こんにちは!医学部医学科5年の早川義浩です。
今日で4月も終わりです。皆さん新学年には慣れましたでしょうか?
受験勉強についての内容は下の学年のスタッフに任せるとして、今回はついに病院実習が始まったので、それについてお話したいと思います。
まず、病院実習とは何か?について簡単にお話します。
医学部のカリキュラムでは、いわゆる(試験などがある)座学は4年の12月で終了します。
そして、4年の1月からは病院に行き、実際の働いているお医者さんと一緒に患者さんを診察したり、患者さんがどのような病気か考え発表したりするというものです。
最近「ブラックペアン」というドラマが放送されていますが、ちょうど僕も心臓外科、呼吸器外科を回ったばかりなので、ものすごく実感がわきます。
今回は少しでも皆さんに病院について知ってほしいのでそれについてお話したいと思います。(全て東大病院で見たことを話しますので、他では違うかもしれません)
・研修医(卒業したての人)は大変?
→ある程度は大変そうですが、大きい病院だと一般的なサラリーマンと変わらないと思います。小さな病院だと、手術をやらされることも多いらしいです。
・上の先生は怖い?
→中には怖い人もいますが、テレビドラマのように怒鳴ったりする人はほとんどいません。ただ、救急のように一刻を争う所ではそういう人もいるかもしれません。
・よくドラマで、教授を一番前にして他の先生が行進しているような絵があるけど、実際にある?
→教授回診といって、実際にあります。まあでも、あそこまできっちり行進するわけではありません。
・手術ってどのくらい時間かかる?
→短いのだと1時間切るくらい、長いのだと16時間くらいのがあります。心臓だと5~7時間くらいです。テレビでは省略されますが、意外とお腹を開けたり閉じたりする時間が長いのです・・・。
・手術の「執刀医」はどんな人がやるの?
→簡単なのだと3~4年目の先生がやったりしますが、基本的には10年以上キャリアがある人が殆どです。教授はよほど重要な手術ではない限りは手術はしないことが多いです。
・外科って手先器用じゃないと無理?
→そんなことはありません。基本的には慣れの要素が大きいです。ただもちろん器用なのが有利な場面は多いですが、大事なのは知識と、自分のモチベーションです。
・きつい診療科、楽な診療科は?
→極めて楽なものはないと思いますが、外科・産婦人科は結構体力がいるので、割ときついと思います。
(ここからは、ブラックペアンについての話です)
・ペアンって?
→外科の手術の時には糸をたくさん使います。ハサミのようなものでその糸を掴み、その場にキープしておくための道具です。
・外科手術は博打?(ドラマ内の台詞)
→もちろん物にもよりますが、そんなことはないんじゃないのかな、と思います。基本的には99%以上の確率で成功する手術が殆どです。
・スナイプ手術はある?
→研究はされているらしいですが、今の日本ではないようです。ただ自動縫合器といって、「スナイプ」に似た器械はあります。
まだまだありますが、長くなりそうなのでこの辺にしておきたいと思います。
5年生以上のスタッフは受験についてはカリキュラムすら違う時代に受けたので、下級生スタッフよりお役にたてることは少ないですが、こういう大学についての内容は下の学年より詳しいと思います!
疑問等あればぜひ聞いてください!
コメントする