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2020年7月アーカイブ

2020年7月31日 16:47

言い訳していいわけ

二年生スタッフの熊谷です

他のスタッフがとってもいいブログを書いているので是非読んでください。
(特に書を捨てずシリーズはオススメです)


今日はタイトルにもある通り「言い訳」についてです

多くの方は夏休みに入ったと思いますが、夏休みの計画は既に決まっていますか?

高3の夏は今年しかありません。後悔しないように過ごしましょう

それでは。

・・・

・・・

おいまてよ、と。そんな雑なブログ読む価値ねえよ、と。

思った人も多いと思いますが、

春休みが伸びた分、夏休みが短くなってしまった人。

講習を受けたいけどコロナが怖くて行けない。

受けたい模試が受けられなくて困っている。

などなど、異例なことだらけの夏休みに戸惑い、上手く計画を立てられていない人も多いようですね。


確かに今年は受験生にとってはとても過酷だと思います

毎日自習室に来る皆さんを見ていると、本当に心配でなりません


けれど、このコロナを言い訳にしていいわけはないのです!

敢えて厳しい言い方をするのであれば

コロナを言い訳にしてんじゃねーよ


一つ忘れないでいてほしいのは皆条件は一緒ということです。

人それぞれ学習環境も違う中で細かい差は生じているかもしれませんが、

大勢は変わらないと思います。


じゃあ今年の受験で何が差を生むのか

それはこの状況でどれだけ頑張れたかです

この過酷な状況の中でも、工夫を凝らし、歯を食いしばり頑張ることができた人が勝ちます

このコロナを言い訳にすることなく、やっていかねばなりません

コロナを言い訳にしてもいいけど、それで後れをとるのは自分自身に他なりません



エラそうなことをたくさん書きましたが、やはり今年の受験生は大変だと思います。

そんな皆さんをお助けするために特進スタッフはいますから、なにか困ったことや相談があったらいつでも相談してください。

一緒に今年の受験を、このコロナ禍を乗り越えていきましょう!
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2020年7月30日 18:38

無理をしないということ

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どうもこんにちは、文科三類二年の小山です。
冠模試ラッシュが終わるまで浮上することはないだろうと思って先日の記事を書いたんですが、こんなに早く再登場するとは思いませんでした。思えば4月から「大学が無いので書くことがありません」とか何とか言いつつもなんとか記事を書いてきましたが、まさかここまで長引くとは.....

さて今日のタイトルは「無理をしないということ」です。
皆さんもうすぐ夏休みですよね。(学校によってはあるのかわかりませんが、、、)ということは、「毎日〇〇時間勉強!」と張り切っている人も多いことかと思います。しかし受験生にとって、それは諸刃の剣です。経験的にわかっていることかとは思いますが、夏は暑く、集中できない季節です。きっちりスケジュールを決め、学習時間を基準にしてしまうと、一度勉強する気持ちが落ちてしまったらその日はもう気持ちが戻ってこれません。
一定の勉強量を確保することはもちろん大切ですが、受験生も人間ですからスケジュール通りにはいきません。しかしスケジュールがないと学習がうまく進まないのも真です。ということで今日は、スケジュールの考え方と気分転換について書きたいと思います。

1.スケジュールは柔軟に変更しよう

スケジュールの立て方は自由です。日単位でもいいですし、週単位でもいいです。具体的に教材やページを指定してもいいですし、分野だけ指定してもいいです。ただ、状況に応じて柔軟に変更できるようにはしておきましょう。例えばある日、スケジュール的には数学の問題演習と英語長文が残っていたとしましょう。そして、手を付けはじめた数学が調子よく、この調子で数学の演習を続けたいと思ったとします。そのとき英語に移るか数学を続けるかといったら、数学を続ける方が得られる利益は大きいと予想されますよね。逆に、数学をあと5題解かなければいけないところで集中力が切れ、フリーズしたとしましょう。そのとき、数学の問題文をなんとなく眺めて時間を潰すより、暗記系の教材に移った方が、あるいは気分転換した方が利益は大きそうですよね。
基本的に、受験生(特に時間のない現役生)は合理的な意思決定者(経済で登場する言葉ですが)であるべきだと考えています。スケジュールを変更した方が実利が大きい場合は往々にしてあります。その場合は一旦考えて、自分にとって利益が大きい選択をしましょう。
迷ったら様々な視点からメリットとデメリットを検討し、比較的利益が大きい方を選択するという能力は、時間がない直前期や試験時間中に非常に役立ちます。ぜひ早いうちから身につけておきましょう。

