2021年1月 6日 20:31

理科三類生の進学振り分け

最近よくブログに登場している東京大学理科三類の宋です。

先日ブログで本郷のご飯屋さんを紹介しました。私もブログを書いていると実際に行ってみたくなり、練習が始まったら絶対に行くぞ!と思っていたのですが....

COVID-19の感染拡大の影響からか大学側から、医学部生の対面試験以外でのキャンパスの入講を禁止されてしまいました。(医学部以外は情報が入ってこないのでキャンパスの入講まで制限されているのかは不明です。)そのあおりを受けて、練習が当面中止になってしまい、泳げないと同時にご飯いけない!という思いから最近は落ち込んでおります。(ご飯だけ行くのはなんか違うんですよね、練習の後のご飯って格別の美味しさなんですよ。)

 

さて、今回は「理科三類生の進学振り分け」と題しまして、自分が受験生だったころに気になっていたことについて検証していきたいと思います。

 

まず、第一の疑問。

「理科三類生は全員、医学部医学科に行けるってホント?」

これ、気になりますよね。巷では理科三類はほぼ医学部と言われていますが、実際どうなのか、履修の手引きや医学部生の声を参考にしながら解説していきます。

まず進学振り分けのシステムについてざっくりと解説します。(私自身も完全に進学振り分けのシステムを把握しているわけではないので間違っていたらすみません。)東大生は入学時には前期教養学部に配属されます。そして、1年生と2年生の前期(Sセメスター)の成績をもとに計算された「基本平均点」を元に、進学先が決定されます。この辺は全科類共通ですね。

各々の進学先には、指定科類枠と全科類枠が存在しています。指定科類枠とは、例えば法学部を例として話すと、文科一類から第一段階選抜で277人、第二段階選抜で88名取る、と想定されています。このように大量の指定科類枠を確保することによって実質、文科一類=法学部、が成立するわけです。また、全科類枠とはこの指定なしにすべての科類の人から何人取る、という事を示しています。

さて、本題の医学部ですが、医学部は2020年度のデータによれば理科三類の指定科類枠として第一段階選抜で67名、第二段階選抜で33名の枠を確保しています。この年度、つまり2019年度の理科三類の入学者は101名(推薦含む)ですので、計算上によれば1人が医学部医学科に進学できないことになってしまいます...

ですが、­­これまで私が知る限り進学条件を満たしたうえで医学部医学科への進学を希望している理科三類生が内定できなかった、という事は聞いたことがありません。理由はおそらく以下の2点だと思われます。

1点目、医学部医学科以外を志望する理科三類生が毎年数名出るため。皆さんもご存じのとおり、入試において理科三類の合格点は理科一類・二類と比較して40点ほど高く、その影響か数学や理科が良くできる生徒が集まる傾向にあります。そのため、めちゃくちゃ物理ができてほんとは理学部物理学科に行きたいけど、せっかく勉強したから理科三類に出願するか、と言った生徒も少なからずいます。そういった理科三類生が進学振り分けの際に例えば、理学部物理学科、理学部数学科、理学部情報学科、工学部計数工学科などの学科に進学希望を出す人がいます。(東大特進スタッフ2年の朝永も理科三類→理学部数学科内定です。)このように、医学部医学科以外に内定する人が毎年数名いるので指定科類枠が埋まることはほぼないです。

2点目、実は第三段階選抜がある。は~?となりますが、実は第一段階・第二段階の他に第三段階選抜もあります。ここでは指定科類枠は設けられていませんが、基本的に医学部医学科志望の理科三類生はついにはここで内定をもらうことができるそうです。(第三段階選抜まで行く人は5年に一回だそうですが...)

以上をまとめると、基本的に理科三類に入れば医学部への切符は手にしたと断定してよさそうです。

ただし!当たり前ですが、進学条件を満たさない、つまり必修科目の単位を落とし続けたり、基礎実験や物性科学と言った科目の単位を落としてしまった場合は進学振り分けに参加できず降年となってしまうのでご注意を!

 

次に二点目の疑問。「点数が悪いと進学の際に反省文レポートを書かされるって聞いたんだけど...」

これは、まあホントです。先ほど第一段階選抜と第二段階選抜(そして第三段階選抜)があると述べましたが、第二段階選抜では医学部への進学を志望した理由をレポートで提出する必要があります。(反省文ではないです。たぶん。)また、その内容を元にして数名から十数名、面接が課されることがあります。(なお、2020年度進学振り分けにおいて面接にかかった人は基本平均点の下位10名と噂されています。もしかして、レポートの内容は見てなくて点数だけで面接者を決めているのでは?)ちなみに例年の第一段階選抜のラインは72,3点とのことです。理科三類生は大きく以下の5パターンに分かれています。(体感です。)

1.     授業真面目に出て真面目にテスト勉強する人。この人たちの点数はやばいです。基本平均点が8590点の人も多く見ます。

2.     授業は6割ぐらい出て、試験勉強そこそこやる人。理Ⅲパワーでなんだかんだ基本平均点7580点数ぐらいとっていきます。

3.     授業でないけど数学・理科めっちゃできる。先ほど述べたように数学や理科が得意な人が多く、高校時代に趣味で大学範囲の数学や理科をやっていた人も少なくありません。この人たちは数学や理科で90点以上取ってくるので、例えば第二外国語や総合科目の点数が多少悪くとも基本平均点が80点になったりします。

4.     授業でないし、数学・理科もあんまりできない、でも試験前だけ勉強する人。東大はシケプリと言ってテスト勉強のプリントが充実しているのでこれだけを使って試験勉強して割といい点数を出す人もいます。この層がピンきりで基本平均は6585でしょうか。

5.     やばい人。たまに降年する人もいます。

この中の1,2,3に入っていれば基本的には第一段階選抜で進学できる傾向にあります。4,5あたりだと少し怖いですね。

 

結論から言えば、理科三類生はそこそこの勉強をするor数学・理科がめっちゃできるならば第一段階で、生きて進学条件を満たしていれば第二段階で医学部医学科に内定することができます。

理科三類生は、進学までこの世に生きていることを目標にしましょう!

 

第一段階での進学が危ぶまれている宋より

 

ではまた...

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