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東大レポート: 2017年7月アーカイブ

こんにちは。
スタッフの勅使河原です。
案外久々(といっても3、4週間ぶりですが......)のブログ登場です。

私は大学でフィギュアスケート部に所属していて、
アイスダンスという種目に主に取り組んでいます。
「氷上の社交ダンス」と呼ばれる、男女ペアで滑るやつです(あまりテレビでは放映されないので、日本ではマイナーかな......)。
フィギュアスケートには昇級試験があって、級によって出られる試合なども変わってくるのですが
私は昨日、アイスダンスの昇級試験を受けてきました。
結果は無事合格しました。わーい。
スケートの試験を受験するのは久しぶりだったのですが、
今回それに向けて練習するにあたり、入試に向けて勉強する高校生にも通じるなーと思った話がいくつかあるので
今日はそれについて書こうと思います。


①客観視と逆算が命

フィギュアスケートでは試験や大会にむけて音楽をかけて練習する際、
大抵ビデオカメラで演技を撮影し後で見返します。
滑っているときには気づかない粗を探すためです。
また、多くの人はプロの先生について、改善点の指摘や練習のアドバイスをもらいます。
このようにまずは自分の演技を客観視するところから始めます。
それで自分の実力が把握できたら、試験や大会までの目標を設定し、
現状と目標の間を埋めるためには何が必要かを考えて、計画を立てます。

受験でも自分を「客観視」する機会はたくさんあります。
例えば模試とか、添削指導とかがそうですね。
それで現状を把握したら、入試本番までにどこをどう伸ばせば目標点に達するか考えて、
逆算し計画をたてていく。
やっぱり客観視→逆算が不可欠な作業ですね。

②人と一緒にやると楽しい

前述の通りアイスダンスはペアで滑る競技です。
私のパートナーは、入部以来とてもお世話になっている大好きな先輩なのですが、
一緒に組んで練習するときは一人で練習しているときの10倍くらい楽しいです。
まず一人じゃないことが心強いし、
お互いの弱点を理解しつつ、それを一つ一つ改善する経験を共有できることが醍醐味の一つだと思います。

皆さんの周りには同じ目標を持った友達がいるでしょうか。
いる人はとても恵まれていると思います。
心強いのはもちろん、努力の時間を共有することは絆を深めてくれるからです。
もし同じ目標の人はいなくても、
友達と勉強を教え合ったりするのも楽しいですよね。


③緊張防止策
昨日の試験、とっても緊張しました(笑)。
どのくらいかというと、パートナーに手が震えていると指摘されたり
足が震えていることを先生に遠くからでも見抜かれたくらいです(笑)。
なんで緊張したかというと、
今回私はあまり自信がなかったからかなーと思います。
不安な箇所を全部潰せるくらい滑り込んでいれば、
「さあ、私の滑りを見て!ドヤー」と出来たのかもしれませんが
今回はそう言えるまでの練習を積むことができませんでした。無事受かったからいいものの、反省。

もちろん、「本番」を迎えるときある程度の緊張は避けられないものだとは思います。
でも、そんなときに自分を支えてくれるのはそれまでの努力なんだなーと実感しました。
皆さんも、「これだけ頑張ったんだから大丈夫!」と胸を張れるような受験生活を送れるといいですね。


多分今日私が書いたようなことは、
今までの部活や学校行事を通して同じことを感じてきている人も多いかもしれませんね。
要するに言いたいのは部活でも学校行事でも勉強でも、
「本番」にむかって努力する過程の本質は変わらないということです。

皆さんが今までの経験なども活かしつつ、
「努力」の過程から1つでも多くのものを得られるといいなーと思います。
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2017年7月28日 18:05

高1の夏休みの過ごし方

こんばんは!
今年度初登場、理科Ⅲ類2年の鷲見太一です。

高校生の皆さんは、多くの方がもう夏休みが始まっていることと思います。
大学の期末試験期間もいよいよ終わりが見えてきて、夏休みもすぐそこに迫ってきました!

