ユーザー (#12)2020年11月アーカイブ
2020年11月29日 12:20
締め切りは守ろう
2020年11月29日 10:40
頑張ってる皆さんに
2020年11月24日 20:16
理系一年生の教養の授業について
こんにちは、同じく先週に続いての登場となります。1年の宋です。
東京に引っ越してから自炊しているのですが、キューブ型の鍋スープって本当に便利ですよね。普通のスープだと二~三人前が一般的で一人でお鍋をするにはちょっと大きすぎて困ってしまいます。その点、キューブ型であればひとり分から調整できて、濃さも自由自在!もはや一人鍋には必須ではないかと最近思っています。
さて、今回は「東大理系1年の必修科目全紹介!」第2弾としまして今回はAセメスターに受講している講義をご紹介させていただきます。
前回も書きましたが、再度東大のシステムを説明します。東大は2学期制を取っており前半の学期をSセメスター(通称Sセメ)、後半の学期をAセメスター(通称Aセメ)と言います。また、各セメスターは2つのタームに分かれており、Sセメスター、AセメスターそれぞれS1ターム、S2タームとA1ターム、A2タームと呼ばれています。東大の多くの科目はセメスター(またはターム)ごとに開講され、必修科目の場合事前に開講するセメスター(またはターム)、曜日、時間があらかじめ決まっています。(今から紹介する必修科目の多くは選択言語によって割り振られたクラスごとに受講します。そのため東大のクラスは高校の時のような感じでみんなかなり仲良くなります。)
実際に受講した(している)科目は全部で以下の通りです。
・英語一列
・英語二列W(ALESS)
・中国語一列②
・線形代数学2
・微分積分学2
・電磁気学A
・構造化学
・生命科学Ⅱ
・基礎物理学実験・基礎化学実験
・身体運動・健康科学実習Ⅱ
では一科目ずつご紹介していきますね。
・英語一列(開講時期:A2ターム)
教養英語読本という教科書を読んでいく授業です。私はSセメスターの成績はしっかりと「可」(*1)だったので、再度無事G3になりました。授業内容としては前回のSセメスターとほとんど変わらないですが、担当教員ごとに少しずつ教え方が変わってきます。私の授業についてご紹介します。予習として教科書の本文を読みクラスメイトと疑問点を交換し合います。講義では教員の与えた教科書に即したテーマや本文の疑問点をクラスメイトとディスカッションします。課題として本文のテーマに沿った内容について英語でエッセイを書くように求められます。そしてクラスメイト間で書いたエッセイを採点しあいます。
(*1:東大の成績評価は良い順から優上、優、良、可、不可の5段階があります。このうち不可は単位を取得できず、再度単位を取得する必要があります。よって可は単位を取得した中では最も低い評価となります。)
・英語二列W(ALESS)(開講時期:Aセメスター)
皆さんも噂ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。英語で論文を書く授業です。セメスターを使って論文の構造や実験の仕方、引用の表記等々論文を書くのに必要なスキルをすべて身に着けることが出来ます。授業は少人数制のクラスで行われ、自分の書いたセクションごとにクラスメイトにみてもらいフィードバックをもらうことで論文の質を上げていくことができます。東大生といえどもこれまで英語で論文を書いた経験はほとんどないので、教員が手取り足取り教えてくれるとはいえ、この授業に大勢の東大生が苦しめられることになります。
・中国語一列②(開講時期:Aセメスター)
第二外国語の授業です。教員が同じということもありSセメスターの中国語一列と講義内容は変わりません。
・線形代数学2(開講時期:Aセメスター)
Sセメスターの線形代数学1に引き続き、おもに行列式の性質や余因子展開や固有値について扱っています。
・微分積分学2(開講時期:Aセメスター))
こちらもSセメスターの微分積分学1に引き続き、おもに重積分や全微分について扱っています。
・電磁気学A(開講時期:Aセメスター)
高校時代に学習した電磁気学について微積分学を用いて再度学び直しました。高校時代に苑田先生の授業を受けていた方は苑田先生の授業でやっている内容を再度捉えなおしている感じに近いと思います。
・構造化学(開講時期:Aセメスター)
量子化学と呼ばれる分野の入門を扱います。Sセメスターで開講している総合科目である基礎化学はこの授業で学生があまりにも単位を取得できないから開講された、と噂されているほど難しい授業です。私もあまり理解できていないので今学期は頑張らねば、と思っています...
