東大特進のまど: 2017年8月アーカイブ
2017年8月31日 20:14
2017年度「冬期集中講座」時間割決定!
2017年8月31日 15:14
第2回東大本番レベル模試 所感
2017年8月29日 16:06
夏模試 結果について
2017年8月24日 17:31
秋以降の過ごし方
2017年8月20日 18:43
甲子園
2017年8月19日 10:34
最後の夏
2017年8月18日 20:54
世界史はつまらない?
こんにちは。スタッフ4年の近藤です。
前回は私が大学に入ってから一番好きになった学問(経済学)についてブログを書きましたが、今回は私が受験生時代に一番好きだった教科について書きたいと思います。
それは世界史です。
最初は「暗記量が多くて嫌だな」としか思っていなかったのですが、ある程度知識が身についてくると、国や大陸といった大きなスケールでダイナミックに展開される歴史の虜になっていきました。
しかし、受験生の皆さんの中には、「どうも歴史科目は好きになれない、面白くない」という方も多いのではないでしょうか?そんな皆さんが歴史に「開眼」する?きっかけになればと思い、ある本の一節を紹介します。
PHP研究所から2017年1月に出版された『教養としての「世界史」の読み方』という本です。著者の本村凌二氏は、長年東京大学でローマ史を研究されていた方で、この本では「古代史を専門とする歴史家(つまり本村氏)が解読する世界史の一例」が示されています。
本の中で本村氏は次のように述べています。
「これまで日本人が学校で習う歴史が面白くなかったのは、歴史に関する知識が受験を目的としたものに特化されてしまっていたからです。歴史の教科書も授業も、常に古代から現代に向かう一方通行で、今はこうだが、過去はどうだったのかとか、今こうなったきっかけはどこにあったのか、というように、現代から古代に向かっていく思考や因果関係はまったくといっていいほどありません。その結果、古代史は古代史だけ、中世史は中世史だけで考えることになるので、知識をただ丸暗記する面白くない学問になってしまっていたのです。」
確かに、因果関係も何も考えずに、用語の丸暗記で勉強が終わっている人もいるかもしれません。しかし世界史はもっと面白いものだと本村氏は主張します。
「でも、実際の歴史は途切れることなく今に繋がっています。今起きている問題の背後には、必ずそれに関係する歴史が存在しています。もっと言えば、たとえば「ローマの歴史の中には、人類の経験のすべてが詰まっている」という言葉に象徴されるように、今直面している問題のほとんどは、すでに過去に人類が経験しているので、歴史に学ぶことで今後の展開を予測し、問題を解決する道を見いだすことができるのです。」
本ではこの後、ヨーロッパが現在抱える諸問題(ブレグジット、ギリシア問題、難民問題)などについて、歴史と絡めて解説されています。
さて本の中では痛烈に批判されていた「受験世界史」ですが、少なくとも東京大学の入試問題に関しては、「今との繋がり」を意識した出題がなされていると思います。例えば2004年度の第1問は、次のような問題でした。
「1985年のプラザ合意後、金融の国際化が著しく進んでいる。1997年のアジア金融危機が示しているように、現在では一国の経済は世界経済の変動と直結している。世界経済の一体化は16,17世紀に大量の銀が世界市場に供給されたことに始まる。(中略)16-18世紀における銀を中心とした世界経済の一体化の流れを概観せよ。」
また私が受験した2014年度の第1問は、ロシアの19世紀の対外政策に関する問題でしたが、この年ロシアのクリミア編入が起こっています。
このように東大が「今と繋がる歴史」について問うている以上、受験生の皆さんもそれを意識した勉強をする必要があるでしょう。そしてそうしていれば、世界史学習が無味乾燥のものでは自然となくなるはずです。
最後に一言アドバイスです。東大受験生の皆さんは歴史のいわゆる「ヨコのつながり」を意識する傾向が強いですが、それは「タテの流れ」をある程度理解してからにしましょう。例えば「古代オリエントの諸帝国の位置関係」について整理出来ていますか?まずは地域史を理解することで、世界史学習が楽になると思いますよ。
2017年8月 4日 13:45
緊張といえば...
2017年8月 2日 11:17
関西
こんにちは!文科Ⅰ類2年の若林です!
4度目の登場です。過去記事も是非読んでくださいね!ただ、過去記事に比べると今日の記事は息抜き向け要素が強いです...笑 気楽に読んでくださいね。
さて、早いものでもう8月ですね。毎日暑すぎて外に出るのが嫌になります。
カラッとした暑さならいいんですが、こう湿度が高いと本当にしんどいですね。
ところで皆さん、家では冷房をつけていますか?僕は実家暮らしだった頃、なかなか自分の思い通りに冷房を操作させてもらえませんでした。僕が≪20度 風量:強≫にしても、すぐに(本当に一瞬です、3分後とか)≪28度 風量:弱≫に変えられてしまっていました。
そんな僕も上京し、今では冷房に関する全権を握る権力者になりました。ただ、やっぱりたった一人のために冷房をつけるのは罪悪感がすごいですね...もったいないというか、我慢した方が良いんじゃないか、とかいろいろ考えてしまいます。ま、結局リモコンポチーってしちゃうんですけど
しかし、僕は一時的にとはいえ、その権限をもうすぐ失うのです!なぜか?そう、帰省するからです。
東京での一人暮らしはとても楽しいです。何をするにも自由ですし、自分で身の回りのことをすることで生活力もアップします。気楽ですしね。しかし、実家暮らしは実家暮らしでまた違った良さがあります。家族に会えるのはもちろん、関西に住んでいる友人と遊んだり。あ、あと大阪校で勤務もしますよ!8/19の世界史の授業にお邪魔する予定です。是非話しかけてくださいね!
