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東大レポート: 2018年6月アーカイブ

こんにちは。

工学部3年の谷田です。
関東甲信越では梅雨明けが発表されましたね。いよいよ夏本番ということで、ますます勉強に精が入る時期だと思います。とはいいながらも、ここ最近は受験勉強のことばかり書いている気がするので、今日は私が所属する工学部航空宇宙工学科の授業ではいったいどんなことをしているのか、ということを紹介しようと思います。

多数の学科が存在する工学部のなかでも、航空宇宙工学科は物理系・機械系のことを多く学ぶ学科です。じゃあ機械工学科などの学科とは何が違うのか、というと、機械の中でも飛行機や宇宙機のことを多く扱っていることだと思います。

たとえばこの夏学期に履修している授業の科目名を列挙すると
「航空機自動制御」「航空宇宙情報システム学」「航空宇宙材料」「航空機構造力学」「航空機力学」「航空宇宙推進学」「ジェットエンジン」「空気力学」「基礎振動論」「弾性力学」「設計・機械力学・機構通論」「航空宇宙基礎設計」「数学」といった具合です。やたら航空やら宇宙やらついていますが、それぞれの科目で、工学に関する基本的なことを学んでいきます。

機械工学分野では「材料力学」、「流体力学」、「熱力学」、「機械力学」の「四力学」が非常に重要になっているということで、それらを中心に勉強しつつ、応用例も見てみよう、みたいな感じです。そして、それらの力学を扱うにあたって必要になってくる数学も授業が行われます。

ちなみに工学部でも数学の授業があるんですね。私は高校生の頃工学部ではそんなに数学の勉強は必要ないものだと思っていましたが、大分浅はかな考えだったようです。もちろん純粋数学みたいなものを扱う授業はないですが、あくまで道具としての数学は必要になってきます。ちなみに数学は物理系、情報系の学科では多くの場合履修が推奨されています。しかし、化学系などその他の学科ではあまり要求されていないようです。



今現在受けている授業の中でも特徴的な授業をいくつか紹介します。

航空宇宙情報システム学
これでもかという大層な名前をしていますが、中身はPythonでのプログラミングです。使用する言語は各々ですが、工学部や理学部の各学科では大抵プログラミングの授業が開講されています。


宇宙工学演習
ロケットエンジンの仕組みや人工衛星の設計などを中心に勉強する授業です。「演習」と名のつくように、授業で講義されたことをもとに、自分でエンジンを設計してみよう、とか自分で人工衛星を設計してみよう、みたいな課題が出されます。もちろん、ゼロから始めて厳密に設計する、といったことをするためにはまだまだ知識が足りないので、様々な設計条件が与えられたうえで、いろいろな仮定をおいて考えていく、という形にはなりますが、とても勉強になります。ただ、学期末にA4数十枚(50枚ぐらい?)のレポートを提出しないといけないので大変です。


航空宇宙基礎設計
こちらも演習要素の多い授業です。機械設計についての授業を受け、実際に物を設計してみようという課題が与えられます。ギアボックスやエンジンのピストンを設計するといった課題が出されました。


ジェットエンジン
あまりに直接的な名前のこの科目、やはりジェットエンジンのことだけを扱います。一見どれも同じにも見えるジェットエンジン、詳しく見てみると色々な種類があってとても興味深いですよ。


設計・機械力学・機構通論
機械に関する基本をひととおりやる授業です。
固定に関する物体の自由度についてや、材料の性質、ねじの種類、加工法の種類、などなど盛りだくさんの授業です。また、いわゆる剛体に関する力学もやります。


航空機力学
飛行機は空を飛ぶという性質上、地上で動く車などと比べると、運動にはるかに多くの自由度があります。そういった運動をどのように記述するか、どのようなパラメータを使えば航空機の運動、あるいは性能を分かりやすく扱えるかということを勉強します。



航空宇宙工学科はまだ座学中心で、実験はAセメスター(夏休み明け)から本格化します。授業の数が多くてなかなか大変ですが、好きな人にはたまらないと思います。

ぜひ、東大に入ったら航空宇宙工学科への進学を検討して見てください!