・生命科学Ⅱ(開講時期:Aセメスター)
Sセメスターから引き続いて、分子生物学を扱いました。
・基礎物理学実験・基礎化学実験(開講時期:Aセメスター)
理科二・三類の学生はタームごとに基礎物理学実験と基礎化学実験を行います。私は前半のA1タームに物理、後半のA2タームに化学を行います。まだ化学実験の方は行っていないので物理実験の授業の行い方を説明します。物理実験ではオシロスコープ、GM計数管による壊変率の測定、磁束密度の測定を行いました。実験は2週間を一つのサイクルとして行われます。事前に教科書を読み予習問題や実験の流れについて事前に把握しておきます。1週目は対面で実際に器具に触れ、データの測定を中心に行います。2週目はオンラインで教員から与えられたデータをもとに主にデータの解析を中心に行います。2週目終了後データの測定や解析などをノートにまとめそれを提出します。
・身体運動・健康科学実習Ⅱ(開講時期:Aセメスター)
いわゆる保健体育の科目です。例年はスポーツを選択して90分程度運動するだけでした。Aセメスターでは隔週で対面で実際に運動することも始まりました。
以上がAセメスターで開講される必修の授業です!
来年度以降授業がどのように行われるのかはわかりませんが、大体の内容をこれでつかんでくれたら幸いです。
2020年11月23日 12:53
東大の授業~選択科目編
2020年11月23日 12:49
共通テストの心得
2020年11月22日 13:13
東大の授業~半年を振り返って
2020年11月21日 17:00
理系一年生の教養の授業について
こんにちは、同じく先週に続いての登場となります。1年の宋です。
試験日や補講日の関係で1週間近く大阪に帰省していました。やっぱり東京での一人暮らしが続くと家族や高校の友人が恋しくなりますね。普段は授業や部活、アルバイトなどなかなかまとまった時間を取るのが難しいのでこういった機会は積極的に活用していきたいです。
さて、今回は「東大理系1年の必修科目全紹介!」と題しまして、理科二・三類の必修科目について私からご紹介させていただきます。オンラインでの受講がほとんどとなる中、授業の形式はどう変化したのか?1年生は入ってからどんなことをやるのか?といったことにお応えできると思います。
まず、東大のシステムから説明します。東大は2学期制を取っており前半の学期をSセメスター(通称Sセメ)、後半の学期をAセメスター(通称Aセメ)と言います。また、各セメスターは2つのタームに分かれており、Sセメスター、AセメスターそれぞれS1ターム、S2タームとA1ターム、A2タームと呼ばれています。(私が帰省していたのはこのA1タームとA2タームにある1週間程度の補講日でした。)
東大の多くの科目はセメスター(またはターム)ごとに開講され、必修科目の場合事前に開講するセメスター(またはターム)、曜日、時間があらかじめ決まっています。(今から紹介する必修科目の多くは選択言語によって割り振られたクラスごとに受講します。そのため東大のクラスは高校の時のような感じでみんなかなり仲良くなります。)
ひとつの記事で紹介するにはあまりに量が多いのでここでは(私が)Sセメスターに受講した必修科目に絞ってご紹介します。受講した科目は全部で以下の通りです。
- 英語一列
- 英語二列S(FLOW)
- 中国語一列
- 中国語二列
- 数理科学基礎
- 線形代数学1
- 微分積分学1
- 力学A
- 化学熱力学
- 生命科学Ⅰ
- 初年度ゼミナール理科
- 情報
- 身体運動・健康科学実習Ⅰ
では一科目ずつご紹介していきますね。
・英語一列(開講時期:S1ターム)
教養英語読本という教科書を読んでいく授業です。今年度は全面オンラインでの授業でした。授業の形式としては教養英語読本の文章(だいたい1000~1200words)をセクションごとに予習しネイティブの英語による50分程度の講義を受け、105分の授業に臨むという形です。高校の授業の延長に近いと言えば分りやすいでしょうか?クラスは入学試験の点数の高い順に上からG1,G2,G3となっています。G1はすべて英語による授業、G2は英語日本語ミックス、G3は原則日本語による授業です。意欲の高い人はG1を目指してもいいかもしれませんね。(G1ラインは例年90~)大学に入ると高校ほど英語に触れる機会が無くなってしまいがちなので一定のスパンで英語を読ませてくれるこの授業はありがたかったです。
なお、この授業は私の場合A2タームにも再度開講されます。ですので1年間としてはトータルでセメスターの開講となります。