2.とりあえずプラスにとらえよう

とはいえ、上記のようなスケジュール変更にしろ何にしろ、受験生には不安と後悔、失敗がつきものです。しかしそれをいつまでも引きずっていることこそ時間の無駄です。例えば自分は夏休みの進捗が悪く、それこそ「受験期一の失態」とばかりに後悔していましたが、「いい刺激」と捉えなおすことで、中だるみしやすい秋を乗り越えることができました。無意味な失敗はないと考えましょう。もし計画がうまくいかなかったりしても、それをどうフィードバックして次に生かすことが大切です。

3.気分転換のしかた

では具体的な気分転換の仕方に移りましょう。挙げていきますね。
1.好きな教科の勉強・読書
2.寝る・・・どうしても眠くて捗らないという時は思い切って寝ましょう。
3.散歩する・・外の空気に触れるだけで違います。
4.(自習室にいたら) 帰る・・・最終手段ですが、かけた時間に対して収穫が無いとそれはそれでメンタルにきてしまうので、そうなるくらいならその日はゆっくり休みましょう。
この他にも、ぜひ自分なりの気分転換の仕方を見つけてみてください。



長い勉強時間、気を抜くとすぐに無意味な時間に陥ってしまいます。そしてそれは、かなり辛いものです。かけた時間に対して得られるものが少ないわけですからね。そんな時は、少しでも有意義になるようにいろいろ考えてみてください。もちろん気分転換することも選択肢の一つです。学習の成果を決めるのは、自分の体と心の具合と言っても過言ではありません。最大の成果を得たいなら、がむしゃらに勉強を続けるよりも「無理をしない」ほうが大切です。
体調を崩さないよう、そして「何らかの成果を得た」と言えるよう、夏休みがんばってきてください。
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※7月29日更新

9月開講第Ⅳ期講座の時間割が決まりましたのでお知らせいたします。
お申込みの際は必ずパンフレットをご確認のうえお申込みください。

なお、時間割の変更があった場合はこちらのブログでお知らせいたします。





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こんにちは。文科三類二年の小山です。最近変な気候が続いてますが体調を崩してはいないでしょうか。さて、第一回東大本番レベル模試が終わり、成績表も返却されたかと思いますがいかがだったでしょうか。※まだ成績表が届いていない方で、ハイスクール・衛星で受けた方は受験した校舎にお問い合わせ下さいね。
多くの方は未習範囲があり、大変だったかと思いますが、先日林腰さんがブログに書いていたように模試の復習を徹底しましょう。

東大本番レベル模試が終わって安心したのも束の間、もうすぐ8月、冠模試の時期です。今年は第一回東大本番が6月→7月に変わったために余計忙しないですよね。「こんなにたくさん受ける意味あるの?」と思ってしまうこともあるでしょう。答えは、戦略を立てて受ければ、意味はありますです。

まず、漫然と受けていては意味はありません。ただ疲れて、1~2日(場合によっては模試の翌日も..?)を潰すだけです。返却されてくる成績表を見ても、「〇判定だった」「この模試はできたけどこの模試はできなかったな」「やっぱ△△分野は点数取れないなあ」くらいの感想しか抱けないでしょう。これでは、「模擬試験」たる模試を活用しているとは言えません。現状把握や復習のきっかけとしては役立つかもしれませんが、「次の模試では、本番入試ではどうすればいいのか」ということがよく見えてきません。時間を無駄にできない現役生にとっては、好ましいことではありません。