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こんにちは。スタッフの勅使河原です。
今日は全国的に暑いみたいですね。
東京も一昨日からひたすら暑いです!!梅雨明けしていないとは思えないくらい。
私は既にだいぶ日焼けしてしまって、
7,8月にはどうなっているんだろうという状況です......日焼け止め頑張ってこまめに塗ります(笑)。

先日、用害さんが駒場の授業紹介をしていたので
私は本郷の授業を紹介しようと思います!
といっても、私が詳しいのは自分が所属する教育学部(数年前の法学部のことも分かるは分かりますが......)についてなので
教育学部の名物授業について書いてみます。

〇教育社会学調査実習

私が所属する、「比較教育社会学コース」の名物授業です。
半年、あるいは四半期で終わってしまう他の授業と違い、
1年間連続で受け続ける通年授業となります。
具体的に何をやるかというと、基本的な流れとしては

日本の中学生の現状について自分で仮説を考えて、調査票(≒アンケート)を作る
数千人の中学生(文京区の公立中学生全員)に調査票に回答してもらう
回答結果から、設定した仮説について分析する
論文を書く

といった形です。
誰に調査を受けてもらうかは年によって異なるみたいですが、
ここ最近は文京区(←本郷キャンパスが所在する区です)の公立中学生で固定されているみたいです。

社会調査には大きくわけて「質的調査(インタビューとかフィールドワークとかで調べる)」と、「量的調査(質問紙調査などから統計的に分析して調べる)」があるのですが
このうちの「量的調査」の基本作法を1年間かけて身につけよう!という形です。

この「調査実習」の授業を含むいくつかの授業の単位を揃えると、
比較教育社会学コースの学生は「社会調査士」という資格をとることができます。
そのくらい、社会調査をじっくりと学べる授業です。

今授業では、中学生に聞く質問を練る作業をしているところです。
アンケート、というとテーマさえ決まれば簡単に作れそうな気もしますが
学術的に仮説を検討するためとなると、配慮が必要な要素がたくさんあって、
一言一句にこだわるので大変です。
ですが、自分の問題関心に沿って調査を進められるので、面白いです!
ちなみに私は、
勉強以外の能力、たとえばスポーツとか芸術とかが、日本の学校では過小評価されているんじゃないか?
という疑問から出発して、仮説を立てて検証しようとしています。

秋に中学生から回答結果が返ってきて、分析をしたら、
果たして自分が考えていた「意味世界」は現実を的確に捉えていたのか?
それとも現実はちょっと違って、新しいものの見方が必要になるのか?
検討し、自分の頭の中を相対化して、
世界を捉えなおす機会を作ってくれる授業だと思います。


調査実習の話だけで結構長くなってしまったので、
他の授業の紹介はまた次の機会にさせてください。

最後に宣伝。
「調査実習」、結構楽しそうだと思いませんか?
これだけでなく、比較教育社会学コースでは
「質的調査」も学べるし
「教育社会学」だけでなく「比較社会学(教育の国際比較や、移民の子ども・海外子女の教育の検討など)」も学べます。
実際、私は卒論の際には比較教育学の分野で質的調査を行いたいなーと考えています。
もちろん「教育社会学」の方を極めてもOK。
「比教社」に興味を持ってくださった方は、
ぜひぜひ話しかけてください。もっと詳しい話もお伝えできます!
そして進振りの際には、ぜひ「比教社」を候補に考えてみてくれたら嬉しいです!(笑)
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2018年6月22日 17:50

駒場の授業紹介

こんにちは!お久しぶりです、文科3類2年の用害桃子です。

最近は梅雨でじめじめしていて、かと思えば急に暑くなったりして滅入ってしまいますね...。負けずに普段通りのペースで頑張っていきましょう!

 

さて、今日は私が今履修している、駒場キャンパスの面白い授業をいくつか紹介したいと思います。

東大の進学選択のシステムでは、2年生の夏学期(Sセメスター)までにとらなければならない単位のほとんどは1年生の間に取れてしまうので、この時期たいていの2年生は暇になっています(笑)私も自分の興味のある楽しそうな授業を中心に履修して、サークル活動にいそしんだり、のんびり過ごしています!

 

まず紹介するのは、映画論という授業です!