・英語二列S(FLOW)(開講時期:S2ターム)
英会話の授業です。入学と同時に1~6のレベルを選びそれに応じてクラスが編成されます。ネイティブの先生一人につき10~15人程度のクラスであり、英語で特定の話題についてディスカッションしたりプレゼンテーションを作成したりします。私は2を選択したのですがより高度なレベルでは5分程度のディベートが課されるクラスもあるようです。
・中国語一列(開講時期:Sセメスター)
第二外国語の授業です。初修の外国語ということもあり基礎の基礎から行います。中国語は発音が難しいということもあり、発音を基本とした授業が行われます。教科書は本文、それについての文法事項3~5ポイントの解説、練習問題で構成されています。授業は文法の解説、本文の音読を行います。他の言語は詳しくないのですが東大の教養で学ぶ中国語のレベルは他大の2年生で学ぶレベルに匹敵するそうです。(他大で中国語の講師をしている母親から聞きました。)
・中国語二列(開講時期:Sセメスター)
基本的には中国語一列と同内容です。こちらはネイティブの先生が担当されます。ネイティブの先生ということもあり、発音などに厳しかったと思います。
・数理科学基礎(開講時期:S1ターム)
要は数学です。S1タームでは高校数学とS2タームに開講される線形代数学1・微分積分学1への接続のため、基本的な論理演算やベクトル計算、ε-⊿論法、微分方程式などを扱います。講義はポイントの解説と問題の説明が中心です。課題として演習問題が数門化されていました。
・線形代数学1(開講時期:S2ターム)
S1タームの数理科学基礎に引き続き、こちらの授業では主にベクトル場や行列について扱いました。数理科学基礎と教員が同じこともあり授業のスタイルはほぼ同様でした。
・微分積分学1(開講時期:S2ターム)
こちらもS1ターム引き続き主に近似や偏微分、全微分などを扱いました。
・力学A(開講時期:Sセメスター)
高校時代に学習した古典力学について再度微積分を用いて学び直しました。授業では高校で学習した範囲に加えてコリオリの力や回転についても扱いました。この授業は課題や出席が一切なくテスト一発勝負でした。
・化学熱力学(開講時期:Sセメスター)
高校で学習した熱力学をもういちど大学的な観点からとらえなおす、という授業です。マクスウェルの式など理解が難しい部分もありますが興味深くとても参考になる授業でした。教科書が指定されており授業は教科書について補足していくという形式でした。こちらもテスト一発勝負でした。
・生命科学Ⅰ(開講時期:Sセメスター)
おおきく分子生物学を扱いました。高校で生物を選択した人と物理を選択した人がいるのでその差を埋めるのが主眼だと思います。教科書もありましたが、授業は主にスライドを使用しポイントポイントを解説していくという形式で行われました。授業ごとに前回の授業内容を確認する小テストがありました。
・初年度ゼミナール理科(開講時期:Sセメスター)
Sセメスターでは初年度ゼミナールと題して自分の興味のあるゼミ形式の授業を選択して履修します。私は「薬学を支える生物学の役割と貢献」という授業を受けました。授業内容としては薬の作用機序を自分たちで調べグループにプレゼンするというものです。初めは教員から与えられた風邪薬について、次に自分たちで新規創薬を設定しその作用機序について考え説明しました。創薬研究の一端を実際に行うことができこれが大学の授業か!と一人で感動していました。
ほかにも原子力エネルギーについてのディスカッションを扱ったものや建築物の振動測定を通じて振動応答解析理論を学ぶものまでさまざまな興味深い講座があります。
・情報(開講時期:Sセメスター)
高校で履修した情報の科目の発展だと考えてもらって構いません。具体的には情報量など現代のコンピュータサイエンスにおける基盤の知識を学ぶとともに、実際にコードを書きプログラミングをするという授業です。また、知財など情報に関する法律についても学ぶことが出来ます。
コーディングをもっと詳しく勉強したいという方のために、pythonを用いて真相学習(ディープラーニング)の実装までおこなう情報αも用意されています。
・身体運動・健康科学実習Ⅰ(開講時期:Sセメスター)
いわゆる保健体育の科目です。例年はスポーツを選択して90分程度運動するだけでした。しかし、今年はオンラインでの開講のため、初めの40分はストレッチや軽い筋力トレーニングをみんなで行い、後半は身体の運動についての講義を行いました。
以上がSセメスターで開講される必修の授業です!
