の誤り・不足、問題文の読み間違え、書き間違え等です。これらを単純なミス、注意力不足で片付けてしまうことは簡単ですが、それでは模試を受けた意味がほとんどありません。自分の不合格となり得る要因を少しずつ減らしていきましょう。具体的にどのように復習をおこなっていたのか、その方法論を説明します。

まず模試を受けた直後、記憶が鮮明なうちに科目や問題番号を問わず、とにかく模試に対して感じたこと自分が思ったことをルーズリーフに殴り書きししていきます。翌日では記憶が持ちません。どれだけつかれていて寝たい・休みたいとしても必ず模試を受けた当日にやるべきです。そして、その内容を科目ごと、系統(ミス、知識不足、理解不足等)に分類していきます。ミスについては具体的にどういうミスをやったのか、そのミスが起きた原因はなにか、どうすればそのミスが起きないようになるのかを考えます。知識不足はまずなぜ覚えられなかったのか、そして他に覚えておらず、仮に出たら得点できないと思われるだろう分野を考えます、そんな部分を中心に暗記と理解を進めるといいと思います。そして翌日答えを見たうえで前回の分析に答えを見たうえ得られる情報を加えてさらにさきほど述べた条件を再度整理していきます。後は具体的に何をやるかが見えているでしょう。

 

・成績毎の(判定別の)アドバイス

実際、夏秋全てAと言うスタッフも珍しくありません。今日は良い判定と悪い判定の両方を取ったことのあるぼくからよかった方と悪かった方それぞれにアドバイスしようと思います。

まず、よかった方から。自分が良くできた原因を探しましょう。ここで判定が良いからと分析を怠ると本番痛い目を見る可能性があります。慢心せず頑張っていけば実力派あるのできっと合格できます。

次に悪かった方へ。まず落ち込んでいる方はとにかく気分を立て直して合理的な判断が出来るようになりましょう。気分が落ち込んでいるときは身体のコンディションも悪くなりがちですし、問題を解く際にいろいろと考えてしまって出来が悪くなってしまいます。模試はあくまで模試であって本番の自分の点数がどうなるのかは全く分からない、と言うことをひたすら自分に言い聞かせましょう。例えば、いまアラビア語検定の判定がよかろうが悪かろうがどうでもいいですよね?(そもそもそんな検定があるのかはわかりませんが...)気分を立て直したら後は同様に復習して勉強しましょう。判定は何の保証もしてくれませんが、少なくとも勉強することで自分が合格する確率を上げることはできます。

 

 

模試の結果が悪く、志望校を変えてしまう方は一定数います。皆さんがどうかは分かりませんが、今日この記事を読んだのも何かの縁と言うことで自分の志望校を変えずに「一本」で頑張っていって欲しいと思います。

 

11/11なのに棒状のお菓子を一本も食べていない宋

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