ではどうすればいいのでしょうか。それは、模試を実験場として利用することです。本番の試験では、いきなり思い切った戦略はできません。しかし模試ならどんな戦略をとってもいいんです。だって「模擬試験」ですから。
例えば解答順序です。解答順序を工夫するだけで意外と得点が伸びたり、解きやすさが変わったりします。国語は古典→現代文と解いていくのが主流ですが、それはあなたにとっての最善手と言えるのでしょうか?英語は、今の時期の現役生は頭から順番に解くことが多いでしょうが、工夫できないでしょうか?せっかく模試がほぼ一週間ごとにあるのですから、いろいろ考えて実践してみましょう。最後の夏冠模試が一番よく解けたなら、試行錯誤が実を結んだと言えるでしょう。
ほかには、問題の見極めです。入試では、「取れる問題はしっかり取り、難しい問題は適当なところで切り上げる」のが大切です。この訓練はなかなかする機会はありませんが、この判断を誤ると、相当余裕な受験生でない限り大きな痛手となります。模試で練習しましょう。

せっかく大事な夏休みの数日と安くないお金を払って受験するのですから、全ての冠模試が終わった後に「成長したなあ」と思えるような受け方をしましょう!何事も、意義や目的を見いだせると得られるものが違ってきます。この夏模試で得られたことを秋模試に繋げ、ベストな状態で本番を迎えましょう。
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2020年7月24日 14:55

分からない時もスマートに

どうも、文科一類2年の石原です。同期のスタッフたちが2,3回、「書を捨てず」シリーズを続けてくれていたみたいですね。なんだかこそばゆいです笑 また気が向いたらなにか紹介してみようと思います。

今日は、「分からないこと」について書きたいと思います。普段分からないことに直面した時、みなさんはどのように対応していますか?もちろん解答解説を読んだり、質問してみたり、というのも挙げられるでしょうが、それらはあくまで善後策です。聞きたいのは、分からないことに対して分からないなりにどうあがいているか、ということです。問題を解いている最中のふるまいについてです。

本番の「分からない」が、とてつもない恐怖だということはなんとなく察しが付くかと思います。胸の奥がざわっとして、頭が少しくらっとするあの感覚。落ち着け、落ち着けと何度言い聞かせても落ち着けるはずはなく、散漫する思考を取りまとめようとちょこちょこ殴り書きをしただけの、白々とした解答用紙が終了10分前に目の前にある...。そんなの嫌ですよね。それでも受かる人は受かるのですが。

でも、なぜ今の時期にそんな話をするのでしょうか。どのみち本番になってみないと分からなそうですよね。実は違うんです。緊張することに変わりはありませんが、ある程度は本番のためにやっておけることがあるんです。それは主に二つ、「開き直りの感覚」と、「思考の粘り強さ」です。簡単にどういうことか書いてみたいと思います。

①開き直りの感覚
めちゃくちゃ大事です。本番の緊張の原因は当然、なるべく高い点数をとらなきゃというあまりに強い意志です。本番の一秒前まではこれでいいんですが、本番が始まったらすぐさまマインドを切り替えることを勧めます。つまりは、取れる分が自分の実力だ、とこう開き直るんです。模試などで試してみてください。意外に難しいんですよ。大抵心のどこかで、自分はここまでやれるはず、これだけは取れなきゃいけないという思いが捨てきれないです。でも捨てなきゃいけないんです。そのためには、ピンチの時の練習あるのみです。時間をはかりながら過去問を解いている時や、模試、学校の試験などで、制限時間ぎりぎりでも全然できてない!となった時は、まあ今からできる分が実力だ、取れる分だけ拾ってこう、と切り替える練習のチャンスです。勉強と並行して、メンタルトレーニングもしておくと、より本番で気丈に振る舞えますよ。えてしてトレーニングは肉体にせよ精神にせよ多大な時間を要するものですから、気付いたときが始め時、です。