来年度以降授業がどのように行われるのかはわかりませんが、大体の内容をこれでつかんでくれたら幸いです。
2020年11月19日 16:24
サボりと欲望
2020年11月17日 14:32
~東大入試まであと3ヶ月であることを見据えて~
2020年11月16日 18:16
あなたにとっての正解
東大特進スタッフ3年の水田と申します。
現在は法学部で、自分の興味に揺られながらのびのびと勉強しています。
最初(で最後かと思われた)にブログを書いたのは去年の7月。進振りについてでした。
自分が一年前に書いたものを読み返すというのはなかなか面白いですね。
秋模試が終わって少し気持ちが落ち着いた人も、ソワソワしている人もいる時期かなと思います。もう3年も前のことで、自分が当時どういう気分だったかとか、その気持ちをどう乗りこなしていたかとか、あまりはっきりとは覚えておらず気が利いたことも書けなさそうです...。
そんなわけで今日は、「東大はコロナにも負けず頑張っているぞ。」というお話とちょっとした受験勉強のアドバイスをしたいなと思います。
誰が作り上げているイメージかはわからないのですがなんとなく皆さんの中には「動きが素早い私立大学」「なんかどっしり、のっそりしている東大」みたいなイメージがあるかもしれません。「いちいち流行には振り回されないぜ。」みたいな。
僕も2年間在籍していて「なんでレポートをわざわざメールじゃなくて、ボックスに提出しているんだろう...」とか「教室利用申請とか出席、紙でやるんだ...。電子化できそうなのに...。」など東大の方々はマイペースだなと思いながら過ごしていました。
しかし、コロナウイルスへの東大の対応は俊敏そのもので、眠れる獅子が目覚めた、と言わんばかりでした。
オンラインで授業を実施することを早々に発表したかと思うと、当時は本当に日本国民の誰もインストールしていなかったんじゃないかと思われるzoomのアカウントを全学向けに発行し、学事暦通りに(少なくとも経済学部とか法学部は)授業を開始しました。オンラインへの移行が難しい人へのサポートもかなり手厚かったです。そして、緊急事態宣言が解除されるや否や、くらいのタイミングで図書館の利用も開始し、制限を徐々に緩和していっています。
他の大学の人ともかなり意見交換をしますがやはり、東大の対応は速いなという印象を受けます。
誰も、どうなるかわからない。何かをやること、やらないことは常に何かのリスクと隣り合わせ。そのなかで「リスクを最小限に抑えて、最大限に学びの機会を提供するためには何ができるか」というのを本当に考え抜いてくれているのだな、と在籍していて感じます。
皆さんが東大の門をくぐったときも、その期待にしっかり応えてくれると思います。
絶対の正解がないなかで、大事なことは「複数の要素をバランスよく考慮すること」だと感じます。
受験勉強も同じです。「受験で使う科目は何なのか」「残りの期間」「自分の得意・苦手科目」「自分は1日、どれくらい集中して勉強できるのか」「息抜きは必要か」。考慮した方が良い要素はたくさんあります。
もちろん、一日14時間とか勉強した方がいいかもしれません。文系でも数学Ⅲまで取り組んだ方がいいかもしれません。こうした意見は当たり前のように正しいのでどうしても聞いたときに焦ってしまいます。
しかし、僕は必要以上にそうした意見に縛られるのは違うんじゃないのかな?と思います。だってその意見は一面的には正しいけど、一面的には間違っているから。「やった方が良いこと」が全部できたら苦労しません。大学を開放した方が学生の勉強は捗りますし、でも学生が家にいればコロナウイルスの感染拡大は抑えられるでしょう。どっちもできたらどんなに素晴らしいか。
