こんにちは。スタッフの勅使河原です。
今日は全国的に暑いみたいですね。
東京も一昨日からひたすら暑いです!!梅雨明けしていないとは思えないくらい。
私は既にだいぶ日焼けしてしまって、
7,8月にはどうなっているんだろうという状況です......日焼け止め頑張ってこまめに塗ります(笑)。
先日、用害さんが駒場の授業紹介をしていたので
私は本郷の授業を紹介しようと思います!
といっても、私が詳しいのは自分が所属する教育学部(数年前の法学部のことも分かるは分かりますが......)についてなので
教育学部の名物授業について書いてみます。
〇教育社会学調査実習
私が所属する、「比較教育社会学コース」の名物授業です。
半年、あるいは四半期で終わってしまう他の授業と違い、
1年間連続で受け続ける通年授業となります。
具体的に何をやるかというと、基本的な流れとしては
日本の中学生の現状について自分で仮説を考えて、調査票(≒アンケート)を作る
↓
数千人の中学生(文京区の公立中学生全員)に調査票に回答してもらう
↓
回答結果から、設定した仮説について分析する
↓
論文を書く
といった形です。
誰に調査を受けてもらうかは年によって異なるみたいですが、
ここ最近は文京区(←本郷キャンパスが所在する区です)の公立中学生で固定されているみたいです。
社会調査には大きくわけて「質的調査(インタビューとかフィールドワークとかで調べる)」と、「量的調査(質問紙調査などから統計的に分析して調べる)」があるのですが
このうちの「量的調査」の基本作法を1年間かけて身につけよう!という形です。
この「調査実習」の授業を含むいくつかの授業の単位を揃えると、
比較教育社会学コースの学生は「社会調査士」という資格をとることができます。
そのくらい、社会調査をじっくりと学べる授業です。
今授業では、中学生に聞く質問を練る作業をしているところです。
アンケート、というとテーマさえ決まれば簡単に作れそうな気もしますが
学術的に仮説を検討するためとなると、配慮が必要な要素がたくさんあって、
一言一句にこだわるので大変です。
ですが、自分の問題関心に沿って調査を進められるので、面白いです!
ちなみに私は、
勉強以外の能力、たとえばスポーツとか芸術とかが、日本の学校では過小評価されているんじゃないか?
という疑問から出発して、仮説を立てて検証しようとしています。
秋に中学生から回答結果が返ってきて、分析をしたら、
果たして自分が考えていた「意味世界」は現実を的確に捉えていたのか?
それとも現実はちょっと違って、新しいものの見方が必要になるのか?
検討し、自分の頭の中を相対化して、
世界を捉えなおす機会を作ってくれる授業だと思います。
調査実習の話だけで結構長くなってしまったので、
他の授業の紹介はまた次の機会にさせてください。
最後に宣伝。
「調査実習」、結構楽しそうだと思いませんか?
これだけでなく、比較教育社会学コースでは
「質的調査」も学べるし
「教育社会学」だけでなく「比較社会学(教育の国際比較や、移民の子ども・海外子女の教育の検討など)」も学べます。
実際、私は卒論の際には比較教育学の分野で質的調査を行いたいなーと考えています。
もちろん「教育社会学」の方を極めてもOK。
「比教社」に興味を持ってくださった方は、
ぜひぜひ話しかけてください。もっと詳しい話もお伝えできます!
そして進振りの際には、ぜひ「比教社」を候補に考えてみてくれたら嬉しいです!(笑)
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