②思考の粘り強さ
①とも少なからず関連させてほしいところです。家で問題集を解いていて、どうにも手が付けられない問題はサッサと解答をみたりしていませんか?思い出せないことがあったらすぐ調べたり、先生がそばにいればすぐ聞いたりしていませんか?それでは本番に臨むうえで少し心許ないですね。まだ最大限の効率を求めるには時期尚早です。それよりも、粘りに粘れば自分は大抵の問題を解ける、という自信をつけることが大事だと思います。スピードアップは今後していけば大丈夫です。結局はどうにかなる、という感覚を根っこに根付かせてください。それでも解けない、という時は、そここそ自分がこれからパワーアップさせていくべきポイントを発見できたと思えばいいです。とにかく、時間さえかければ大体できる、という時の時間を少しずつ削っていく、というのがとても大事です。

以上、二点にわけてわからない問題に取り組むときの心構えを書いてみました。時期については高三の今の段階を想定していますが、どの学年の人にも言えることです。分からない時こそ、不敵に笑って見せることができる訓練を、今から始めましょう。


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2020年7月22日 19:46

模試が返ってきたら...

こんにちは。文科一類2年の林腰です。不安定な情勢が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は大学のレポート課題をこなしつつ、たまにzoomでフランス語(私が選択している第2外国語です)でおしゃべりしたりしています!
 
さて、第1回東大本番レベル模試の成績が返却されましたね。
思っていたよりも結果が芳しくなかった人もいるかもしれません。ですが、夏休み前の模試なので、その結果に「不安だ」、「どうしよう」などと、気持ちを揺れ動かす必要はありません。自分の良かった部分、反省点を分析し、今後の勉強に活かしてください。良かった人も「よし!」とガッツポーズする程度にとどめ、粛々と努力を続けてください。
以下、模試の復習法についてご紹介します!
 
①添削・解説の確認
まず、返却された自分の答案を確認しましょう。ミスには大きく二通りに分けることができると思います。一つは「解答の方針そのものを誤ってしまったというミス」、もう1つは「方針は合っていたが、表現が悪かったために、採点者に理解してもらえなかったというミス」です。添削を受けることで、前者のミスは勿論、1人で勉強していては気が付きにくい後者のミスにも気が付くことができます。解説と照らし合わせながら、「何故減点されているのか」をしっかり吟味しましょう。
 
②今回の模試について専用のノートにまとめる
添削や解説の熟読が終わった後は、自分の弱点やミスの癖について、模試専用のノートにまとめておきましょう。「まとめる」と言っても、メモ程度で構いません。例えば、数学で間違ってしまった式変形があれば、それを書いておいたり、世界史の解説を読んでいて、この事項は忘れがちというものがあれば、それもメモしておくといった感じです。こうしたノートを作っておくことで、「自分の弱点や癖」をはっきり認識することができ、今後の点数アップに繋がります。これから夏模試も控えていると思いますが、模試の度に専用ノートにミスについてまとめておくことをオススメします。
 
③もう一度、できなかった部分を解いてみる
①、②が終わった後は、もう一度、できなかった問題を解き直してみましょう。「一回解いた問題を解き直してそんなに意味あるの?」と思う人もいるかもしれません。ですが、このプロセスによってのみ、①、②で理解したはずのことが、「実践力」となって自分に身に付いているかが確認できるのです。面倒くさがらず、やりましょう。記憶力が良く、答えを完全に暗記しちゃってるという人は少し時期を開けてから解き直すといいかもしれません。自分が思っていたよりもできない...ということは意外とあります。
 
長々と復習について書きましたが、いかがでしょうか。「なるほど」と思った部分があれば、是非取り入れていただけたらと思います。
 
真面目な話続きなので、最後に、この蒸し暑い時期を乗り切るオススメ法を紹介します。一つはやはり、風鈴です。吊り下げておくだけで、涼やかな気持ちになりますし、澄んだ音を聞くと、場が引き締まるような気もします。(風鈴の音が近所迷惑にならないよう注意してください。)もう一つは、手作りゼリーです。私はよくミントティーやほうじ茶でゼリーを作ります。市販のものよりも甘さ控えめになりますし、ゼラチンと混ぜて冷やすだけで完成するという、お手軽さがあります。ジャムやカットレモンを添えれば完璧です!皆さんも、それぞれのやり方で蒸し暑さに打ち勝ち、有意義な夏を過ごして下さい!
 
