数学② 数学ⅡB
全体概観
解き進めるためのヒントの会話文が3つの大問で挿入されている点、1つの問題を複数の方法で考察する問題などが目新しい。大問構成は昨年と同様であるが、ページ数は21年度の14~16ページから19~21ページ(問題の選択による)と大幅に増加。
大問数 |
減少
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変化なし
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増加
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難易度 |
易化
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やや易化
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昨年並み
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やや難化
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難化
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第1問〔1〕が図形と方程式からの出題で、円と直線の共有点に関する考察を行い、円の接線を2つの方法で求める問題である。1つの問題に対して複数の方法で考察する問題は、共通テストの新傾向の出題形式である。また、〔2〕は指数関数・対数関数からの出題であり、対数の性質に関する考察である。基本的な例を出発点に段階的に設問の難易度が上がる。第2問は微分法と積分法からの出題であり、関数の増減や大小、2つのグラフで囲まれる図形の面積に関する問題である。条件を満たすグラフの概形を選択肢から選ぶ問題が出題されている。計算量は例年並みである。第3問は確率分布と統計的な推測からの出題。2つの地区で収穫されたジャガイモで重さが一定以上のものがどの程度含まれているかを、確率密度関数を用いて見積もり解き進める。第4問は数列からの出題で、歩行者と自転車がある規則に基づき移動する距離に関して、漸化式を利用して考える問題である。目新しい設定に戸惑った受験生も多いであろう。第5問は平面ベクトルからの出題で、円と直線に関する標準的な内容の問題である。
年度 | 大問 | 出題分野 | 配点 | ||
2022 | 第1問 | [1] | 図形と方程式 | 30 | |
[2] | 指数関数・対数関数 | ||||
第2問 | [1] | 微分法と積分法 | 30 | ||
[2] | 微分法と積分法 | ||||
2問 選択 | 第3問 | 確率分布と統計的な推測 | 20 | ||
第4問 | 数列 | 20 | |||
第5問 | ベクトル | 20 | |||
2021 第1日程 | 第1問 | [1] | 三角関数 | 30 | |
[2] | 指数関数・対数関数 | ||||
第2問 | 微分法と積分法 | 30 | |||
2問 選択 | 第3問 | 確率分布と統計的な推測 | 20 | ||
第4問 | 数列 | 20 | |||
第5問 | ベクトル | 20 | |||
2021 第2日程 | 第1問 | [1] | 指数関数・対数関数 | 30 | |
[2] | 三角関数 | ||||
第2問 | [1] | 微分法と積分法 | 30 | ||
[2] | 微分法と積分法 | ||||
2問 選択 | 第3問 | 確率分布と統計的な推測 | 20 | ||
第4問 | [1] | 数列 | 20 | ||
[2] | 数列 | ||||
第5問 | ベクトル | 20 | |||
2020年以前はセンター試験 | |||||
年度 | 大問 | 出題分野 | 配点 | ||
2020 | 第1問 | [1] | 三角関数 | 30 | |
[2] | 指数関数・対数関数 | ||||
第2問 | 微分法と積分法 | 30 | |||
2問 選択 | 第3問 | 数列 | 20 | ||
第4問 | ベクトル | 20 | |||
第5問 | 確率分布と統計的な推測 | 20 | |||
2019 | 第1問 | [1] | 三角関数 | 30 | |
[2] | 指数関数・対数関数 | ||||
第2問 | 微分法と積分法 | 30 | |||
2問 選択 | 第3問 | 数列 | 20 | ||
第4問 | ベクトル | 20 | |||
第5問 | 確率分布と統計的な推測 | 20 | |||
2018 | 第1問 | [1] | 三角関数 | 30 | |
[2] | 指数関数・対数関数 | ||||
第2問 | [1] | 微分法と積分法 | 30 | ||
[2] | 微分法と積分法 | ||||
2問 選択 | 第3問 | 数列 | 20 | ||
第4問 | ベクトル | 20 | |||
第5問 | 確率分布と統計的な推測 | 20 |
【参考】過去の平均点の推移
2021(第1日程) | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 |
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59.93 | 49.03 | 53.21 | 51.07 | 52.07 | 47.92 | 39.31 |