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2015年3月アーカイブ

2015年3月31日 11:33

いざ、生きめやも

 

こんにちは。

東大特進コースのスタッフ4年目、来年度からは東京大学の大学院である総合文化研究科の修士課程1年生になる田村正資(たむら ただし)です。学年がかなり上ということもあって、あまり東大特進コースに顔を出すこともないので知らない人も多いかも知れません(笑)。

ブログを書くのは恐らく二年ぶりくらいなんじゃないかなぁと思います。

本来ならば、この四年間で何をやってどんな経験をしたとか、将来への抱負とかを書くタイミングなのかもしれませんが、、、あまりこれと言って思い浮かばないので、徒然と、心に浮かぶよしなしごとをそこはかとなく書きつくろうと思っています。

『風立ちぬ』というアニメーション映画があります。ジブリの宮崎駿監督の(今のところ)引退作品になるわけですが、この作品には堀越二郎と菜穂子という二人の人物が登場します。この堀越二郎は東大で学び、飛行機の設計に秀でた技術者で、まだ学生の頃に震災がきっかけで知り合った菜穂子と再会し、結婚することになります。

この二人の人物はかなり対照的な描かれ方をしていて、おおざっぱに言ってしまえば、二郎は自分が美しいと思うもののことだけ考え、それだけを見つめ続ける天才で、菜穂子は自分が好きな人間のことだけ、その人の幸せだけを(自分を犠牲にしながら)考えられるような人間です。

二郎には、「他人」を生々しく感じとることが出来ません。かといって、菜穂子には、「他人」を目の前にして誇示するような「自分」がないように思われます(例えば、映画のなかでは菜穂子が描いている絵はほとんど映りません。そして、映ってもよく分からない凡庸な絵であるように見えます。ここから、菜穂子には他人を前にして表現するべき自己というものが希薄であると言うのは行きすぎた解釈かもしれませんが。最近のジブリではたとえば『思い出のマーニー』において、絵が大切なモチーフになっています。これと対照するならば、絵を描いているシーンが出ているにもかかわらずその中身にほとんど関心が払われない『風立ちぬ』に注目してみてもいいでしょう)。

僕がこの四年間で何となく感じ取ったことの一つに、勉強でも趣味でも人間関係でも、上手くやっていける人はこの「自分」と「他人」の視点をバランス良く行ったり来たり出来る人なんじゃないか、という直感があります。いずれかに偏りすぎてしまうと、二郎や菜穂子のようになってしまいます。つまり、僕が言いたいのは、二郎と菜穂子のどちらにもなるな、ということです(笑)。

もちろん、二郎のような天才性、菜穂子のような献身、それを体現している人もほんの一握りいます。ただ、それに感化されて真似をしても、大抵の人は失敗してしまうことになるでしょう。実際、『風立ちぬ』が一見美しい物語に仕上がっているのは、この両者があまりにも異常な人間だからだと僕は思います。

受験勉強一つとっても、自分のやりたいことと、他人(大学)が求めているものの間を絶えず往復して、自分のやる「べき」ことを考え、発見していく能力がどんな局面でも大事になってきます。美しいものばかりに気をとられていると、ふと気づいたときには他人から一顧だにされない人間になっているかもしれません。それでも自分は大丈夫だと思っている人も多いかもしれませんが、実際それでやっていける人はそうは多くありません。

ちなみに、『風立ちぬ』には、二郎の妹が登場します。彼女は、二郎が自分のことしか見えなくなっているときに「私の方も見て」というメッセージを何度も発することになります。そんな彼女は後に医者になります。他人のなかにある醜いものと向き合いながら、誇りを持って医者という仕事に従事する彼女が、二郎と菜穂子という両極のあいだに描かれています。

なんだか、とりとめのないままアニメの話をして終わってしまいました。機会があればまた。

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暑いですね。東大特進コーススタッフ、東京大学経済学部三年の伊沢と申します。

 

かねてからこのブログをご覧になっていた皆様はご存知かと思いますが、我々三年生スタッフは4/19(日)の15時から

「3年生スタッフによる東大ガイダンス」

 

を開催いたします。

普段の授業とはまた違った、皆さんのご要望に極力お応えできるようなフランクな場を作っていくつもりです。

勉強のこと、将来のこと、学生生活のこと、そしてなにより、そのような皆さんの「未来」が皆さんの「今」、「今している勉強」とどのようにリンクしていくか、ということを伝えられればと思います。

