理科① 生物基礎
全体概観
昨年に引き続き、「思考力」を問う問題が多く出題!写真を用いた実験考察問題が出題された!
大問数 |
減少
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変化なし
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増加
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設問数 |
減少
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変化なし
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増加
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マーク数 |
減少
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変化なし
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増加
+1 |
難易度 |
易化
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やや易化
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昨年並み
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やや難化
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難化
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大問数は3問、設問数は16問と、初めての実施であった2021年度の共通テストから変化はなかったが、マーク数は17個と昨年より1個増加している。出題形式は空所補充、用語の組合せ、正誤判断が主体ではあるが、図や資料・実験結果を解析する力や仮説を検証する力といった、いわゆる「思考力」を問う問題が、昨年に引き続いて多く出題された。また、昨年度の第1日程では出題されなかった会話文形式の問題が出題された。昨年度と同様、知識を直接的に問う問題の数は非常に少ない。「写真を用いた実験考察問題」など、真新しい問題も出題されている。他に、計算問題も昨年に引き続いて出題された。なお、昨年度の特筆点として、「合理的な推論」を選ぶ問題や分野を跨ぐ問題が出題されたことがあげられるが、今年は出題されなかった。
例年同様、特定の分野に偏ることなく、幅広い内容が出題されている。出題内容は、第1問が『生物と遺伝子』から生物の特徴・代謝・遺伝情報とDNA、第2問が『生物の体内環境の維持』から体液と物質の輸送・免疫、第3問が『生物の多様性と生態系』からバイオーム・植生と遷移・生態系の成り立ち・生態系内の物質循環・人間活動による生態系への影響である。今年度が2回目の共通テストであるが、昨年度に引き続いて思考力を問う問題が多く出題されており、出題形式がある程度固まってきたと言える。模試などを活用し、共通テスト型の出題形式に慣れていたかどうかで、得点に差がついたであろう。昨年よりも実験考察問題の分量が多く、処理に時間がかかり、昨年度より難化すると予想される。
年度 | 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
2022 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 6 | 19 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 6 | 16 | |
第3問 | 生物の多様性と生態系 | 5 | 5 | 15 | |
2021 第1日程 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 6 | 18 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 5 | 16 | |
第3問 | 生物の多様性と生態系 | 5 | 5 | 16 | |
2021 第2日程 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 6 | 18 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 6 | 16 | |
第3問 | 生物の多様性と生態系 | 5 | 6 | 16 | |
2020年以前はセンター試験 | |||||
年度 | 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
2020 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 10 | 18 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 5 | 16 | |
第3問 | 生物の多様性と生態系 | 5 | 8 | 16 | |
2019 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 7 | 19 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 6 | 15 | |
第3問 | 生物の多様性と生態系 | 5 | 5 | 16 | |
2018 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 7 | 19 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 5 | 15 | |
第3問 | 生物多様性と生態系 | 5 | 5 | 16 | |
2017 | 第1問 | 生物の特徴および遺伝子とそのはたらき | 6 | 7 | 19 |
第2問 | 生物の体内環境の維持 | 5 | 5 | 15 | |
第3問 | 生物多様性と生態系 | 4 | 5 | 16 |
【参考】過去の平均点の推移
2021(第1日程) | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 |
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29.17 | 32.10 | 31.0 | 35.6 | 39.5 | 27.6 | 26.7 |