共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

理科② 物理

全体概観

大問4題構成で昨年から変化なし。設問数とマーク数はともに減少した。

大問数
減少 | 変化なし | 増加
設問数
減少 -1 | 変化なし | 増加
マーク数
減少 -3 | 変化なし | 増加
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化
※増減は昨年第1日程との比較
※昨年は得点調整が行われたため、得点調整前の難易との比較

昨年の共通テストと同じく大問数4題の出題。第1問は小問集合であり、力学、電磁気学、波動、熱力学の分野から出題された。第2問の出題分野は力学、第3問は電磁気学、第4問は原子であり、第1問から第4問のすべての問題が必答問題である。また、物理の全範囲から広く出題されている。
概ね出題傾向としてはセンター試験に近く、昨年の第一回共通テストよりも新たな傾向を含む設問は減少している。しかし、第2問の前半では「物理的に誤った仮定」を実験的に反証することをテーマとしたあまり類を見ない出題が見られた。

第1問の小問集合では、水面波の干渉、凸レンズによるスクリーン上での実像、剛体のつり合い、断熱変化を含む熱サイクル、電流による磁場と磁場が電流に及ぼす力、といった入試物理においては比較的典型的な問題が出題された。
第2問の力学は、運動量と力積に関する現象に焦点を当てた大問であった。運動量変化と力積の関係についての実験におけるデータとグラフへの理解、運動量保存則と衝突に関する実験への理解が問われた。
第3問の電磁気学は、運動する磁石によってコイルに生じる誘導起電力、並びにこれに伴う誘導電流に関する出題であった。磁石を載せた台車の運動を変えたり、コイルの巻きの向きが変わったり、巻き数が変わったりする場合にコイルに生じる誘導起電力がどのように変化するかを考察する典型的な問題である。
第4問の原子物理は、ボーアによる水素原子模型からの出題であった。向心加速度の導出に関する設問、静電気力と万有引力の比較をする設問、エネルギー準位と放射スペクトルに関する設問から構成されており、知識よりも与えられたものを使って考察できるかどうかが問われている。

全体として煩雑な計算はなく、物理法則に従って基礎的に現象が捉えられるかどうかがポイントとなった。昨年の共通テストでは丁寧に問題を読めば解答できる設問が多かったが、今年は過去のセンター試験に類するように、判断ミスを抑えるための典型的な問題演習が功を奏するような出題であった。
年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2022 第1問 小問集合 5 6 25
第2問 力学 6 7 30
第3問 電磁気 5 8 25
第4問 原子物理 4 4 20
2021 第1日程 第1問 小問集合 5 5 25
第2問 電磁気 6 12 25
第3問 波動、原子物理 6 7 30
第4問 力学 4 4 20
2021 第2日程 第1問 小問集合 5 7 25
第2問 電磁気 5 6 25
第3問 波動 7 9 25
第4問 力学 5 5 25
2020年以前はセンター試験
年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2020 第1問 小問集合 5 5 25
第2問 電磁気 4 4 20
第3問 波動 4 4 20
第4問 力学 4 4 20
1問 選択 第5問 熱力学 3 3 15
第6問 原子物理 3 3 15
2019 第1問 小問集合 5 5 25
第2問 電磁気 4 4 20
第3問 波動 4 6 20
第4問 力学 4 4 20
1問 選択 第5問 熱力学 3 3 15
第6問 原子物理 3 3 15
2018 第1問 小問集合 5 5 25
第2問 電磁気 4 4 20
第3問 波動 5 6 20
第4問 力学、熱力学 5 5 20
1問 選択 第5問 力学 3 3 15
第6問 原子物理 3 3 15

【参考】過去の平均点の推移

2021(第1日程) 2020 2019 2018 2017 2016 2015
62.36 60.68 56.9 62.4 62.9 61.7 64.3