 

さてさて、こんなことは毎回書いていますし、授業に入る度に説明していますから、今回はちょっと深いことまで説明いたしましょう。具体的には私がどのようなことをしゃべるか、予告編をお届けいたします。

 

語学はフランス語選択、学部は文科Ⅱ類から経済学部......と、いかにもオーソドックスな選択です。が、普通の選択をしておいてなお普通の学生生活を送ることは、僕には叶いませんでした。

 東大特進のスタッフは入試成績、入学後成績ともにハイレベルなスコアをたたき出している方が多い中、僕は入試は後半逆転型、入ってからはギリギリ低空ドライブで経済学部に入りました。何も勉強をサボっていたわけではないのですが、なかなか大学生活と言うのは誘惑が多いのです。

 

文科Ⅱ類は、かつては「猫よりも暇」現在は「文ニート」と称される、「余裕のある」学部です。

もちろん、他の学科に比べて取らなければいけない授業が特段少ないとか、そのようなわけではないのですが、

①大半の人間が経済学部に進むが、そこまで勉強しなくても(70点くらいで)進学が可能

②法学部は二年の夏学期から法学部の科目が始まるが、経済学部は冬学期から

という二つの理由により、二年の夏学期は最低週二コマ取ればOK!となる、それが文科Ⅱ類なのです。

つまりは、一年生の間は、大して暇にはなりません。僕は週20コマ取っていました。20×90分=1800分=30時間ですね......。

そのような文科Ⅱ類の中でどのように生活のモチベーションを保つのかを筆頭に、クラスが一緒になる文科Ⅰ類との関係性や経済以外の選択肢についてお話しできればと思っています。

 

経済学部に関しては、良く聞かれる「数学をどれくらい使うんですか?」ということや、経済がどのようにして社会を動かしていくのか(もしくは机上の空論に終始するのか)、今している社会や数学の勉強がどのように応用されるのか、などをお話しできればいいなと思っています。

 ということで、軽いイントロダクション。経済学部で用いられる経済学を大きく切り分けると、ある経済単位全体の動向を捉えるマクロ経済学、個々人の行動が全体に及ぼす動きを考えるミクロ経済学、労働者と資本家を中心として「個人の労働」を見つめるマルクス経済学、といったところでしょう。

これにプラスで経済学部で学べることは、会社単位での戦略論や社会とのかかわりに関しての経営学、マーケットの動きを観察し理論化する金融論、経済を論ずる上で欠かせない統計学、会社の血流をコントロールするともいえる会計学などなど。

......訳が分からない、ということは分かってもらえましたかね。しかし、少しでも興味を持っていただけるなら、是非是非本番で熱く語らせていただきます。テストなんかをお見せできればいいですね。

 

そして最後に。僕の学生生活を語るうえで欠かせないのが「フランス語」でしょう。

東大に合格した受験生が最初にすべき選択は、第二外国語の履修です。しかし、ほとんど情報の無い中で一年以上の付き合いを持ち、クラス決定にも関わってくる重要な選択をしなければいけない、というこの過酷な状況に対して、僕は皆様にできる限りの情報をお伝えしたいと思います。

女子が多い、クラスが楽しい、というポジティブな情報からだけでなく、ちゃんと勉強をせねばならぬという側面からクラス選択をしなければいけないのです!

なぜなら、私はそのせいで留年しかかったからです......!

 

......少し興奮しすぎましたが、とにかく皆さんには選択のための情報があるに越したことはないのです。それを、精一杯お伝えできれば幸いです。

 

より皆様の疑問を解決し、そして将来へのプラスなりマイナスなりのビジョンを得てもらえれば幸いです。お待ちしてます!

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こんにちは!
文科三類から農学部の国際開発農学専修に進学します、
三年生スタッフの小原茜です。

もうすっかり春ですね。
渋谷校の前の通りでは、桜が咲き始めました。

IMG_0207.JPG

 

 

 

 渋谷校の辺りは、桜並木になっていて、毎年この時期になると多くの人が桜を見に来ます。
渋谷校に来るときに、ぜひ見てみてくださいね。 

さてさて、今回も前回に引き続き、勉強会のお知らせです☆

4月19日(日)15:00~17:00、東進リーダー塾 御茶ノ水校にて

「3年生スタッフによる東大ガイダンス」

を実施します!