関西に帰るとまず懐かしいのが、イントネーションです。略称なんかもそうですね。代表的なのはやはりマック、とマクドの違いでしょうか。略称は同じでもイントネーションが全く異なるものもあります。例えば、『ユニバーサルスタジオジャパン』は関東でも関西でも『ユニバ』と略しますが発音は全く違います。文字には起こしにくいので伝えられないのが残念ですが...
ただ、実はいわゆる『関西弁』もいろいろあるんです。地域によって表現が微妙に変わってきます。例えば〇〇さんが『いない』時、『こない』時
大阪...いーひん、きーひん
奈良...おーへん、こーへん
兵庫...おらん、こん
といった感じです。(もちろん厳密にこのように分かれている訳ではないので当てはまらないこともあります...笑)
他にも、兵庫だと『~している時に』は『~しとう時に』、大阪、奈良だと『~しとる時に』になったりします。
微妙な違いがあるんですね。
あと、アニメによくいる『ワイ』とか『ワテ』、『おおきに』を連呼する、いわゆるコテコテの関西人は、実はそんなに多くないです。笑
さて、東大には、関西出身の学生が沢山います。入学後のクラス(基本的には第二外国語の選択に基づき行われます)では、多い所だと3割、4割くらいが関西人だったりします。でも、実はみんなちょっとずつ違った言葉を話していることが殆どです。『やかましい』と言われがちな関西人ですが、こういった微妙な差に着目すると、意外と面白いかもしれませんよ!
最後まで読んでもろて、おおきに!
2017年8月 1日 12:35
部活と勉強
こんにちは、機械工学科3年の足立 建人です。
今回は春休みでの大阪校以来のブログ更新となりますね、宜しくお願いします!
さて、今回は記事のタイトルの通り勉強とスポーツの両立方法について自分が考えていること、実践していることを話していきたいと思います。
そもそもなぜそんな話をしようと思ったかというと、7月末にあった学科の期末テストと所属している団体で取り組んでいるバドミントンの団体戦の日程が「テスト テスト 休日 団体戦 テスト テスト テスト テスト」という順番で並んでいて自分がこの2つを上手く両立させていくのに大変苦労したからです。
ここで気づいたのが、テスト勉強をやりつつもスポーツの練習も取り組んでいくこの感じは高校の頃も悩んでいた部活(私は高校もバドミントンをやっていたのでバドミントン)と受験に向けた勉強の両立と似ているんじゃないか?ということです。
ということで、今から自分がこのような時どのようにして両立させてきたかを書いていくので、もし勉強と部活(他のものとの両立にも使える部分もあるかもしれません)の両立で悩んでいる生徒の皆さんの中で参考になる部分があれば取り入れてみてください。なので主に高校二年生以下対象の記事になると思います。
まず、部活との両立面で自分が苦労すると考えている面は
①部活に時間を割く分そもそも勉強に割ける最大時間が少なくなってしまう。
②精神的にもたない(家に帰ったら眠い、勉強の事を考える余裕が無いetc...)の2つです。
この2つをうまく乗り切るべく自分が考えた方法は一日ごとの自分の達成すべき(また、実際に時間面においては達成できると思われる)勉強のノルマを決めてそれをやりきる、もしやりきれなかったら休日にそれを消化するというものです。
あくまで自分の中での話ですが、このようにスケジュールを立ててそのスケジュールを書いた紙(自分はA4の紙にその月のカレンダーを手で書いて日の下に作った余白部分にノルマを書いていました)を勉強場所の常に見えるところに貼ることで、疲れて帰ってきても義務感に追われ(あまりにも疲れて出来ない時はありましたが)毎日勉強を高い濃度で出来ました。
また、このスケジュールの立て方に置いて自分が大切だと思っているのが(部活、クラブなどが)オフの日のスケジュールの立て方で、休日にもノルマを上限近くに設けてしまうと平日達成できなかった分が積み重なった時にそれを休日に消化できないということになりがちだったので休日はノルマをそれほど多く設けず、平日の未消化分の消化に備えるようにしていました。(もし時間が余れば精神的休息にたまには使ったり、次の日の分を消化して自分を楽にしたりしていました。)部活後に本当に疲れて何も頭が回らない日、精神的に落ち込んで何にも手が付かない日は存在してしまうと思うのでこのような日があるとスケジュールが狂わずに済むと思います。
ところで、みなさんコンコルド効果という言葉を知っているでしょうか。
意味は「ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態」です。
ここで目をつけてほしいのは損失云々の部分ではなくて「それまでの投資を惜しみ、投資が止められない状態」の部分です。多数の人にこの傾向が見られるからこそコンコルド効果という言葉が作られている訳です。(また、損失がなくとも投資を惜しみ、投資がやめられない状態は発生すると思います。)
ということで要は私が言いたいのは、とりあえず(この方法が合いそうならば)長期のスパン根性で(?)続けてみましょうということです。そうすればあれだけ自分は頑張ったんだから。。。という理由で精神的に辛い時も頑張れる人が多いと思います。
と、色々書きましたがあくまで自分にこの方法があったというだけなので、全て鵜呑みにせず合いそうな部分は取り入れる、合わなさそうな部分は取り入れないなどしてこれからも勉強頑張っていって下さい!!