 
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7月6日に受付を終了しておりました第Ⅲ期講座高2東大現代文ですが、t-POD開講が決まりましたのでお知らせいたします。

皆様のお申込みをお待ちしております。
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こんにちは。文科三類二年の小山です。

今日も東大本番レベル模試の会場準備をしてきました。いよいよ今週末です。準備の方はいかがでしょうか。

さて、皆さんブログはどのくらい見ているでしょうか。自分は一日一回くらい、なんとなく特進ブログをのぞいたりするんですが、熊谷くんの「Stay Homeの極意」、いいですね。これを見た次の日に朝着替えて散歩に行ってコーヒーを飲んだんですが、上がりましたね。QOL。みなさんも色々取り入れてみると面白いかもしれませんよ。

もう一つ、最近「書を捨てず、家にいよう」シリーズが続いています。「書を捨てよ、町へ出よう」のもじりですね。実に上手いなあと思います。こういう引き出しの広さを持っている人は素直に尊敬しています。というわけで(?)、勝手に続編を書いていきます。文系受験生は、ちょっと読んでみると受験に役立つかな、という本を選びました。

・桜井英治『贈与の歴史学』
著者の桜井英治先生は、東京大学教養学部の教授で、日本中世経済史の第一人者です。前期教養で授業を受けることもできます。山川「詳説日本史」の著者の一人であり、名前をなんとなく見た人もいるのではないでしょうか。
日本は贈与儀礼が多い国です。例えばお中元、お歳暮、出産祝い、入学祝いなどはもちろん、年賀状も一種の贈与といえるでしょう。一方で、有名人Aが募金をしたら「なんで有名人Bは募金をしていないんだ!」となってしまう国でもあります。また、上下関係によってどちらが先に贈るか決まる、逆に言えば「どちらが先に贈るかによって上下関係が決まってしまう」という側面もあります。
これは中世日本でも同じでした。中世日本は「市場経済」と「贈与経済」があったと言われるほど贈与が盛んであり、贈与をめぐって貴族が駆け引きをしたり、困窮期の室町将軍は寺院からの贈与を収入源にすらしていました。中には、教科書の堅い記述からは想像できないような、有名人の「人間らしい」エピソードもあります。
この本は、現代社会と中世社会の共通点を示しつつ、中世人の生き方を活き活きと描いた一冊です。当然この裏には膨大な先行研究があるのですが、非常に読みやすく書かれており全く気負う必要はありません。日本史の勉強の途中、将軍や貴族の意外な面に触れてみるのはいかがでしょうか。

・入不二基義『哲学の誤読ー入試現代文で哲学する!』
入不二基義先生は、青山学院大学の教授で、哲学が専門です。
この本に聞き覚えのある人もいるかもしれませんが、林先生が2002年の第四問を解説するときに紹介されていた本です。
「入試現代文で哲学する!」という題名が示している通り、大学入試に出題された哲学系の文章を哲学者である著者が解説し、予備校の解答にダメ出しをしています。この本の面白いところは、著者である入不二先生の文章が扱われた問題があり、それを自分で解説しているところです。自分は最初参考書の一つとして購入したのですが、読んでいくうちに哲学の世界にハマっていってしまいました。
哲学に興味がある、または2002年の第四問をさらに深く追求したい方はぜひ。

人文科学分野に偏ったチョイスになってしまいましたが、いかがだったでしょうか。受験参考書を読むだけが受験勉強ではありません。特に東大はその側面が強いと思います。もしやることに迷ってしまったら、また受験対策に疲れてしまったら、大学受験の先に関わる本を読むのも面白いかもしれません。