いかにも面白そうですよね、この授業(笑)映画論なのでもちろん映画を観るのですが、毎回映画史や音響、モンタージュ、プロパガンダ、視線といったテーマに沿った教授の解説を聞き、そのトピックに注目しながら映画のワンシーンを観ています。

例えば音響の回では、1920年代くらいの洋画のワンシーンをまず当時の音響バージョンのもので観て、次に同じシーンを最近になってBGMが新たに変更されたバージョンでも観ることで両者を比較し、映画における音響の役割について考えました。私はサークル活動で演劇に携わっているのですが、劇をうつ上でも音楽は重要な存在なので(例えば悲しいシーンでいかにも悲しい曲を流すと、観客は感情を抑えつけられているように感じ不快に思ってしまう、等です)、関連性があって面白かったです。

前回のテーマは怪物・ホラーで、1954年公開の「ゴジラ」や1998年公開の「リング」を観ました。東京を破壊するゴジラは東京大空襲の再現で、ゴジラは戦争の象徴というように、映画における怪物はなんらかのメッセージ性を持っているそうです。ちなみに貞子は反転した母親なんだそう。

日本のホラー映画における幽霊は、西洋のそれとは違って物理的に撃退不可能で、何かこちらに危害を加えてくるからではなく存在自体が恐怖を与える、とか、貞子に関してはテレビとその向こう側という絶対に越えられないはずの境界を越えてきうる点が恐怖の要因となる、といった分析が面白かったです。私は「リング」の方は、怖くて観れなかったのですが...(笑)

このように、ただ単に映画を観るだけではなくて、その奥にある色々なことを学べてとても面白いです。そして教授が映画について説明している姿が、この先生は本当に映画が好きなんだなあ、と感じられてなんだかほっこりさせられます(笑)

 

次に紹介するのは、外国文学という授業です。

この授業は文学部英文学科の教授が駒場の前期教養でやっている授業で、私自身は英文学科に進む可能性は低いのですが、英文学には興味があるので履修してみました。

授業を通して、E.M.フォースターの「ハワーズ・エンド」という作品を読み進めています。その際に英文学における文体や構成に気を留め、疑問点を生徒同士で共有・ディスカッションしたり、この作品は映画化されているのですが、映画の該当シーンを観て小説と映像における感情などの表現方法の違いを考えたりしています。

英文学を原作の英語のまま読むのはなかなか大変で、皆さんが今頑張って読んでいるであろう大学入試の英語小説より格段に難しいです...!!でも、この小説自体が面白いことと、授業で示されるポイントも興味深いことで、なんとか頑張れています(笑)映画版では若き日のヘレナ・ボナム・カーターが主人公の妹役で出演していたり、世界観も私の好みでとってもステキなので(笑)これまた楽しいです。

このハワーズ・エンドという小説なんですが、面白いです!!ドイツ系の上流階級で文学・芸術的な教養を持ち、理想や情に溢れる姉妹が全く価値観の異なる伝統的・保守的な英国のブルジョワ一家と出会い、この一家のハワーズエンドという邸をめぐって様々な形で交流していく、というストーリーです。イギリス社会の様々な階級の人々との交流や、価値観の違いによる人間関係のもつれなど...。先程も言った通り難しいですが、とても読み応えのある小説だと思います。

次回は私の担当回なので、割り当てられた章を要約して、文体、構成における疑問点をまとめなければならないんですよね...頑張ります!(笑)

 

このように、東大では単に学術的な授業だけでなく、楽しい上に学問的にも興味深い授業も沢山行われています。興味を持った受験生の皆さんは、東大に合格した暁にはぜひ履修してみてくださいね!

 

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こんにちは。
スタッフの勅使河原です。
今日はブログの更新数が多いですね!
というのも全国統一高校生テストを実施しているので、
たくさんのスタッフが今日は校舎にいます。
模試は休み時間も短く慌ただしいので、なかなかスタッフと話せる機会もないかもしれませんが、
気になるスタッフがいたらぜひ会場でも捕まえてみてくださいね!

