共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

公民 倫理、政治・経済

設問別分析

【第1問】源流思想
生徒の会話文を基として、資料文や先生との会話からの設問というスタイルであった。内容自体はオーソドックスなもので、小問4問中1問はセンター型の四択問題であった。問3・4は資料読解をベースとした出題だが、一定の知識が要求されるタイプの設問であった。

【第2問】日本思想
3部に分割され、それぞれ生徒および先生の会話、および資料文という形がとられた。オーソドックスな四択問題は2題であった。問4は阿部次郎『三太郎の日記』を資料文に用いた出題が特徴的だが、この設問については求められているのは読解力であり、知識は必要とされない。それ以外の問題は繰り返し問われてきたものばかりである。

【第3問】西洋近現代思想
昨年と異なり、リード文がない形式になっている。会話文などの空欄補充を求める設問が4問中3問であった。絵画も含めた資料文の読解問題が1題置かれていたが、他の設問は倫理分野の知識がないと正答にたどりつきにくい出題であった。

【第4問】青年期・現代社会分野
問4は推理小説作家であり、独自の社会洞察を持つP.D.ジェイムズの作品が資料文として使われており、読解力による対応が必要な斬新な素材であった。他の設問は青年期・現代社会分野の出題として頻出の事項であった。難易度が高い出題ではなかったが、会話文・資料文の量が多かったため、時間が圧迫された受験生が発生した可能性が高い。

【第5問】まちづくり
民泊など時事的な要素をちりばめた会話文を基にしており、年表も出てくるなど文字量の割に読み取りのスピードが求められる出題形式となっている。その中で問3は日本農業に関する知識が要求されるなど、時事的内容よりも基本的事項の理解が問われる内容であった。また問4・5は扱っている事項を知らなくても解答できるが、法律に関する理解を問う内容となっている。

【第6問】経済主体
昨年よりも基本的な知識を問う問題の比率が上がっている。その中で問5はバランスシートに関して出題された。メモによる誘導で知識がなくても落ち着いて思考すれば正解にたどり着ける内容になっており、同様にバランスシートについて出題された昨年よりも易しくなった。写真・イラスト・グラフなどが豊富な大問だが、出題内容としては頻出の事項を押さえておくことで時間をかけずに解答できた。

【第7問】地方自治
地方自治に関する出題を中心とした、基本的な問題である。ただし、問3は「自主財源」「依存財源」「一般財源」「特定財源」という用語を正確に理解したうえで選択肢を吟味しないと正答にたどり着けない、知識と思考力を両方試す出題であった。下線部に示された意見の根拠を問うという問題、問4は憲法の知識と文章の流れの理解を問うという問題で、ともに知識だけでは解けない仕組みになっている。