※7/13追記:「著者である入不二先生の文章が扱われた問題」は、『哲学の誤読』には収録されておりませんでした。こちらのサイト
から見ることができます。大変失礼しました。
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こんにちは。理科二類2年の石川です。またこいつです。

感染者が再び連日3桁になってしまい、なんだか暗雲が立ち込めてきたような感じではありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は再び自粛生活に逆戻り......なのですが、もはやこの暮らしぶりを快適にすら思えるようになってしまいました。ニートの素養に恵まれたのだと思います。

さて、今回は、個人的にとても感銘を受けた、スタッフ同期の石原くんの記事をパクり記事からインスピレーションを得て、最近読んだ本の中で面白いと思ったものを紹介します。読む本のジャンルが偏っているせいで、文学的面白さというよりはむしろ学問的面白さに偏っているきらいがありますが、なにとぞご了承ください。

・ダン・アリエリー『予想通りに不合理』
著者のダン・アリエリーは、「行動経済学」とよばれる分野の研究者です。
いわゆる古典派経済学とよばれる学問においては、人間は「究極的に合理的で、かつ失敗からすぐに学べる存在」である、と信じられており、その前提をもとに様々な議論が行われてきました。しかし、多くの実験の結果、どうやら人間は「脳の仕組みゆえに、規則的のある不合理な行動(「予想通りに不合理」な行動)を繰り返してしまう存在」であるらしい、ということが明らかになってきました。「人はどのように行動するのか」という考えを基礎として、人間の経済活動の説明を試みようとする学問が行動経済学であり、本書は、その行動経済学の入門ともいえる本です。
具体例が豊富に提示されながら話が進行し、実感を持ちながら読み進めることができるので、非常に読みやすいと思います。「合コンでもてるためには、どのような同性を同席させるのがよいか?」「レポートを先延ばししないためにはどうすればいいか?」など、知っておくと役に立つかもしれない情報もたくさん。

・沖大幹『水危機 ほんとうの話』
著者の沖先生は東大生産技術研究所の教授であり、私がこの本に手を伸ばしたのは、実は先生の講義を聞いたからです。
この本は「水文学」の入門として書かれた本です。天文学が天についての森羅万象を研究対象としているのと同様、「水文学」は水についての森羅万象を研究対象とする学問です。
水は人間の最も身近にある物質で、子供のころから慣れ親しんできたものであるため、水についてならなんでも知っている、というふうに思い込みがちですが、この本を読んでみると、意外と知らないことも多い、ということに気付かされます。「流域とは何か?」「四大文明が生まれた場所は川のほとりだったのはよく知られているが、実はそれはすべて乾燥地だった。なぜ乾燥地である必要があったのか?」「水不足になると、飲み水に苦労するより先におなかが減る。なぜか?」「都市化が進むと洪水時のピーク流量が増える。なぜか?」などについて、あなたはすぐに答えられるでしょうか?
その他にも、先生の研究者としての生きざまがうかがえる描写があったり、皮肉交じりの冗談が炸裂したり、など、いろいろな意味で「面白い」と感じさせてくれる本です。


いかがでしたでしょうか?上で紹介したものに限らず、世の中には本当に多種多様な研究分野があり、それぞれの分野のスペシャリストである先生方が非常に面白い本を書いています。ぜひ、それらを手に取って、それぞれの「知」に触れてみてくださいね。

今回は私にしては珍しく短編記事でした(この分量で「短編」と言えてしまうからお笑いなのですが......)。またお会いしましょう。
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7月11日(土)・7月12日(日)は、東大本番レベル模試準備・実施のため、御茶ノ水校および渋谷校でのホームクラス自習利用はできません。
よろしくお願い申し上げます。