進学振分けを経て、さまざまな学部に進学した三年生スタッフ9人が、
第二外国語や進振り、学部のことなど、東大の仕組みや生活を紹介する企画です。
詳しい内容については、前回の記事で勅使河原さん(通称てっしー)が書いてくれているので、そちらをご覧ください(^^)

私は、前半では第二外国語「スペイン語」の説明、
後半では農学部のブースを担当する予定です。 

みなさんは、農学部、と聞いて何を想像しますか?
農業? 畜産? 森林?
いいえ、それだけではありません!
一口に農学部、と言っても、専修によって勉強できることはさまざまです。
農業や生物に関することはもちろん、政治・経済といった文系寄りのことも勉強できます。
今回の東大ガイダンスでは、農学部の授業、生活の紹介などを通して、農学部の魅力をお伝えするつもりです。

また、冒頭でも触れましたが、私は文科三類に入学し、理転して農学部に進学することになったので、その辺りのお話もできたらなぁ、と思っています。
文Ⅲと言うこともあり、私のクラスの人たちはさまざまな学部に進学しました。
文学部や教育学部はもちろん、法学部、経済学部、教養学部、工学部、理学部、農学部と、薬・医学部以外コンプリートです(笑)。
そうした周りの人たちの話も聞いているので、イレギュラーな進振りを検討している人は、ぜひ、お話しに来てくださいね。

どこの科類を志望するか迷っている人、進振りについて早めに知っておきたい人、東大生の生活に興味がある人、みんな大歓迎です!

お申し込みは、渋谷校の電話(0120-104-430)でも受け付けています。
たくさんの生徒さんに会えることを楽しみにしています!

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こんにちは。4月から法学部の3年生になります、スタッフの勅使河原です。

ひさしぶりのブログ更新になってしまいましたね......気づけば最終更新は後期試験よりも合格発表日よりも前期試験よりも前......(汗)。

今年合格した受験生のみなさん、改めておめでとうございます!!楽しい大学生活を送ってくださいね。

まだまだ高校生活が続くよーという皆さん、また一緒に頑張っていきましょう☆

 

さてさて、もうすぐ心機一転、新学年が始まりますね。

これを機に進路について考えなければ、と思う人も多いのではないでしょうか。

でも大学ってなにが勉強できるのかよくわからないし、東大は学部ではなく科類で分かれて入学する、っていうけど違いもわかりにくいし、進学振り分けの制度も複雑だし......どうするのが良いのだろう......と悩むあなたに!朗報です!

 

4月19日(日)15:00~17:00、東進リーダー塾 御茶ノ水校にて

「3年生スタッフによる東大ガイダンス」

を実施します!

 

内容は

<前半>

東大の制度の概観や、東大生全員が通る道・進振りや第二外国語の履修について、3年生スタッフによるプレゼンテーション

<後半>

学部ごとにブースにわかれて、学部紹介や質疑応答

各学部の大学生活の様子や、高校の勉強と大学の勉強とのつながりなども話します

 

文理も入学科類も進学学部もバラバラな9人の3年生スタッフが総力をあげて、

東大の制度やリアルな学生生活の様子をお伝えします。

 

アットホームな楽しいガイダンスにできるよう、

そしてみなさんの進路選択の一助となれるよう、

担当スタッフ一同現在準備に励んでいます!

高1・高2・高3、みんな大歓迎。途中帰宅も可能なので、気軽に申し込んでください。

東大に詳しくなって、さらにはスタッフとも仲良くなる良いチャンスですよ♪

 

お申込は、東進リーダー塾 渋谷校へ電話で可能です。

たくさんの参加をお待ちしております!

 

ちなみに私は、前半では「進振り制度」の説明を、

そして後半では、私がギリギリまで進学を迷った「教育学部」のブースを、担当します。

私自身、高校生のときは受験科類を迷い、大学入学後は進学学部をものすごく迷い、

そして文Ⅱから法学部という異色の進振りを経験する......という一筋縄ではいかない?経緯を経て今に至っているので

進路に迷っている人には、少しお役にたてるのではないかと思います。

ガイダンスでたくさんの生徒さんとお話できることをとっても楽しみにしています!

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