くどいですが、大事なのはバランスです。もっといえば、あなたにとっての、自分にとっての正解です。勉強しすぎて体調を崩したら結果、大きく勉強時間を失うかもしれません。英語のほうが伸びしろがあったのに数学にこだわりすぎてしまった、となるかもしれません。周りの意見に耳を傾けることも大切ですが、自分の声を聴くこと、自分を見つめることの方が何倍も大切だと思います。
秋模試の結果をうけて、周りの人から何か言われるかもしれません。流行する言説にも敏感になっていく時期かとも思います。それは、ある意味自然なことだと思います。かく言う僕も、受験期直前はかなりナーバスになっていました。
ですがせっかくこのブログを読んでくれた方には、思い出して欲しいです、気持ちがふさぎ込みそうな時に。
(ああ、そういえば誰かがブログで「自分にとってのバランスが大事だ」と言ってたなぁ。)
と。
皆さんの受験勉強が実り多いものとなりますように!
毎度文章が冗長なのはご愛嬌、ということで!
体調には気を付けてください!
自分はおいしいおでん食べるなどして元気つけてます!
それではまた!
2020年11月12日 15:18
相談の効用
2020年11月11日 20:57
秋模試について
はじめまして。理科三類一年の宋と申します。ブログに登場するのは初めてですね。私自身も受験生の頃、このブログをよく参考にしており、現役東大生から生の東大の情報を入手できることを喜んでいた記憶があります。まだ合格はしていないけれど受かったらどうなるのか知りたい、という現実逃避は人間の性なのではないでしょうか。
さて、かなり寒くなってきましたが皆様体調は大丈夫でしょうか。肌寒くなってくるといよいよ受験も近付いてきたと感じる方も多いでしょう。本日は最近あった東大模試について以下のポイントについて私の受験生時代の考えをお話ししようと思います。
・模試受験時の感触
・復習の仕方
・成績毎の(判定別の)アドバイス
・模試受験時の感触
先週末に東大オープンがありましたが、皆さん出来はどうだったでしょうか。夏の冠模試の出来が悪く秋以降でかなり理科・社会を詰めたためかなりいい感触だったという方もいれば、逆にまだまだ暗記事項が頭に入りきっておらずしかも数学や英語の仕上げもできていないため最悪だった、と言う方もいらっしゃると思います。模試を受験した後の自分の感触は極めて大切です。自分がよくできた、あるいはあまりできなかったと判断するに足るだけの理由があるはずです。それがどこにあるのか、自分としてはどこを改善できるのかと言った部分を答えを見る前に考える価値はあります。もちろん答えを見て得られることも多いのですが、答えを見る前に自分の判断の根拠を徹底的に掘り下げるのは大切です。答えを見る前に自分の中に存在している情報は、答えを見た後に存在する情報と比べ信頼度は下がりますが、その分自分が潜在的に考えていることが現れます。例えば、数学の感触があまり芳しくなかった際、どの分野の出来が悪かったのか、どうして出来が悪くなったと思うのかを突き詰めていくことによって、普段自分が勉強する中でどの分野の勉強が不足していると考えているのか(自分では認めたくなくとも)を認識できます。実際私は数学の感触が悪く上のような分析をしてみた結果、通過領域の出来が悪くそのことで全体的に良くない印象がありました。しかし、解答を見てみると自分の解答とほぼ同様でなーんだ、やっぱりできるんだ、と感じました。もし、はじめから解答をみてしまえば自分の感じた違和感がなく、出来の悪い通過領域の対策を怠っていた可能性があります。ここまで徹底しないといけないのか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、受験は年に一回しかない以上よっぽどの自信がある方を別にして自分ができる最大限の対策をした方が良いとは思います。
