東大レポート: 2021年6月アーカイブ

こんにちは、法学部三年の石原です!じめじめとした日が続きますが皆さん恙なくお過ごしでしょうか。

 

 

スタッフの科目別勉強法紹介シリーズということで、今日は僕の得意科目の日本史について書いてみたいと思います!さっそくいきましょう。

 

 

東大日本史対策をしていく上で大切な事。本当にたくさんあるのですが、特にこの時期から絶対頭に入れておいて頂きたいこととして、「知識の意味を考える」という作業の必要性があります。それ以外は全てテクニックに過ぎないといってもいいかもしれません。

 

 

○知識の持つ意味

 東大日本史対策をする上で必要な事、それは知識の単なるインプットではありません。荘園領主とか、石高制とか、単語をある種等価なものとしてひたすら覚え込む作業は、せいぜい一次試験で通用すれば良い方というものでしょう。東大が欲しいのは物知り博士ではありません。

 大切なことは、その知識が「どのような意味で」取り上げられているのかを考えることです。断言してしまえば、様々な具体的な知識は、それが登場する時代背景(制度、経済、社会などなど...)となんらかの関係をもっているからこそ紹介されています。

 簡単にではありますが、具体例を一つ挙げてみましょう。近世社会を勉強していると「かぶきもの」について学習します。「へー江戸幕府の治世下ではかぶいてるやつがいたんだー」で終わってしまってはいけません。なんでこの知識を、わざわざ大学教授が日本史の教科書に書いているのかを考えてみる必要があります。少し遡ってみてください。中世という時代を象徴する世界観として、「自力救済」の精神がありますね。江戸幕府は、それを一切禁じる(=武力、暴力を国家が独占する、ちょっと近代チックですね)ものとして成立しました。つまり、近世は私的な武力行使を公には禁止した世界なわけです。しかしかぶきものは、それを否定するものとして登場します。乱暴、狼藉を働くアウトサイダーとして、特に過渡期である近世初期に、あえて私的武力行使を全開にして権力にあらがう姿勢をみせたわけですね。近世という時代において、中世的な要素を色濃く残す存在がいたという事例。「時代が変わる」というのは、真赤が真っ白に変わるようにはいかないという意味をここから読み取るのが、教科書の行間を読んで勉強するということなんですね。

 ちょっとマイナーめなかぶきもの一つとってみてもこうですから、他のメジャーな知識はもっと重要な意味を持っているがゆえに紹介されている訳です。正直この辺りの機微が分かっていないなら、一問一答で全問正解できたとしても、東大日本史を受ける準備の3割もできていないと言っていいでしょう。少し冷や汗が出てきましたか?笑

 

 

良質なインプットは、点が取れるアウトプットの必要条件です。もちろんアウトプット特有のテクニックもありますが、8割はどのようにインプットを行うかにかかっていると言っていいでしょうね。一度、自分の方法論を見直してみてください。

 

 

文章を書かせるととにかく長くなる人間なので(6月東大模試の世界史の所感も僕が書きましたので、それをみていただければなるほど、という感じだと思います笑)、かなり簡潔にまとめてみましたがいかがでしょうか。

 

 

とにかくインプットを効率的に、かつ有意義なものとする事。そのためには時代背景から知識を見、逆に知識から時代背景を抽出し、の解釈学的な循環の中で豊饒な知識を蓄えることが必須です。豊饒さとは量的なものではなく、質的なものです。それは今回のお話で理解していただけたのではないかと思います。正直、二次対策で一次対策も全て包含しているとも言えますよね。

 

 

英数に比してそれほど時間を割いてもいられない地歴科目だからこそ、なるべく効率よく試験対策を進めて行くことが大切です。今回のお話を皆さんの受験生活の一助として頂ければと思います。

 

 

他にも様々なアドバイスがあるのですが、それはまたの機会に。校舎で話しかけていただければいつでも相談に乗りますよ。

それでは。

 

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