共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

地理歴史 世界史A

設問別分析

【第1問】国際関係や国際貿易の歴史
Aはアメリカ合衆国の対ソ連政策に関する論文、Bはイギリスなどの貿易収支に関するグラフをもとに、主に近現代の外交・貿易に関する問題が出題された。Aでは論文を読んで外交方針を理解したうえで該当する政策を選択する問題、Bでは純粋なグラフの数値の読み取りのほか、数値の変化と歴史上の出来事との組合せを判断させる問題が出題された。どちらも出来事の年代を理解しているかが問われており、センター試験世界史Bのような解法が求められた。

【第2問】世界史上の人物・事件を題材にした映画や絵画
Aは映画「アマデウス」、Bは展示会「フランスの歴史と絵画」に関する会話文をもとに、主に近世・近代の西洋史に関する問題が出題された。Aでは会話文から皇帝の名を選択し、さらにその皇帝の業績を連動して補充する設問が出題された。Bでは絵画に描かれた出来事が何であるのかということを理解したうえで関連する事項を選択させる問題が出題され、単に絵画の作者・題名のみが問われていた過去問に比べ、絵画の題材となった歴史的事項に関する理解を求められた。

【第3問】世界史上の君主
Aはギリシア国王が発布した宣言文書、Bはアイユーブ朝のサラディン(サラーフ=アッディーン)の墓所の写真を題材にしたリード文、Cは北宋の太宗と日本の仏僧一行との会見について記した歴史書をもとに、主に近代のバルカン・中東と前近代の東アジア・南アジアに関する問題が出題された。Aでは文章中の空欄に該当する国名を理解した上でその国の歴史に関する問題が出題された。Bでは国名と出来事を結びつける問題が2問連続で出題され、近代列強の国ごとの動向に関する正確な知識が求められた。Cではセンター試験日本史Bで見られたような、あ・いとX・Yから適切な文章の組合せを問う問題や、年代整序のうち一つがリード文となった歴史書の記述であるなど、センター試験世界史Aとは異なる形式の問題が目立つ大問であった。

【第4問】世界史上の出来事の記録
Aはオーストラリア、Bは朝鮮半島に関する、それぞれ3つの歴史上の出来事に関する資料から、主に近代以降の両国の動向に関する問題が出題された。A・Bともに提示された3つの資料そのものの記録された年代順を問う新形式の整序問題が出題され、それぞれの資料がどの出来事を示しているのかを理解しているかが問われ、初見の史料から出来事の内容や意義などを読み取る力が問われた。

【第5問】民族間の対立関係や民族独立の運動
Aは雷海宗の論文、Bはハッタの回想録をもとに、主に東アジア・東南アジアに関する問題が出題された。Aでは文章中の空欄補充と文章の内容に関する出来事の組合せを問う新形式の6択問題が出題された。Bではインドとインドネシアの植民地支配に対する民族運動の比較についての問題が出題され、単に個別の事象の理解だけでなく、各地の様々な出来事について共通点・相違点を見出すことができる力が問われた。