数学① 数学Ⅰ
全体概観
会話文で考察やヒントを与える中問が昨年の1題から3題に増えた。全体で4ページ増加。三角比の表を用いて角の大きさを評価したり、グラフ表示ソフトでのグラフの動向を調べるなど、共通テスト仕様の問題も増えたこともあり、時間的な余裕はなかったであろう。
難易度 |
易化
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やや易化
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昨年並み
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やや難化
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難化
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第1問〔1〕は数と式の問題であり、基本対称式の計算問題が出題された。〔2〕は与えられた命題が正しいことを証明する問題であり、会話文で解き方が誘導されている。第2問〔1〕は図形と計量の問題。三角比の表を用いて角の大きさを評価する文章題で、誤った情報を正しい情報へと導く問題である。〔2〕は図形と計量の問題であり、三角比の値や長さ、面積などを問う基本的な計算問題である。第3問〔1〕は2次関数の問題であり、1次式の積で与えられている。2次関数の性質、情報を2つの直線の情報から探る問題は目新しい。〔2〕は2次関数、集合と命題の問題であり、2つの2次方程式、2つの2次関数のグラフに関する問題である。基本計算から必要十分条件まで、様々な問われ方がなされている。第4問は教育機関に関するデータの分析の問題であり、例年通りヒストグラムや箱ひげ図、散布図などを読み取って解答する。
年度 | 大問 | 出題分野 | 配点 | |
2022 | 第1問 | [1] | 数と式 | 20 |
[2] | 2次関数,集合と命題 | |||
第2問 | [1] | 図形と計量 | 30 | |
[2] | 図形と計量 | |||
第3問 | [1] | 2次関数 | 30 | |
[2] | 2次関数,集合と命題 | |||
第4問 | データの分析 | 20 | ||
2021 第1日程 | 第1問 | [1] | 2次方程式 | 20 |
[2] | 集合と命題 | |||
第2問 | 図形と計量 | 30 | ||
第3問 | [1] | 2次関数 | 30 | |
[2] | 2次関数 | |||
第4問 | データの分析 | 20 | ||
2021 第2日程 | 第1問 | [1] | 集合と命題 | 20 |
[2] | 集合と命題 | |||
第2問 | 図形と計量 | 30 | ||
第3問 | [1] | 2次関数 | 30 | |
[2] | 2次関数 | |||
第4問 | データの分析 | 20 | ||
2020年以前はセンター試験 | ||||
年度 | 大問 | 出題分野 | 配点 | |
2020 | 第1問 | [1] | 2次不等式 | 25 |
[2] | 集合と命題 | |||
第2問 | 2次関数 | 25 | ||
第3問 | 図形と計量 | 30 | ||
第4問 | データの分析 | 20 | ||
2019 | 第1問 | [1] | 数と式 | 25 |
[2] | 数と式(集合と命題) | |||
第2問 | 2次関数 | 25 | ||
第3問 | 図形と計量 | 30 | ||
第4問 | データの分析 | 20 | ||
2018 | 第1問 | [1] | 数と式 | 25 |
[2] | 数と式(集合と命題) | |||
第2問 | 2次関数 | 25 | ||
第3問 | 図形と計量 | 30 | ||
第4問 | データの分析 | 20 |
【参考】過去の平均点の推移
2021(第1日程) | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 |
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39.11 | 35.93 | 36.7 | 33.8 | 34.0 | 36.5 | 32.4 |