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東大レポート: 2018年9月アーカイブ

2018年9月29日 14:11

シケタイってなんだ?

こんにちは!文科Ⅰ類二年の石井です。このブログですっかり顔なじみのようになってきたのではないでしょうか(笑)

ついに我々大学生も秋学期が始まりました。僕も法学部の授業が本格的に始まって、小難しい講義に若干苦戦しながらも楽しく毎日を過ごしています。

 

さて、今日はそんな東大の授業まつわる「シケタイ」というものについて話をしようと思います。皆さんはこの言葉をご存知ですか??

これは「試験対策委員」を略した語で、特定の集団において協力して講義の試験を乗り切るために作られている非公式な制度です。

「シケチョウ」というシケタイをまとめる長によって、その集団において多くの人が履修している授業に担当者が割り振られ、その担当者は講義のノートをまとめる、試験の過去問を入手、授業の要点をまとめた「シケプリ」(試験対策プリントの略ですね)を作成するなどといった対策を行い、それを集団内の人に共有します。これを相互に行うことで、各授業の試験への対策を行いやすくする、という仕組みになっています。

 

みなさんが入学して最初に所属する前期教養学部においてはまず3~40人で一クラスほどの規模で、クラスに分けられます。このクラスにおいて先輩が主導してシケタイが発足し、上述したようなことが行われる...という流れになっています。

また、僕が所属している法学部にもシケタイ制度が存在しています。ただ前期教養学部においては比較的シケタイが緩い(クラス間での情報のやり取りなども積極的に行われるなど、クラスとして完結するガッチリとした仕組みではありません)のに対して、法学部のシケタイでは350人ほどが所属する巨大な組織となっています。さらに各授業にそれぞれ人が割り振られ講義を録音してそれを文字に起こした膨大なプリントが共有されるほか、そのシケタイに参加していないのにそういったプリントを不正に入手した者に対して罰則規定を設けるなどといった厳格な組織運営がなされています。個人的には学生の非公式な組織をここまでかっちりとした仕組みから成り立たせようとするのが如何にも法学部らしいなと思いました(笑)

さて、このシケタイ制度ですが、自主的な勉強を行わなくなるという否定的な意見も一部ではあるそうです。しかし、その他の活動等もあって自分で講義を全て受けて完璧にそれを吸収するということが難しい中で、こういった相互に協力しあえるシステムがわかりやすく構築されているのは全体にとっていいことだな、と個人的には思います。

 

さて、今日は大学のシケタイについて説明をしてみました。気になる人はシケタイをググってみるとさらに色々な情報が得られると思います。これに限らず、色々と大学についての情報を集めて勉強のモチベーションへと転化させていってほしいな、と思います。それではまた!

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2018年9月14日 19:10

留学のすゝめ

こんにちは、お久しぶりです。農学部3年の市川です。ここ数日急に涼しくなりましたが、皆さん体調を崩されてないでしょうか。季節の変わり目は体調を崩しやすいので気をつけてくださいね。

さて、ぼちぼち夏の東大模試が返却されている頃だろうと思います。いかがだったでしょうか?各々様々な思いがあるかと思いますが、「模試は所詮模試」という考えで切り替えていくことも大事ですよ。大切なのは残された時間で何をするかです。今東大特進では、スタッフによる模試に関するアドバイスを行っています。一年生スタッフが親身になって相談に乗っているので、今後の勉強をどうするかなど悩んでいる人は是非ご活用ください。メールで成績表提出と一緒に面談希望と書いてもらえればこちらで手配します。

前置きが長くなりました。正直勉強に関しては他のスタッフがものすごくいいことを書いてくれているので、僕の方からは勉強とは直接関係ないことを書こうと思います。既にタイトルを見て他のブログ記事と比べて浮いてることに気付いてる方も多いと思います(笑)今回僕が書くのは留学に関してです。

受験生やまだ受験生ではない1、2年生の人からしたら留学はあまり実感がわかないことかもしれません。実際僕もそうでした。しかし、大学生になると留学に行けるチャンスが結構多いです。東大はそういうプログラムが充実している気がします。今回僕は中国に1週間ほど超短期留学に行ってきました。1週間という短い時間でしたが、色々なことを学べた気がします。今回のプログラムは東大から行ったのではなく僕が所属している獣医学生団体のプログラムで行きました。実際に中国の大学に行ってみるとその規模の大きさに驚かされたり、講義を受けてみると日本とは少し違う観点で物を考えていたりと発見が多くて面白かったです。それと僕自身中国語選択だったのですが、その知識が役に立ったことがあり、語学の面白さも再認識できました。もちろん、楽しいことだらけではなく、食べ物が合わずにお腹が痛くなったり、トイレに行ったらトイレが日本に比べてかなり汚くて絶望したりとありましたが、いい経験になりました。