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以下のライブ授業は定員のため締切ました。

第Ⅲ期講座
◆高2東大現代文 新宿...8月11日・12日 11:00~13:20
※7月6日郵送到着分をもちまして受付終了いたしました。

◆高3東大現代文 大阪...7月31日・8月1日・2日
※7月6日郵送到着分をもちまして受付終了いたしました。

◆高3東大現代文 新宿...8月10日・11日・12日
◆高3東大現代文 御茶ノ水...7月28日・29日・30日

よろしくお願い申し上げます。
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2020年7月 5日 13:03

Stay Homeの極意

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こんにちは、二年生スタッフの熊谷です。

昨日の石原くんのブログはもう読んでいただけましたでしょうか。

天気も悪いし、感染者数も増えてきてるし、気分の上がらない週末となってしまいましたが、今日は本を読んだり、見たかった映画を観たりして息抜きするのもいいなーって思いました!

とはいっても、東大特進生の多くは来週末に東大本番レベル模試を控え、勉強に追われているという人のほうが多いのではないでしょうか

そんな皆さんのために、Stay Homeの極意をこっそり教えたいと思います。

まず一つ目は着替えることです

オンライン授業とかだと、顔しか見えないのでどうしても着替えるということを怠りがちだと思います

けどそれだとやはりエンジンはかかりにくいです

イメージとしては歯を磨くのと一緒って感じですかね

それをやらないとうずうずしちゃう~って感じ

面倒くさいけれど、普段やっていたルーティーン的な行動はできるだけ変えないようにしましょう



次に朝散歩に行くということです

これをやるだけでその日の効率が倍増します

何で朝散歩しなきゃいけないんだって思う人も多いでしょう

別に昼でもいいんじゃないか、と

違うんですよ、朝に散歩するのは目を覚ますためなんですよ

そして道中の自販機とかで缶コーヒーなんか飲めば、もう一日全力で駆け抜けられます

しかも朝っていうのは出歩いている人が少ないので、感染リスクも抑えられますしね

別に10分くらいでもいいです、だまされたと思ってやってみてください

変わります


最後に日記を書くということです

はあ?って感じだと思います。

でもこれまた結構重要なんですよ

普段学校があった時はその日にある授業とかで曜日感覚とかってキープできていたと思います。

でもオンラインになってからはそういう曜日ごとの動きってものがなくなって、だらだら過ごしがちです

そういった意味で日記を書くことは今日が何曜日で何をやったのか、明日は何をやるべきかを決めるのにとても役立ちます

まあ手帳でもいいんですけど、毎日書くことが何よりも大事です


まあこれ以外にも極意はあるんですけど、今日はこの三つだけ限定公開します、、

僕以外の東大特進スタッフもそれぞれ在宅のコツを知っているので、ぜひ電話の時とか、授業の時とかに聞いてみてください

それではまずは夏模試に向けてがんばっていきましょー^^






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2020年7月 4日 13:31

書を捨てず、家にいよう

半年ぶりくらいのブログ投稿になります、文Ⅰ2年の石原です。

 

そろそろ夏休みがやって来る時期ですが、今年はなんだかあまりわくわくしませんね。一学期の間ずっとオンライン授業で家に籠っていた身としては、まあ授業が無い分多めに寝れるなあくらいしか思いません。学校の方針によりけりではあると思いますけど、多くの人は夏休みが短縮されてしまったり、休みだった分のテストが集中的にやってきたりと、僕と同じくあまりはしゃぐ気分になれないのではないかと思います。今後感染者が急増していったら、またほとんど遊びに行けない毎日かと思うとなおさらですよね。

 

「書を捨てよ、町へ出よう」なんて言った作家もいるわけですが、以前に比べて町へ出ることが憚られる現状、逆にこの機会を利用して、読書に没頭してみるなどというのはいかがでしょうか。読書習慣があまりないと言う人は多いと思います。身の回りの東大生を見ていても、色々本を読んでますという人は思っていたより少ないです(僕自身も胸を張れるほど読んでいる訳ではないですが...)。名前を聞いたことがある作家の本だけど読んだことないものとか、なんなら本屋をぶらついていてたまたま目に入ったもの、タイトルが面白そうなものなんかでも全然いいです。家にいる時間が長いことを利用して、本を読む楽しさに目覚めてしまいましょう!!!