さて、昨日私は、所属していた運動会スケート部フィギュア部門(フィギュアスケート部)のOB・OG会に出席してきました。
ここでOB・OG会というのは、現役部員とOB・OGとの交流会のことです。
私はまだまだOG2年目、現役引退もつい1年ちょっと前のことですが、
出席者のなかには引退から30年以上経っている方もいらっしゃって、
部の歴史の重みと多くの人の競技への愛を感じてきました。
そのなかで運動部っていいなぁ、と再確認したので
今日はそのことについて少し書いてみようと思います。

まず皆さんは、「運動部」と「サークル」の違いがイメージできますか?
(ここでは運動部との対比を分かりやすくするため、
スポーツサークルを想定してみましょう。)
東大で言う「運動部」というのは、
東京大学運動会という組織の傘下にある団体のことで
基本的に1競技につき1つの部が存在します。
対してサークルは大学公認のもの・非公認のもの、様々で
同じ競技をやる団体がいくつも存在したりします。

学生の一般的な共通認識としては、
運動部は濃くて厳しい、
サークルはピンキリだけど、運動部よりはゆるいところが多い
という感じです。

運動部を濃くて厳しくしている要因は、
主に①人間関係と②練習頻度
があると思います。

①人間関係については、やはりいわゆる「体育会系」の部が多く
上下関係がしっかりしていたり、部内の結びつきを強く求められたりします。
大変そうに聞こえるかもしれませんが、
このおかげでOB・OG組織がしっかりしており、
練習面や部の財政面、更には就活のOB・OG訪問などで先輩たちがかなり面倒をみてくださったり、
あるいは部内に本当に仲の良い友人ができたりします。
私も運動部に所属したことで、
生涯の友人、と思えるような存在に出会えました。
先ほど後藤くんも言っていたように、大学での人間関係は広く浅くなりがちですが、
しっかりとしたコミュニティで人との関係を築きたい人は
運動部がおすすめです。

②の練習頻度に関しては、週何回練習があるか、などは部によってまちまちなのですが
サークルとの大きな違いは、練習への参加が義務となっているところです。
多くのサークルは、練習には行きたいときに出向けばいい、という感じですが
運動部では理由がない限り練習の欠席は認められない場合がほとんどです。
その代わり、やはり練習した分上手くなるので
東大でも結構強い部も多いです。
また、サークルによっては入る際に選抜があるのですが
運動部では(私の知る限り)どの部も選抜はありません。
どの競技も、やる気があれば初心者でも受け入れてくれるはずです。
つまり運動部は運動神経や経験に関わらず、
競技をやりたい!と思うのならば居場所を見つけられる結構寛容な場所でもあります。


どうでしょうか。
やはり大変に聞こえますか?笑
まあ確かに大変です。
運動部に入れば、それが大学生活のかなり大きな部分を占めることになるのは間違いありません。
でも、なんとなーく「モラトリアム」を過ごすのではなく一つのことに打ち込む経験は、
例えば就活なんかでも役に立って、
世の中には「東大運動部所属者」を対象にした会社説明会、なんてものもあります。

なかなか入るのには勇気がいる運動部かもしれませんが、
ちょっとでも興味を持ってくれる人が増えてくれたらうれしいです!!
そして東大に入学した暁には、
ぜひぜひ様々な運動部の新歓練習なんかも覗いてみてくださいね。
(スケート部フィギュア部門もぜひぜひ!お待ちしております!!)
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2018年6月17日 11:41

大学の友人関係

こんにちは。理科Ⅱ類2年スタッフの後藤です!

今日は東京大学で1年を過ごした僕が友人関係について少しお話をしたいと思っています。

この類の話題は気になる方も多いのではないでしょうか。かく言う僕も入学する前は「友達できるかな」など、人間関係について不安に思うことも多々ありました。

中高と男子校で育った僕にとっては、共学というのはもはや遠い昔のこと過ぎて想像もつきませんでした(そもそも小学校と中学高校とでは環境も違いすぎますし...)。女子と普通に喋ることが出来るかはもちろんのこと、共学出身の男子と話題が合うのかすら不安だったのを覚えています。

