共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

公民 現代社会

全体概観

総合的大問が増えたものの、出題形式はオーソドックスな傾向を維持、幅広い分野での理解の正確さが求められる。

大問数
減少 -1 | 変化なし | 増加
設問数
減少 -6 | 変化なし | 増加
マーク数
減少 -6 | 変化なし | 増加
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化
出題形式は大問5問、小問30問と、過去のセンター試験より減少した。第1問と第3問の小問が8問、その他が3~6問という形式であった。統計を読み取る形式の設問はこれまでを上回る3問出題され、このうち第5問の問1・2は落ち着いて読み取りに取り組めば正解にたどりつける内容であったが、第3問の問1は統計の読み取りに知識を要求するタイプの設問であった。一方、3つの内容の正誤をすべて判別する問題も1問出題され、センター試験の傾向を引き継いでいる。リード文については、多くが会話文、およびメモによって占められており、リード文をベースに読み解く従来の出題形式から大幅に変化している。知識よりも条件を基にした論理的な思考力を問う、共通テスト試行調査で見られた形式の出題といえる設問は第1問の問8や第2問の問2などで見られた。また、組み合わせを選ぶ形式が大幅に増加し、知識をベースにした判断力と思考力を要求する出題となっている。小問数が減ったとはいえ、受験生にとってかなり時間的な余裕のない状況になったと考えられる。

労働法制、民法における「契約」、青年期など、前年取り上げられた事項が出題されているケースがある一方、新しい傾向として思考力を問う出題が増えた。時事的要素の占めるウエイトは多くない。また一部の設問で細かい学習が必要な事項も含まれているため、理論的事項の学習の徹底が要求される。倫理的要素は、防衛機制について出題されたが、前年よりも少なめのウエイトであった。全体的に一般常識で判断できる設問は昨年同様ほぼ存在しないため、主として「政治・経済」分野での着実な学習が要求される出題となった。

出題形式にかなりの変化が見られたものの、政治・経済、および現代社会の諸問題についての知識を前提とした判断を求める出題傾向となっている。学習の達成度が点数に反映しやすい内容であった。また通常の設問形式よりも正答にたどりつきやすい適当でないものを選ぶ問題が大幅に減少し、昨年より5問少ない2問となった。出題の変化により形式面でとまどうだけでなく、多くの設問で正確な知識に加えて思考力が問われている。
年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2021 第1問 権力分立とそのあり方 8 8 26
第2問 持続可能な開発 5 5 16
第3問 市場経済と政府の役割 8 8 27
第4問 現代社会の変容 6 6 19
第5問 買い物弱者問題 3 3 12
2020年以前はセンター試験
年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2020 第1問 オリンピック・パラリンピック 8 8 22
第2問 青年期・ライフスタイルの変化 5 5 14
第3問 学問領域・経済における課題の取り組み 5 5 14
第4問 ヒト・モノの移動・情報の流通 8 8 22
第5問 経済成長と経済危機 5 5 14
第6問 政治参加のあり方 5 5 14
2019 第1問 経済のグローバル化 8 8 22
第2問 人権保障と国家の役割 5 5 14
第3問 人の社会性 5 5 14
第4問 社会保障制度 8 8 22
第5問 地方創生 5 5 14
第6問 欧州の統合 5 5 14
2018 第1問 企業と労働、地域問題(会話文) 8 8 22
第2問 選挙権の18歳への年齢引き下げ 5 5 14
第3問 発達段階、環境問題 8 8 22
第4問 ロボットと社会問題 5 5 14
第5問 経済思想 5 5 14
第6問 環境問題 5 5 14
2017 第1問 環境 8 8 22
第2問 民主政治 5 5 14
第3問 日本の景気動向や経済情勢(会話文) 8 8 22
第4問 歴史的建造物と建築規制 5 5 14
第5問 国際機関 5 5 14
第6問 経済の仕組みと景気 5 5 14

【参考】過去の平均点の推移

2020 2019 2018 2017 2016 2015
57.30 56.8 58.2 57.4 54.5 59.0