・復習の仕方について
各科目ごとの復習の方法は長くなってしまうので全体的な話にとどめておきます。そもそも模試を受ける意味は実際の本番と同様の時間で、本番と同じ形式の問題を解くことにあります。従って、もしこれが本番の試験であり、仮にこの試験を受けた時に自らの合格を阻んでいる要因は何なのか、を考えていくのが復習の基本になります。もちろん単純に実力が不足して不合格となることもありますが、ミスの積み重ねによって本番、残念ながら合格最低点に届かなかった方が多くいらっしゃると思います。これを踏まえると、実力がそれなりにある場合は、本番不合格になるリスクを下げる方法を模索していった方が効率的ではないでしょうか。より具体的に言えば、細かなミスや理解の誤り・不足、問題文の読み間違え、書き間違え等です。これらを単純なミス、注意力不足で片付けてしまうことは簡単ですが、それでは模試を受けた意味がほとんどありません。自分の不合格となり得る要因を少しずつ減らしていきましょう。具体的にどのように復習をおこなっていたのか、その方法論を説明します。
まず模試を受けた直後、記憶が鮮明なうちに科目や問題番号を問わず、とにかく模試に対して感じたこと自分が思ったことをルーズリーフに殴り書きししていきます。翌日では記憶が持ちません。どれだけつかれていて寝たい・休みたいとしても必ず模試を受けた当日にやるべきです。そして、その内容を科目ごと、系統(ミス、知識不足、理解不足等)に分類していきます。ミスについては具体的にどういうミスをやったのか、そのミスが起きた原因はなにか、どうすればそのミスが起きないようになるのかを考えます。知識不足はまずなぜ覚えられなかったのか、そして他に覚えておらず、仮に出たら得点できないと思われるだろう分野を考えます、そんな部分を中心に暗記と理解を進めるといいと思います。そして翌日答えを見たうえで前回の分析に答えを見たうえ得られる情報を加えてさらにさきほど述べた条件を再度整理していきます。後は具体的に何をやるかが見えているでしょう。
・成績毎の(判定別の)アドバイス
実際、夏秋全てAと言うスタッフも珍しくありません。今日は良い判定と悪い判定の両方を取ったことのあるぼくからよかった方と悪かった方それぞれにアドバイスしようと思います。
まず、よかった方から。自分が良くできた原因を探しましょう。ここで判定が良いからと分析を怠ると本番痛い目を見る可能性があります。慢心せず頑張っていけば実力派あるのできっと合格できます。
次に悪かった方へ。まず落ち込んでいる方はとにかく気分を立て直して合理的な判断が出来るようになりましょう。気分が落ち込んでいるときは身体のコンディションも悪くなりがちですし、問題を解く際にいろいろと考えてしまって出来が悪くなってしまいます。模試はあくまで模試であって本番の自分の点数がどうなるのかは全く分からない、と言うことをひたすら自分に言い聞かせましょう。例えば、いまアラビア語検定の判定がよかろうが悪かろうがどうでもいいですよね?(そもそもそんな検定があるのかはわかりませんが...)気分を立て直したら後は同様に復習して勉強しましょう。判定は何の保証もしてくれませんが、少なくとも勉強することで自分が合格する確率を上げることはできます。
模試の結果が悪く、志望校を変えてしまう方は一定数います。皆さんがどうかは分かりませんが、今日この記事を読んだのも何かの縁と言うことで自分の志望校を変えずに「一本」で頑張っていって欲しいと思います。
11/11なのに棒状のお菓子を一本も食べていない宋