ですが実際に入学してみると、案外簡単に友達はできました。
というのも、東大には3月末に同じクラスの人たちでご飯に行ったり1泊2日の旅行に行ったりする機会が用意されており、そこで親睦を深めることが出来るからです。
僕のクラスは幸い(?)にも男子校出身者が多く、比較的ノリの合うクラスメートが何人かいたのですぐに仲良くなることが出来ました。
また女子の人数も東大の理系クラスの中では多い方で、9人(38人中)おり、みんな男子に対しても社交的で不安は杞憂に終わりました。

ただ、1年間東大で過ごして感じたことですが、高校の時に比べて一人一人との人間関係の密度のようなものは低いと感じました(これはどこの大学でもそうだと思います)。
やはり大学にはホームルームもなければ体育祭のような一丸となる学校行事もありませんし、サークルでは高校の時の部活のような深い絆は生まれにくいからなのかもしれません。
ですが、東大にもちゃんとした運動会の部活はありますし、そこで高校の時のような一生ものの友達ができる可能性はおおいにあります。

ですが、僕としてはたくさんのサークル等のコミュニティに所属してたくさんの友人を作っておくことをおすすめします。なぜなら知り合いが多いことが社会に出てから活きてくることがあるからです。あまり濃い人間関係を形成できない分、薄く広くコミュニケーションをとる方が良い場合もあります。

しかしながら僕の場合、あまりたくさんのコミュニティに所属しておらず、普段付き合う仲間も限られているので少し後悔しています。ですが学部に入学する前に知り合う友達はそんなに長く関係は続かない、なんて話を先輩から聞いたことがあるので、「まあいっか」となっている自分もいます(笑)

結論として
①東大は入学時、友達を作りやすい環境にある
②高校ほど濃い人間関係を作ることは難しい
③たくさんのサークルに所属するのがオススメ
④学部に入れば研究を通して少人数の深い人間関係を形成できるかも(?)

という感じです。
もしよかったら参考にしてくださいね。



彼女(彼氏)の作り方は他のモテそうなスタッフが書いてくれると思うので僕は書きません。というか書けません(笑)


それではまた!
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こんにちは。文科Ⅱ類二年の深澤崇史です!

駒場キャンパスでの面白い授業について書こうと思ったのですが、
あいにく現在授業が週一コマしかなく、ネタが少なすぎて断念しました(泣)

そこで今日は、東大のクラスに存在する役員について紹介していこうと思います!

東大には、科類・第二外国語別に80程度のクラスが存在します。
文科Ⅰ・Ⅱ類及び理科Ⅱ・Ⅲ類は合同クラスです。
一クラス30~40人程度で、新入生はまずクラスメイトと仲良くなることが多いです。
東大生にとって、クラスというのは大事なコミュニティの一つなんです!

自分のクラスが分かるのは、毎年3月末にある諸手続きの日です。
学生証の発行や生協への加入などの手続きが終わると、
「上クラ」と呼ばれる各クラスの上級生(二年生)が作っているブースに行くことになります。
そこで上クラと連絡先を交換し、新入生歓迎イベントの案内を受けます。

新入生歓迎イベントは基本的に「プレオリ」、「オリ合宿」の二つがあり、
特に後者は新入生のほぼ全員が行くことになる一泊二日の小旅行です。

オリ合宿では、上クラの企画に従って、
スポーツレクリエーションをしたり、
イチゴ狩りをしたり、
クラスによっては(僕のクラスの場合ですが)ディズニーリゾートに行ったりします。

夜は東京近郊の宿に泊まるのですが、ここで履修会議やクラス役員決めが行なわれます。



さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、クラス役員の紹介に入りましょう。

クラス役員には大きく分けて二種類あり、
一つは東大の委員会(自治委員会、オリエンテーション委員会など)が各クラスから一定人数募集するもの、
もう一つはクラス運営を円滑にするため、伝統的に設けられているものです。
ここでは、東大ならではといえる後者について紹介していきたいと思います。


①シケ長

正式名称は「試験対策委員長」。

名前からもなんだかお堅い役職のような感じがしますね。
名門校出身で人脈の広そうな人、
とにかく頭の良さそうな人(東大生なのでみんな優秀なはずですが...
がこの役職につくことが多いです。

