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2012年9月アーカイブ

2012年9月18日 13:28

進学振り分け

こんにちは、一か月ぶりくらいになります。理科Ⅰ類二年生の田村正資です。

 

いまだに夏休み真っ最中なわけですが、二年生はこの夏休みの間に大きなイベントである

「進学振り分け」を控えています。いわゆる「進振り」ですね。

 

まず、「進振り」について軽くご紹介します。

 

ご存じのように東京大学では、入試合格者はそれぞれ「文科Ⅰ~Ⅲ類」および「理科Ⅰ~Ⅲ類」のいずれかに所属することになります。これらすべてをまとめて「教養学部 前期課程」と言います。そして、科類ごとの必修の講義と自由に選択することができる総合の講義を2年間修めたのち、3年生から「進学振り分け」によって振り分けられた学部・学科に進学します。

「進学振り分け」は、定められた種類・数の単位を取得している二年生を対象として、夏休み(夏学期と冬学期の間)に実施されます。進学先となる学部・学科ごとに"どの科類から"、"どれだけの人数"を受け入れるかあらかじめ決まっていて、二年生の進学先の希望が受理される優先順位は、それぞれの学生の「成績」、おおざっぱに言ってしまえば、自分が取得した講義の点数の平均が高い方から決まっていきます。

進学先の希望を提出するチャンスは二回あり、「第一段階」では第一希望のみを、「第二段階」では第三希望まで、進学先の希望を提出します。

7割方の生徒はこの「第一段階」で進学先が決定し、残りの3割が「第二段階」で所属学科を決めます。「第二段階」後も進学先が確定しなかった学生は、学科に内定している人数が定員に満たないところに進学する「再志望」かもしくは、進学振り分けを翌年に持ち越す(つまり二年生をもう一度やる)「降年」のいずれかを選択することになります。

以上の結果を受けて、二年生の冬学期にはそれぞれが自分の所属する予定の学部・学科の授業を受けたりすることになります。そして、特に問題がなければそのまま三年生に進学します。

 

これが「進学振り分け」です。学部・学科によっていろいろな制約があったりしますが、理論上はどの科類に入学してもほとんどの学部・学科への進学が可能です。

ただ、入学した科類によって行きやすい学部、受け入れ定員の多い学部というのは大体決まっていて、これも大まかに言ってしまえば、

文科Ⅰ類...法学部

文科Ⅱ類...経済学部

文科Ⅲ類...文学部

理科Ⅰ類...工学部

理科Ⅱ類...理学部

理科Ⅲ類...医学部

といった感じでしょうか。大半の人は自分の科類に対応する学部の中から進学先を選んでいます。

 

そして、先日の9月5日、進学振り分け第一段階が実施されました。僕は理科Ⅰ類から教養学部の教養学科超域科学分科というところに内定しました。一言で形容するのは難しいですが、人文科学系の研究を行っている学科になります(だと思います...)。形式の上で言えば「文転」ということになりますね。遅すぎた感も否めないですが、高校生の頃からこちらの分野は興味があって(とは言っても、興味があるだけでしっかりと勉強したことはなかったのですが)、大学に入って二年生になるタイミングでやっとこの分野の勉強をしっかりやる決心がついた、という感じですね(笑) ビハインドはかなりあると思うのですが、それでもなんとかやっていけたらいいな、と思っています。 ただ、所謂"理系"の勉強を続けるよりは僕にとってきっと、より面白いしより楽しいだろうと考えています。

第二段階の振り分けは9月24日(だったかな?)に決まって、10月9日から冬学期が始まります。

受験生の皆さんも、自分が何のために大学に入るのか、大学で何をしたいのか、勉強の息抜きに思いを巡らせてみたらいいかもしれませんね。それでは、また!

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