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初めましての方もいるかと思います。

東大文科一類2年の池田雄哉です。

 

この夏休み、今年はスタッフとして残ってはいませんが去年スタッフをしていた世羅(林先生の授業を取っている人はわかると思いますが)と2人で半月間(笑)スペイン旅行に行ってきました!

 

危険な目にも遭いつつトマト祭り、フラメンコ、闘牛、サグラダファミリアにアルハンブラ宮殿、......とスペインを満喫してきたので、旅行について書きたいと思います。

 

 

 

.........が、旅行のことだけだと東大特進のブログとしてどうかと思うので、その前に東大での生活に関する話に触れておきましょう。

 

 

先日、東大で進振りの第一段階での進学内定者が発表されました。

この「進振り」というのは何かというと、進学振り分けの略称です。

 

 

皆さんは進学振り分けという制度はご存知ですか??

聞いたことはあるけどよくわからない、もしくは知らないという人もいるかと思います。そこで、まずはこの制度について説明しようと思います。

 

 

東大では、1年生と2年生の間は「前期教養学部文科一類」「前期教養学部理科一類」などのように前期教養学部に所属していて、まだ「法学部」や「工学部」といった学部生ではありません(ただし、2年生から学部の専門の授業が始まりはするのですが)。

 

東大受験生は、「文一」や「理一」などの科類選択して受験しますが、「法学部」や「工学部」などは受験時には選びませんよね。その受験のときに選択した科類のまま、2年間駒場での大学生活を送ります。

 

そして3年生から学部生になるのですが、それに先立って2年生の7月に自分がどの学部に進みたいか(法学部、経済学部、薬学部を除けば学科まで指定します)という希望を大学側に申請します。

 

そして、その希望と各生徒の2年生の夏学期(東大は夏学期と冬学期の2学期制です)までの成績に基づいて、各生徒が3年生以降にどの学部に所属するかが大学側によって振り分けられる制度、これが進振りです。

 

 

生徒がどの学部に所属するかは、一度では決まらず2回に分けて行われます。

これを東大では、第一段階、第二段階と呼んでいます。第二段階では、第一段階で進学する学部が内定しなかった人の中で、再度希望と成績に応じて生徒の進学先が割り振られます。

 

先ほど「進振りの第一段階での進学内定者が発表」と書いた通り、現在この第一段階の進学内定者が発表され、第二段階を控えている段階です。

 

 

ところで、各学部では2年生までに所属していた前期協学部での科類ごとにその学部に何人進学できるか(法学部には文一からは何人、理系からは何人進学できる、などという風に)、という定員が決まっています。

その定員の都合で、法学部には文一出身者が、工学部には理一出身者が...という風に、各学部に行きやすい前期教養学部の科類が存在します。

 

従って、文三から医学部、理二から経済学部、などのように、その対応関係に沿わない形で進学する人もいますが、各学部の中で見るとその人数は少なくなります。

また、人気学部に、そのように対応関係にない前期教養の科類から進学しようとすると、高い点数が必要になります。

 

 

僕は文一から法学部に希望を出したので法学部の話をすると、今年の進振りの第一段階では、文一から法学部に希望を出して内定した人の成績最低点が上がりました。

 

元々文一から法学部に進むのは楽勝だと言われていたのですが、今年も含めて、近年進学に必要な点数が上昇傾向にあります。後期入試で入った人の4割が文一を選んだこともあり、少しずつハードルが上がりつつあります。

 

とは言っても、文一から法学部に進むのは例えば文二から経済学部に進むのと比べれば楽なことには変わりありません。

このように進振りでは学部によって点数には差があります。

 

 

志望科類を決めるのに迷っている人は、各科類からどの学部に行く人がどれだけいるのか、という進振りの結果を見てみてもよいのではないでしょうか?

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