主な仕事は、クラスの大半が取っているような授業に「試験対策委員」を配置することです。
通称シケ対と呼ばれる彼らは、試験前になるとシケプリ(「試験対策プリント」)を作成します。
このシケプリには、授業内容のまとめや試験範囲、演習問題などが載っており、
授業を休んだりサボったりした人へのお助けアイテムの役割を担っています。
勉強に関しては一流な東大生ならではの「助け合い精神」の表れですね。

このシケプリ、中にはA4用紙20枚以上に渡る力作もあり、
真面目なシケ対は50時間近くかけて作っている場合もあるそうですよ。

そんなシケ対達を束ねるシケ長は、まぎれもなく知の権化でしょうね。
僕のクラスのシケ対も、「有能」の称号を得ています。
中にはシケ長なのに成績がクラス最下位なんて人もいるそうですが...

②パ長

正式には「クラスコンパ長」。

大学では、大人数で集まってご飯を食べることをコンパと呼ぶことが多いです。
最初は僕もその怪しい響きにビビッていましたが、
要するに打ち上げ的なお食事会です。(特に打ち上げることがない時も開催されますが...)

クラスのメンバーとのコンパを「クラコン」と呼びますが、
それを主催するのがパ長です。

主な仕事は、出欠確認と店の予約です。
安くて美味しい店を予約できると、みんなから感謝されます。
基本的にどこのクラスも渋谷でクラコンが開催されるので、渋谷に詳しい人にはオススメの役職です。

パ長は通常二名(文系クラスでは男女一名ずつが多い)いますが、
二人の仲が悪かったりすると、全くクラコンが開かれない!なんてこともあるそうです。

反対に、僕のクラスの場合ですが、パ長同士でカップルになるケースもあります。



他にも会計であったり、デザイナーであったり、クラスによって存在する役職もあります。
皆さんも入学した暁には是非これらの役職に就いてみてくださいね!
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2018年6月10日 15:08

東大生の進路

こんにちは。
スタッフの勅使河原です。
昨日は都心は30度超えを記録しました。
私も終日外出していたのですが、本当に暑かったです。昨日一日でだいぶ焼けました(笑)。
今日は打って変わってさむーい雨模様。
そんななか校舎では今日は東大本番レベル模試を実施しています。
これを読んでくれている人も、きっとほとんどの人が受験したことと思います。
お疲れ様でした!
記憶が新しいうちにしっかりと復習してくださいね。
スタッフもちょうど今、模試の所感を鋭意作成中ですので、
校舎での掲示まで少し待っていてください!

今日はタイトルの通り、東大生の進路の話を少ししようと思います。

私は休学&転学部しているので、同級生が2学年分います。
一つ目の入学年度が同じ友人たちは、ほとんどの人が既に就職しています。
二つ目の現在学年が同じ友人たち(現3年生)は今、夏のインターンのエントリーを出したり、公務員試験の勉強を始めたり、慌ただしく過ごしている感じです。
そんなこんなで、東大を出た社会人の様子も、就活中の東大生の様子も、リアルタイムで見ているので
彼らがどんな風に過ごしているかを少し書いてみます。

①大学院進学
理系の人は大多数が学部卒業後は大学院に進学します。
文系でも教育学部や教養学部などは比較的多いです(それでも半分はいかないと思いますが)。
学部卒で大学院に入ると、まず「修士課程」に入ります。
修士課程は2年間あって、最大の目標は「修士論文」を書き上げることです。
大学院に進んでも、多くの人は修士課程を終えると就職します。
研究志望(≒学者を志す場合)の人は、その次の博士課程まで進み
研究を続けることになります。

②民間就職
多分一番多いのは民間企業に就職するケースです。
現在の就活スケジュールだと、
大学2、3年でインターンを経験する
大学3年の3月に説明会解禁
大学4年の6月~内々定獲得
というのが基本的な流れです。
人気業種は金融、商社、コンサルなどでしょうか。

③公務員
法学部などだと公務員になる人がとても多いです。
特に多いのが国家公務員の総合職=いわゆる官僚です。
もちろん地方公務員になる人もいます。
公務員になるには、多くの場合大学4年生の春に公務員試験を受けて、
それに合格すると、省庁ごとの官庁訪問に行ったり、
自治体ごとの面接を受けることで内々定を獲得します。

