こんにちは。文科三類2 年の小山です。コロナ禍もある程度は収まりを見せ、世間は警戒しながらも日常に戻りつつある、といったところでしょうか。駒場キャンパスも警戒レベルが下がりまして、昨日から図書館が開館したので約3カ月ぶりにキャンパスに行ってみました。主要な部分はさすがに手入れがしてあったのですが、部活に使うゾーンは大変でしたね。草が伸び放題で、部のものであろう自転車は自然の一部となっていました。
とはいえ、開館したといっても入構には事前登録が必要で、関係者以外キャンパスに入れないので大学のほうは「日常を取り戻す」というにはまだまだです。特に一年生は大変ですね。下クラの人は「最後に受けた駒場の講義はオープンキャンパスの体験講義」なんて言ってましたがまさにそのような状況です。
一年次に降りかかる大量の課題は、キャンパスで友人と話したり、サークル活動をしたりといった緩衝材があってこそ乗り越えられるものなので、それがない今年の一年生はかなり限界が来ているようです・・
さて、そのような状況ですから、ネタがありません。ということで、一昨日石川くんが2Sのことについて書いたブログを真似して参考にして、文科生は具体的にどうなのか?ということについて書いていきたいと思います。
ここでは軽~く書くだけなので、詳しくは今年の「東大の基礎知識」をご参照ください。授業の際に教室で配付しています。
~1S(1年前期)~
理系ほどではないですが、必修に追われます。制度上履修できる15コマのうち、第二外国語(二外)3コマ、情報1コマ、スポ身1コマ、英語一列/二列1コマ、英語中級1コマ、初ゼミ(初年次ゼミナール。論文の書き方を学ぶ。)1コマ、(人によっては)ALESA1コマと8~9コマが必修で埋まることになります。文系からしたら、理系の12コマなんて想像しただけでも恐ろしいです。
総合科目は自分の好きな科目を選べるのでまだやる気が起きるのですが、必修は興味が湧かなかった場合悲惨なことになります。しかし単位数が多いので、ここで低い点を取るとのちのち痛い目を見ます。踏ん張りたいところです(by踏ん張れなかった人)。
ちなみに、(人によっては)と書いたのは東大のカリキュラムが関係していて、ALESA/SSは1S履修組と1A(一年後期)履修組に分かれます。自分は後者だったのですが、前者は初ゼミとALESA/SSが被ってしまうので相当大変だと推察されます。
~1A(1年後期)~
必修が減ります。第二外国語(二外)2コマ、スポ身1コマ、英語一列/中級1コマ、(人によっては)ALESA1コマの合計5コマです。一見すると1Sよりかなり楽に見えますが、実際はそうでもありません。二外の負担が増えます・・。
ほとんどの科目は1Sに完結するか、1Aで新しい内容になるのでまだ挽回は利くのですが、二外はそうはいきません。1Sの内容を踏まえて1Aの授業が行われる(つまり難しくなる)ので、1Sでつまずいてしまうと、相当努力しないと1Aも1Sと同等以下の成績で終わります。しかも東大は「外国語大学」と呼ばれることがあるほど外国語の授業がハイレベルなので、挽回も並大抵のことではありません。
ただ、語学をやりたい人にとってはこれ以上ない環境らしいです。
~2S(2年前期)~
文系は(再履修の人以外は)必修がゼロになります。一昨日石川くんが書いたように「授業を取らない」という選択も可能なわけです。しかし、大半の人はそうもいきません。一年次に落としてしまった総合科目の単位を取り直したり、進振り点を上げるために点数が低かったものを取り直したりします(特に文Ⅲは)。ちなみに自分はあと8単位取れば進学できますが、点数を上げるために14単位分の科目を履修しています。
とはいえ、今は1年次よりも相当楽なのは確かです。
「この艱難辛苦の先には、必ずや2Sの悠々自適ライフが待っている!」
というのは真である、ということは申し添えておきましょう。
~番外編:準必修~
重さの割に知名度が低いのが準必修です。準必修が文Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの差別化をしていると言っても過言ではありません。文Ⅰは法学部がほとんどなので「法」「政治」が必修、文Ⅱは経済学部がほとんどなので「経済」「数学」が必修、文Ⅲは自由、といった具合です。
文学部志望の自分にとっては、「政治」や「数学」が進学のための必修になるなんてたまったものではないので、文Ⅲに入ってよかったと心底思っています。
合格最低点や進振り先だけで判断してしまいがちな科類選択ですが、このようなことも考慮してみてはいかがでしょうか。
各科類のスタッフに聞けば、自分の科類の入学後のメリットデメリットを聞かせてくれることでしょう。スタッフから電話が来たら、ぜひそのようなことも聞いてみてください!
さて、文科生の東大入学後をざっと見ましたが、どうでしょうか。大変だなあ・・と思う人が多いと思います。確かに受験期と遜色ないくらい大変ですし、興味の持てない科目もあります。ですが、合う科目合わない科目と、色々な科目に触れていく中で、自分のやりたいことが偶然見つかったりします。そんな発見があると思うと、大変だとしても少し希望が持てないでしょうか?
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