こんにちわわ。
スタッフの世羅孝祐@文Ⅰ一年です。
昨日から八月に入りましたね。
東大生の夏休みは多種多様です。
僕は明日の夜から大阪へ行きます。
東大特進@大阪での勤務です。
他にも、外国へ行ったりビジコンに出たりと、
色々考えているんですが、
選考があったりするものも多くまだ未定・・・。
あとはクラス旅行とゼミ合宿が決まっています。
今日は趣向を変えて、一学期に読んだ本の話をしてみましょう。
特に、高校生に読んでもらいたいものをあげておきます。
余裕のある人や、高校二年生の方などは一冊読んでみてはいかがでしょうか。
・高山博「ハードアカデミズムの時代」
僕が今所属している高山ゼミの講師である高山博教授の本。
先生は世界史学者で中世シチリア史の大家として知られていますが、
グローバリゼーションに関する本もいくつか書いていらっしゃいます。
というより、先生によれば
シチリア島は当時のキリスト教・イスラム教を含むなど様々な文化圏の衝突・融合の地であり、
この地域の研究は現在のグローバリゼーションを理解するのに大きな意味を持つそうです。
そんな彼が自信のイェール大学での博士号取得の経験を踏まえて
来る「学問のグローバル化」時代において学問を志すもののあり方に言及した本です。
読みやすいのでオススメ。
・フランクル「夜と霧」
この本は有名なのでご存知の方も多いのでは。
ユダヤ人精神科医の著者が、自分のアウシュビッツ時代の経験をもとに極限状態における人間の行動について書いた本です。
極限状態においても人間としての愛や尊厳を維持しようとする姿勢にうたれると同時に、人間の負の面というか、このような凄惨な現場が現実にあるということを深く受け止めることのできる名著でした。
・藤原帰一「正しい戦争は本当にあるのか」
著者の藤原先生は東大教授です。
あくまで国際関係学を通じた論理的な平和構築への考え方に触れられる本です。
この本の素晴らしいところは読みやすさですね。
字も多少大きめで、しかも対談形式なので口語で読みやすい。
世界史や日常生活への見方が変わると思うので是非一度読んでみてください。
あ、ただ、世界史を一通り知ってからの方がよく分かるかも。
・著者名忘れた・・・「騙されやすい日本人」
日本人は危機感が足りなさ過ぎる。
それは海外の人々に「ガリブル(騙されやすい)ジャパンニーズ」と、
哀れみと侮りをもって揶揄されるほどである。
日本というシステムの問題点について、
政治や外交、マスコミなどの観点から批判的に書かれている。
文系諸君には是非一度読んでもらいたい本。
他に小説なども結構読みましたし、
さらに濃い学術本も夏休み中にかなり読むつもりです。
何か興味があれば、是非気軽に聞いてください。