④専門職
資格をとって働く場合(法曹や公認会計士など)をここでは専門職、とまとめてみます。
資格によって異なるのですが、
例えば法曹になる場合だと
予備試験に合格するor法科大学院に行く
司法試験に合格する
と法曹への道が開けます。
いずれにせよ、学部生時代からダブルスクールをするなどして
専門的にみっちりと勉強する人が多いのが特徴です。


皆さんには今、大学進学の先に志す進路があるのでしょうか?
東大に入れば何にでもなれる、というわけではもちろんありませんが、
かなり色々な道が開けているのが少し分かっていただけたかと思います。
将来のことを思い描きながら、
今の受験勉強も、大学進学とその先に進むためのステップだと思って
一歩一歩頑張ってもらえたら嬉しいです!
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こんにちは!約二週間ぶりにブログに来ました、文科三類二年の髙木彩音です!

関東甲信越もついに梅雨入り。。。
陰鬱な日が続くことになりますね(*_*)私は雨の音は割と好きなのですが、雨の日の満員電車で水滴垂れる傘に触れそうになる感じがきらいで、毎日が憂鬱になります。

天気は精神面にも影響を与えます。
気分が沈んでしまったときにはどうすれば気が楽になるのか、毎梅雨試行錯誤してみるしかないですね。お互い頑張って乗り切りましょう!

さてさて、今日は駒場キャンパスの設備等々について、思ったことを取り留めもなく綴っていこうと思います。

東京大学に入学した1,2年生が全員通うことになる、東京大学駒場キャンパス。赤門を持つ本郷キャンパスに比べて知名度が低いですが、渋谷駅から京王井の頭線で二駅(最寄は駒場東大前駅)の場所にどっしりと設えています。受験生の皆さんでも訪れたことが無い人の方が多いのではないでしょうか。



そんな駒場キャンパスですが、一年以上通っていると思うこともいろいろあります。その中で東大生の中で共通認識的な3点がこれです↓

まず、食堂、図書館が狭い!収容人数が少ない!
駒場の食堂はコミュニケーションプラザという比較的新しい建物の1階2階部分に位置します。ここ、学生人数に対して席数が何とも少ないんですよね。。。東大のお昼休みは12:10~13:00となりますが、特に学期の頭などは、混雑極まって50分のうちにご飯にありつけないこともあります。最近は混雑緩和を試みようと机には「席取り禁止!」の物々しい張り紙が置かれ、建物外に設置された臨時の事務机でご飯をかきこむ人もいますが、このような学食難民が解消される日は来るのでしょうか、、、

また図書館も試験期間中には満席となってしまいます。3人席で両端が埋まっている時に真ん中にお邪魔する時の申し訳なさといったら、、、また経費削減につき冷房が切られてしまうこともままあります。
ちなみに22時まで開館しているのでその点は非常に便利です。

次に、U-tokyo Wi-Fi がつながらない教室がある!
U-tokyo Wi-Fiとは東大生が学内で勉強のために利用できるWi-Fiです。高校まではアナログ的な授業が多いのに比して、大学では講義レジュメが教育用計算機システムにアップロードされるなど、ネット環境が学習に欠かせなくなってきます。

しかし駒場にはこのネット環境が無い教室が存在するのです。授業開始とともに講義スライドをダウンロードしようとしてWi-Fiが使えないと、絶望的な気持ちになります。900番講堂、7号館743教室、1号館二階、13号館一階などは本当につながりません。

最後に、トイレは綺麗!
施設におけるトイレの綺麗さは、その施設の充実度を図る上で割と大事な指標になると思いますが、駒場のトイレは総じて綺麗です。とくに7号館の化粧室には今春からパウダースペースが設置されました!駒場の歴史ある建物たちも、トイレだけは新しいということの背景には。2017年度東大入試二次試験の英語の問題で、「あなたが今試験を受けているキャンパスについてい思ったことを述べよ」というような問が出題され、トイレに関する不満が複数出たからでは?という憶測もなされていますが、真偽のほどは不明です。


そんな東京大学駒場キャンパスですが、学生たちは今日もそこでがんばって授業を受けています。皆さんとも駒場でお目にかかれることを楽しみにしています。
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