実は2年のこの期末試験、結構重要度が高いんです。
東大では1年間がSセメスターとAセメスターの大きく2つに分かれているのですが、2年のSセメスターまでは、教養学部といって、どの学部にも所属していない、いわばモラトリアム期間になっています。他の大学は受験するとき、〇〇学部とかなのに、東大だけなんで "文科Ⅰ類" みたいに、科類なの?と疑問に思っている人もいると思うのですが、これは教養学部の中での分類だからなんですね。

じゃ学部はいつ決まるのか?ということなのですが、それがまさに今なんです!(苦笑)
どういうことかというと、2年のSセメスターまである教養学部の間の成績で、上位の人から順に希望の学部へ進めるのです。
(なお、実際には必ずしも点数順になるわけではなく、科類によって行きやすい学部が違います。例えば、理科Ⅲ類の人は点数が75点でも医学部に行けるけど、理科Ⅱ類のは90点ないと行けないという具合です。このように進学選択は仕組みが少し複雑なので、よければ校舎に置いてある「東大の基礎知識」も参照してみてください!)
つまり、今回の期末試験が自分の進む学部を決める最後のアピールチャンスというわけです。

え?そんな大事な時期にお前は勤務してる場合か!って??
実は僕、1年生の間に選択科目の単位をすべて取りきったため、今期は受けている授業がなく、テストは一つもありませんでした(*^^)v


そんな暇人な僕は、今日は渋谷校で高1の東大数学特講の授業運営をしていました。

ちょうどいい機会なので、今日は高1生のみなさんに向けた話をしてみようと思います。
この時期によく受ける相談が、夏休み中どんな勉強をしたらよいか、ということです。
時間のある夏休みに何かしらスキルアップしたいとは思うものの、どんな事をしたらいいかわからないという方もいるのではないでしょうか。

高1のこの時期にやるべきなのは、ズバリ、英・数の基礎固めだと思います。
これはこの2科目が最終的に合否に大きく関わってくるからだけでなく、完成までに時間がかかり、コツコツと基礎から積み上げていくことが重要な科目だからです。

具体的には、
英語は文法や単語・熟語知識の習得と長文読解です。
学校であまりこうした事をやっていないのではれば、市販の問題集を使ってみるといいでしょう。
数学は各分野の基本的な処理の仕方の習得です。
使う問題集はレベルの高いものでなくても大丈夫です。学校で一度やった問題集をやり直してみても良いでしょう。もし、基本的な解法が身についてきてるなと感じたのであれば、基礎的な入試対策の問題集をやってみると良いと思いますよ。

そうはいっても、まだまだ先は長いですから、そこまで気負わずに。(僕は東大を目指したのは高2の冬でした!)
せっかくの夏休みなので、思いっきり楽しむのも重要です。(海とか、プールとか、花火とか!!!)
悔いのない高1の夏を過ごしてくださいね!それではまた!!
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2017年7月 4日 13:18

東大からの留学

お久しぶりです、文学部四年の宮田です。
しばらくこのブログからも校舎からもご無沙汰していた間に季節は夏になり、早いなあという気持ちです。
受験生の方は天王山と言われる夏を控えてソワソワしている方もいらっしゃるのでしょうか。今年も昨日から物凄く気温が高くなるということで、夏バテや熱中症に気を付けて頑張ってくださいね。

さて、私はといえば、9月より東大の交換留学の枠を利用して海外の大学へ約10ヶ月留学することになりまして、その準備をしている日々です。航空券を取ったり、ビザを取得したりしています。
大学四年生から一年間ということなので、必然的に四年生を二回繰り返して、大学を五年で卒業ということになりました。ちょっと人生足踏みです。でも楽しみ。
今回は東大からの留学って実際どうなってるの?ということについて少しご紹介したいと思います。