 

三冊ほどですが、僕のおすすめの本を紹介したいと思います。もし書店などで見かけたら、一度手に取ってもらえるととても嬉しいです。東大出身の作家三人です。

 

①三島由紀夫『潮騒』...三島由紀夫らしい、均整の取れた美しい描写が読んでいてとても感動的です。高校生にとっては内容が抽象的・難解なことが多い三島文学ですが、この作品は割とスムーズに読み進められるのではと思います。

②大江健三郎『万延元年のフットボール』...三島の作品から一転、結構どろどろねちねちした感じの文体だなあという印象です。ちょっと難易度は上がりますが、(カズオ・イシグロを含めると)日本で三人しかいないノーベル文学賞受賞作家のうちの一人ですから、やはり一冊は読んでおきたいですよね。

③安部公房『砂の女』...ストーリー自体が結構面白いので、読んでるうちにぐいぐい引き込まれると思います。東大医学部出身ということもあり、理系の学問に明るかったのでしょう、ほうぼうに数学とか理科的な描写が登場します。といってもそんなに難しくないです。最近読んだ中でイチオシの一冊です。

 

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2020年7月 3日 19:41

スタイルってなんだ

こんにちは!
スタッフ6年目になりました、工学系研究科修士2年の小野です。久しぶりにブログを書きたいと思います。

なかなか梅雨が明けませんね。毎年この季節は気分もどんよりするのですが、例年以上に窮屈な思いをするのはやはりコロナのせいでしょう。とはいえそれにかこつけて何でもかんでもいい加減になるのは良くないので、無理しない程度に締まった生活を目指していきます。皆さんはもうすでに毎日頑張っているでしょうから、試行錯誤しながら自分だけの東大入試攻略法を見つけてもらえればと思います。

この「自分だけの攻略法」を編み出すために必要なことが僕は二つあると思っていて、その2つとは

① たくさん情報を集めて取捨選択する
② ①の情報をもとに計画を立てる

です。

話は飛びますが、大昔にテレビでイチローと椎名林檎が一問一答を繰り返す5分番組があったのですが(今となっては贅沢すぎるキャスティング)、そこで「スタイルとは?」という天の声からの問いに

イチロー:最初は誰かのマネ
椎名林檎:後付け

と答えたんです。これとても深くないですか?あんなにスポーツ界・音楽界でオリジナリティを発揮している人たちが、「スタイル」というものに対して本質的に同じような考えを持っていることが興味深いなと思いました。

これはあらゆることにおいて言える気がします。一部の天才を除いて、普通の人が努力して何かを得ようとするとき、必ず最初は誰かのマネをして、自分に合う合わないを感じ取って、また何かを取り入れて・・・を繰り返していくと思います。その繰り返しを経て何かを得ることに成功した時、あとから振り返った時に自分の「スタイル」というものを客観視するのです。

まああくまでこれは一つの考え方なので、「いや自分は自分だけのスタイルを創るんだ!誰の真似もしねえ!」て思う方ももちろん正解です。人それぞれですからね。

皆さんが東大入試を突破しようとするとき、必ず「各科目何点を目指し、最低点を上回るにはこのバランスで点数を取って・・・」といった攻略法を考えると思います。その攻略法を最適解とするには、より多くの先輩の体験記を参考にし、色んな教材を調べ、取り入れるのが手っ取り早いでしょう。そしてそこから得た情報を取捨選択し、やるべきことの優先順位とその期限を設けるのが合理的でしょう。全てが計画通りに行くことは稀でしょうから、その都度修正していけば大丈夫です。皆さんが合格して体験記を書くことになった時、自分のスタイルを客観視し、それがまた次の後輩たちに参考にされる日が来ることを願っています。

大変な時期ですが、乗り越えましょう!
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