今回の留学で痛感したことの一つとして、日本人は英語が下手だということです。大学に入ってから英語に触れる機会はけっこうあるはずなのに、英語でコミュニケーションをとろうとすると難しいものだと実感しました。中国人はペラペラ英語を話しているのに、自分は・・・となりもう少し英語を勉強しておけばと後悔しました。ある程度は度胸でどうにかなると思っていましたが、最後はどれだけ英語を知っているかでした。受験英語は一見無味でつまらないもののようですが、英語をツールとして使う上で重要です。英語とは長い付き合いになるので、皆さんはどうか英語を苦手科目にしないでほしいと思います。

こうして英語一つとっても日本の学生は海外の学生に負けていますし、他の点でも海外の学生は日本の学生より優秀なことが多いと感じました。東大に入ったからと満足するのではなく、海外に目を向けてみるのもいいのではないでしょうか。まだまだ先の話かもしれませんが、みなさんにも是非短くてもいいので、留学に行ってもらえたらなと思っています。それではまた。

 

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2018年9月 6日 13:28

進学選択!

こんにちは!お久しぶりです。理科Ⅱ類2年の後藤 優和です。


ブログを書くのもこれで6回目ぐらいになるのでしょうか。


本日は東大の魅力の一つともいえる進学選択についてお話ししたいと思います。

進学選択(旧称:進学振り分け)は、2年生の後半から自分が専攻する学部・学科を2年生の前半までの成績(期末試験などの定期試験の成績)で決める制度のことです。
皆さんご存知かもしれませんが、東大入学時はまだ専攻学部・学科が決まっておらず、6つの大まかな「科類」というものに分類されます。

・文科Ⅰ類
・文科Ⅱ類
・文科Ⅲ類
・理科Ⅰ類
・理科Ⅱ類
・理科Ⅲ類

理科Ⅲ類は受験界最難関としてその名を轟かせていますよね。

この「科類」ごとにおおよそ進路は決められています。
文科Ⅰ類なら法学部、文科Ⅱ類なら経済学部、理科Ⅲ類なら医学部医学科、などなど...。

しかし、必ずその決められた学部に行かなくてはならないという訳ではありません!

ましてや、文転(理科類から文系の学部に進学すること)、理転(文転の逆)をする人さえいます。
入学後1年半で自分が本当に進みたい道を決められるというのがこの進学選択という制度の魅力でもあり、東大の特色でもあるわけです。

ところで、僕はつい先日無事に進学選択を終えることが出来たのですが、僕は少々特殊な進学選択を経験しました。

東京大学医学部医学科というのは日本最高峰の頭脳が揃った集団といわれていますが、その所以は先述した通り、日本最難関といわれる理科Ⅲ類の門を突破した学生のほとんどが医学部医学科に進学し、また医学部医学科の学生のほとんどが理科Ⅲ類の学生で占められているからです。

今、「ほとんど」という言葉を2回使いましたが、1つめの「ほとんど」には、理科Ⅲ類から医学部医学科に進まない学生が若干名いること、そして2つ目の「ほとんど」には、医学部医学科に理科Ⅲ類以外から進学する学生が若干名いることを示します。

前置きが長くなりましたが、僕は今回の進学選択で、理科Ⅱ類からの医学部医学科進学(医進)を果たしました!

実は毎年、理科Ⅱ類から10人のみ医学部医学科に進学することが出来ます。その10人には定期試験の成績が頗る良くないと選ばれません。理科Ⅱ類だけで530人ほど在籍していますから、その中で上位20人ぐらいには少なくとも入っておかなければならないわけです。

いくら理科Ⅱ類とはいえ、あの東大受験を突破してきた優秀な学生500人の中でさらに上位3~4%に入らなければならないわけですから、ともすれば理科Ⅲ類に入試で突破するより難しい道のりかもしれません。
しかし僕は受験生時代、到底理科Ⅲ類には届かない成績でしたから、この道を実際に選んで大正解だったと思っています。

このように、東京大学医学部医学科は理科Ⅲ類以外から進学する人もいます。でもその人たちは理科Ⅲ類の学生に負けず劣らず血のにじむような努力を1年半積み重ねてきています。

進学選択には数知れないドラマがあります。1年半の努力が実を結ぶ人もいれば、残念な結果に終わる人だっています。でも、大学に入学してからもしっかりと勉学に励むことはとても素晴らしいことで、そこで努力したことがいつかはきっと報われると思います。どの学部に進んだとしてもきっと活躍できることでしょう。



さて、これから受験も正念場に突入です。どの科類を受験するにしろ、ここで本腰を入れて努力しない事には競争に勝つことはできません。受験はあくまでスタート地点に立つための1つの過程であってゴールではありません(進学選択も然り(笑))。先を見据えて勉強をすすめていきましょう!






ではでは!
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