まず、留学の種類は私が行く全学交換留学のような長期のプログラムと、サマープログラムなどの数週間のプログラムがあります。募集締め切りは長期のプログラムについてはとても早く、大体9月(欧米の大学の新学期)から行こうとするとその前の年の11、12月には書類提出が締切りといった感じです。
提出しなければならない書類は、志望理由書や今までの成績の状況を記したもの、また語学力を証明するスコアなどです。英語についてだとTOEFLやIELTSのアカデミックモジュール、それ以外の言語を使用する大学ではその言語でのCEFRを示す試験、などがそれにあたります。
TOEFLやIELTSは英検やTOEICに比べて受験料がとても高い(2万円以上します...)ので、私はその受験料を捻出するためにバイトに励みました(笑)。それ以外の言語については、大学の第二外国語で取り組んでいた言語で留学する人がやはり多いなあという印象です。フランス・ドイツ・中国・イタリア・ドイツなど枠がありますので、入試に合格してから、「どういう大学に留学してみたいか」で第二外国語を選ぶのもアリだと思います。
また、留学先で学ぶことのできる分野や受けることの出来る授業も大学によって異なるので、その選択肢をチェックしておくのも大事だと思います。キャンパスが格好良くてなんだかとても雰囲気が良くて行ってみたい!でも自分の専攻分野では受け入れがなかった...ということも時々あるようなので。

こういったことを踏まえると、やはり大学に入って早いうちから留学のことを考えておくのが一番スムーズに留学することに繋がりそうです。私のように四年からではなく三年から一年間留学に行く人は割とそんな感じで、ずっとしっかり考えてきたんだなあと見ていて思います。彼ら彼女らは二年生の大体夏までには語学のスコアを取っていた、ということですもんね。

こうした様に結構準備や申請に手間がかかること、またお金が必要であったり卒業も遅れてしまう可能性があることから、最近は留学をデメリットと考えてあまり積極的に考えていない・・・という声も聞きますが、なかなか長期で海外に行くという経験は社会に出てからではできないなーと思ったのが理由で私は応募を決めました。もし大学に入ってから行ってみたいなと思っていた方がいらっしゃれば参考にしてくださいね。

また、確実な情報は東大の海外留学・国際交流情報のサイトに載っています(「東大 留学」でgoogle検索にかけると大体出てきます)。毎年春と秋には駒場・本郷で留学説明会も行っているようですので、入学してからぜひ参加してみてください。

では!
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2017年7月 1日 13:28

こんにちは。薬学部在籍、四年生の住田です。
ブログを書くのは二回目で、一年半ぶりくらいです。珍しい!


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渋谷では雨が降っています。皆さんのお住まいの場所ではいかがですか。
今日は勤務が終わったら、ヤマダ電機へ寄って母の誕生日プレゼントにコーヒーメーカーを購入しようと思っているので、それまでに雨が降り止むといいです。


皆さんもコーヒーは好きですか。私の研究室にはコーヒー中毒の先輩方がたくさんいます。
今日は、高校生の時にはあまり知らなかった、研究室について書いてみます。


薬学部では、四年次より研究室に配属されます。配属方法は学生に一任されていて、学生内で配属委員を決め、彼らがそのルール作りをします。各研究室には原則として配属されるべき最低人数、最高人数が決まっているので、それを満たし、かつ学生の希望が可能な限り尊重されるルールを毎年苦心して作ってくれます。希望者が定員を超えた場合、私の学年ではサイコロを用いて内定者を決定しました。


さて研究室が決まると、顔合わせや歓迎会、新人基礎実習などが待っています。その後各自の実験テーマを決め、日々の実験を進めていきます。
それぞれの研究室にはかなりの個性があり、運動に熱心なところ、社会人学生が多いところ、拘束時間の長いところ短いところ......と様々です。土日や祝日、長期休暇の扱いもそれぞれです。


私はたいてい十時に登校、六時に下校しています。かなりホワイトな研究室です(笑)。
実験やデータ解析の方法は初めは丁寧に先輩が教えてくれますし、担当の先生もとても気さくな方で、楽しく実験できています。
また、私は研究室を選ぶ際、研究内容に加え環境も重視していたのですが、居室が清潔、電気ポットがあり、窓からはスカイツリーが見え、なかなか過ごしやすいです。また先輩方が皆穏やかで優しいのもとても嬉しいです。


理系の場合、研究室は生活の中心となりますし、薬学部の場合、陸上運動会・水上運動会・各種スポーツ大会などのイベントも研究室単位です。東大の理系学部に進学した際には、ぜひ、多くの先輩に話を聞き、自分で調べて、納得のいく研究室選択をしてくださいね。


おしまい。
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