全体概観
大問数、設問数は昨年と同様であるが、マーク数が大幅に増加した。また、大学入学共通テストの試行調査に類似した、会話文形式の問題が出題された。
大問数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
設問数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
マーク数 |
減少 | 変化なし | 増加(+5) |
難易度 |
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 |
大問数は3問、設問数は16問で昨年と同様であるが、マーク数は23個で昨年より5個多く、大幅に増加した。出題形式は空所補充、用語の組合せ、正誤判断が主体ではあるが、問題文が長く、解答に時間を要する。また、大学入学共通テストの試行調査に類似した会話文形式の問題が出題された。昨年に引き続き、計算問題も出題されている。全体の難易度は、難化した前年度とほぼ変わらないと思われる。例年同様、特定の分野に偏ることなく、幅広い内容が出題されている。出題内容は、第1問が「生物と遺伝子」から生物の特徴・代謝・ミクロメーターの使い方・細胞構成成分・遺伝情報とDNA・遺伝情報とタンパク質の合成・DNAの研究史、第2問が「生物の体内環境の維持」から体液の濃度調節・ホルモン・免疫、第3問が「生物の多様性と生態系」からバイオーム・炭素の循環・生態系とエネルギーの流れ・地球温暖化・大気中の二酸化炭素濃度の変化である。全体として、解答までに時間を要する問題も散見されるが、問題ごとの難易の差が大きく、平均点は難化した前年とほぼ変わらないと予想される。
年度 | 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
2020 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 10 | 18 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 5 | 16 | |
第3問 | 生物の多様性と生態系 | 5 | 8 | 16 | |
2019 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 7 | 19 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 6 | 15 | |
第3問 | 生物の多様性と生態系 | 5 | 5 | 16 | |
2018 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 7 | 19 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 5 | 15 | |
第3問 | 生物多様性と生態系 | 5 | 5 | 16 | |
2017 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 7 | 19 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 5 | 15 | |
第3問 | 生物多様性と生態系 | 4 | 5 | 16 | |
2016 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 6 | 19 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 6 | 16 | |
第3問 | 生態と環境 | 5 | 5 | 15 |
過去の平均点の推移
2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
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32.65点 | 30.99点 | 35.62点 | 39.47点 | 27.58点 |
設問別分析