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2018年6月 1日 15:31

節目

こんにちは。
工学部3年の谷田です。
東大は今S1ターム期末の試験期間で、今日は午前中に試験を終えてから校舎に来ました。
試験だけならともかく、来週が提出期限になっているレポートや課題も(多分)8個ほどあり、これが工学部の課題の多さか......とひしひしと感じています。とはいえ、自分の興味ある分野を勉強できるというのはとても幸せなことです。

それはそうと、6月になりましたね。今朝スマホに表示された日付をみて「そうか、6月になったのか」と思いました。5月31日と6月1日でなにかが大きく変わるわけではないというのは分かっているのですが、不思議なもので、突然、新年度から2ヶ月経ってしまったことを感じました。ここのところ更新頻度がとても高く、いったい何を書こうかと思いましたが、せっかくなので節目について思うことを書くことにします。節目というには6月1日はやや中途半端かもしれませんが、そこは勘弁してください。



まず、大学受験というのは人生における一つの節目なのかもしれません。大学に合格したから素晴らしい/大学に合格できなかったからだめ、というような良い悪いの話ではなく、多くの人にとって自分が将来何をして生きるか、ということの幅を狭める機会になるからです。ここで問題にしたいのは、どのレベルの大学に進むか、ということではなくどの分野の/で大学に行くかということです。(大学の「レベル」という表現は好ましくないと思いますが、誤解を招きたくないので使わせてもらいます)

例えば、オーボエがとても上手な高校生が東京大学理科Ⅰ類を志望し、合格した場合は、東京藝術大学に進学して楽器を極め、プロ奏者を目指すということはほぼ不可能になってしまうわけです。こういった例は極端すぎるとしても、いわゆる普通の(音大とかではない)大学に進む場合でも、〇〇学部〇〇学科に出願したら、基本的には合格後その分野で過ごし、卒業後は関連する分野で仕事をする可能性が高くなるわけです。あるいは、東大の医学部では再生医療の研究が盛んではないので、別の大学の医学部に進んだ方がいい、というような場合もあります。

大学を途中でやめて起業した、だとか東大を卒業して就職したが紆余曲折を経て作曲家になった、という人もいますし、再入学や転学科といった道もありますが、どちらかといえば例外的なケースではないでしょうか。東大においては進学選択という制度があるので、進路選びが少し先送りになる部分がありますが、それでも科類を決めた時点である程度絞り込まれます。

結局何が言いたいのかというと、志望校・志望科類/学部/学科選びは時に安易な考えによるものになってしまうこともありますが、少し時間をかけて考えてもいいのではないか、ということです。自分に何が向いていて何が向いていないのかはわからないものですし、悪い出来事だと思っていたことが後から振り返ると意外と自分のためになっていたりすることもあるので、結局正しい答えはないのかもしれませんが、自分が何をしたいのか考えることは無駄にはならないと思います(自分が何をしたいのかよくわからないという結論だったとしても)。また、校舎や電話などでスタッフに相談してくれれば、色々な意見が聞けると思うので、悩んでいることがあったら是非相談してください。



大層な話はこの程度にして、(まだ書くのかよ、と思われてしまいそうですが、)受験勉強において、意識的に節目を見つける、あるいは作ることは結構有効なのではないかと思います。冒頭にレポートのことに触れましたが、私はこのレポートをどうしても期限直前まで放置してしまいます。夏休みの宿題が最後まで終わらないようなものです。期限直前まで放置しながら、単位は落としたくないので、期限直前になると夜更かしをしてでも完成させる日々を送っています。

提出期限というのは一つの節目で、結局そこまでに何とかなっていればいいという考えがあるからこうなってしまうわけです。入試の場合、結局試験当日までになんとかなっていればいいわけですが、与えられた時間と実行しなければならない作業が多いので、ペース配分に失敗すると、どう考えても間に合わない、みたいな状況が発生してしまいます。そこで、模試や学校の中間テスト・期末テストの時期、長期休暇の終わり、など、自分で節目を設定し、そこまでに何をしておくかを考えておくと良いと思います。困難は分割せよ、みたいな話です。長期的な計画を立てる際には、それぞれの期日、なすべき内容を明確にしておくと達成しやすくなると思います。

月並みでないことを書こうと背伸びして頑張ったのですが、結局月並みなことに戻ってきてしまいました。ただ、あたりまえなことだから重要でない、というわけではなく、あたりまえに語られるほど多くの人が感じた事であるということだと思います。どうしても計画が立てられない、という人は期日を明確に、内容を明確に、計画を立てて見てください。まだまだ受験本番までは時間があります。ぜひ良い計画を立ててください。
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