みなさんこんにちは。文学部3年の細川です。
スタッフ3年目にして当ブログ初登場です(笑)
東京でも今日から夏の東大模試が始まりましたね。
全国規模で東大を目指す受験生たちの実力を試す最初の機会です。
この先も、模試を受けるたびに志望科類を宣言する必要が出てきます。
みなさんも当たり前のように、志望する科類をマークシートで記入していることでしょう。
でも、大学に行ってから学びたいことを、あまりイメージできていない人が多いのではないでしょうか。
文系であれば、とりあえず「文Ⅰを目指しておけ」としきりに言われます。
合格最低点を考えれば、文Ⅰに合格する実力があるとどの科類でも合格できますからね。
でも、「文Ⅰに行くから法学部でしょ」というのは早計です。
一口に文Ⅰ→法学部と言っても、学問の中身を意識したことのある人は少ないのではないでしょうか。
理系も同じです。理Ⅲであればその心配はないでしょうが、理Ⅰ・Ⅱ志望の人は要注意です。
東大の理系学部に、どういった学部があるか知っていますか?
理・工・農・医・薬に後期教養と、実はかなり幅広く存在します。
大事なのは、「受験は目的ではない」ということです。
短絡的に言えば、大学に入ってからなにを学びたいがために、手段としてどの科類で入学することを選ぶのか、という話です。
学びたいことを突き詰めていくと、実は東大が最先端を行っているわけではない!と気付くこともあるはずです。
もっと言うと、勉強が大学生活のすべてというわけでもありません。
大学に入ってからなにをしたいか、なにを学びたいか。ウェイトはどれくらいかけるのか。
そういったことがしっかり見えてくると、モチベーションも高く保ちやすいし、結果が決まったときの歩き出しが素早くなると思います。
こんなこといくら考えても、大学受験のテクニックの足しにはならないでしょう。
ですが、これが大学受験の本質であるはずです。
学問領域でも、サークルでも、なりたい職業でもなんでもいいです。
学問領域に関して言えば、東大は信じられないくらい広範に学部学科が展開されています。
東大は、可能性の宝庫です。だからこそ、その可能性に踊られない心を持ってほしいです。
もちろん、大学に入ってからやりたいことが変わることはあるでしょう。ですが、「自分がやりたいことだ」という基本を忘れないでください。
自分自身、東京大学ブラスアカデミーという学内の吹奏楽サークルに入りたいがために、受験勉強を頑張っていました。
受験におけるモチベーションの半分くらいはこれにあったと思います。
その甲斐あってか、無事合格し、こうして東大特進のスタッフをしながら、ブラスアカデミーで代表を務めるという自分がいまここにあります。
もちろん、専攻している心理学もまた、自分がずっと興味を持って「やりたい」と思っていたものです。
自分はどういう学問領域に興味関心があるのか。どういう可能性を持っているのか。
8月は天王山だと言われますが、こういうことにしっかり向き合える最後の機会だとも思います。
いま一度、自分と向き合ってみてください。本当に学びたいことはなんですか?
本当に、行きたいのは東大ですか?
来年の春、みなさんが自信と誇りを胸に東大へ進学するのを、心待ちにしています。
文学部行動文化学科心理学専修課程3年 細川雅史
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