理科① 化学基礎
全体概観
大問数は2題、設問数は13、マーク数は15。昨年度と同様、第1問は「化学基礎」の全範囲から小問集合の形式で幅広く出題されており、第2問はリード文を読み、グラフや表から必要な情報を読み取って解答を導く必要がある思考型の問題であった。
大問数 |
減少
|
変化なし
|
増加
|
設問数 |
減少
|
変化なし
|
増加
+3 |
マーク数 |
減少
-2 |
変化なし
|
増加
|
難易度 |
易化
|
やや易化
|
昨年並み
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やや難化
|
難化
|
大問数は2題で、昨年と変化はなかった。設問数は13で、昨年よりも3つ増加した一方、マーク数は15で、昨年よりも2つ減少した。解答に計算が必要な問題は6題であり、昨年と同様であった。第1問は昨年の第1問、および従来のセンター試験と同様の難易度の小問集合形式であった。第2問は「蒸留」をテーマにした思考型の問題が出題された。リード文をよく読み、グラフや表を基に解答を導く必要があり、蒸留の仕組みをきちんと理解していないと解答までたどり着くのが困難な問題であった。
年度 | 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
2022 | 第1問 | 化学結合、原子の構造、貴ガス、同位体、酸と塩基、物質量、酸化還元、イオン化傾向 | 10 | 10 | 30 |
第2問 | テーマ問題「エタノールの性質と蒸留」、状態変化、蒸留、実験操作、質量パーセント濃度 | 3 | 5 | 20 | |
2021 第1日程 | 第1問 | 物質の分類、物質量、原子の構造、化学結合、イオン化傾向、酸化還元、燃料電池 | 8 | 12 | 30 |
第2問 | テーマ問題「陽イオン変換樹脂」、塩、水素イオン濃度、中和滴定、実験操作 | 2 | 5 | 20 | |
2021 第2日程 | 第1問 | 電子配置、混合物の分離、化学結合、熱運動、酸・塩基、酸化還元、金属、物質量 | 9 | 11 | 30 |
第2問 | テーマ問題「イオン結晶の性質」、イオン半径、溶解度、実験操作、化学反応式の量的関係 | 2 | 7 | 20 | |
2020年以前はセンター試験 | |||||
年度 | 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
2020 | 第1問 | 電子配置、周期表、分子の極性、物質の状態、実験操作、物質量、化学と人間生活 | 7 | 8 | 25 |
第2問 | 同位体、水溶液の濃度、中和滴定、pH、化学電池、イオン化傾向 | 6 | 7 | 25 | |
2019 | 第1問 | 原子の構造、混合物の分離、原子量・式量、気体の精製、元素・原子の性質、電子式、イオンからなる物質の利用 | 7 | 10 | 25 |
第2問 | 物質量、化学反応式の量的関係、塩の液性、中和滴定、実験操作、酸化還元反応 | 6 | 6 | 25 | |
2018 | 第1問 | イオン、化学結合、電子配置、式量、成分元素の検出、物質の三態、化学と人間生活 | 7 | 9 | 25 |
第2問 | 物質量、溶液の濃度、水素イオン濃度、中和滴定、酸化還元反応、電池 | 7 | 7 | 25 |
【参考】過去の平均点の推移
2021(第1日程) | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 |
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24.65 | 28.20 | 31.2 | 30.4 | 28.6 | 26.8 | 35.3 |