共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

理科② 化学

設問別分析

第1問
問1 原子の電子配置に関する問題であった。原子の電子配置に関する基本的な知識を基に解答できる。
問2 化合物中の窒素含有率が最も高いものを選ぶ問題であった。各化合物のモル質量が与えられているため、化学式中の窒素原子の数をもとに窒素含有率の概数を求めれば、それほど時間をかけずに解答できる。
問3 気体の法則に関する問題であった。混合気体では「モル比=分圧比」が成り立つことに注意して、気体の状態方程式から、混合気体の密度とAの分圧の関係を導く必要があり、難しかった。
問4 非晶質に関する正誤問題であった。決して難易度は高くないが、非晶質に関しては盲点になっていた受験生が多かったのではないだろうか。
問5 気体の溶解度に関する問題であった。aは、水の量が20Lであることに注意して解答する必要がある。bは、遊離した窒素の標準状態の体積を求めるので、物質量が分かれば気体定数を用いずに22.4L/molを用いて解答できる。


第2問
問1 化学反応や状態変化における熱量の出入りに関する問題であった。燃焼熱、中和熱、溶解熱、凝固熱のうち、物質によって発熱の場合も吸熱の場合もあるものはどれであるかを問う設問である。
問2 水溶液の水素イオン濃度に関する問題であった。得られた溶液は酢酸の水溶液であり、酢酸のモル濃度に注意して、1-α≒1(α:電離度)を利用した近似式を用いて計算すれば、すぐに解答できる。
問3 化学平衡の法則に関する問題であった。正反応と逆反応の速度定数から、式(1)の反応の平衡定数を求めることができたかがポイントであった。
問4 エネルギー源としての水素に関する問題であった。aは、標準状態における水素の体積をもとに物質量を計算するので、第1問問5bと同様に、22.4L/molを用いることで解答できる。bは、リン酸型燃料電池において、正極と負極で起こる反応が分かれば解答できる。cは、bと同様に正極または負極で起こる反応の反応式を基に解答できる。 


第3問
問1 カリウムミョウバンと塩化ナトリウムに関する問題であった。各水溶液中に含まれるイオンの基本的な性質を基に解答できる。
問2 金属Mの酸化物の組成式を求める問題であった。図1のデータから酸化物中のM原子とO原子の物質量比を正しく読み取れたかがポイントであった。
問3 アンモニアソーダ法に関する問題であった。aは、二酸化炭素、炭酸ナトリウム、塩化アンモニウムの水溶液の液性を問う基本的な問題であった。bは、アンモニアソーダ法による炭酸ナトリウムの製造の流れを正しく理解できていれば無理なく解答できる。cは、アンモニアソーダ法の全体の反応式を覚えていたかがポイントであった。


第4問
問1 ハロゲン原子を含む有機化合物に関する問題であった。これまでの知識に頼らず、その場でよく考えれば解答できたのではないだろうか。
問2 フェノールのニトロ化に関する問題であった。フェノールはオルト位とパラ位の置換反応を受けやすいことを基に、考えられる異性体を数えればよい。
問3 高分子化合物に関する正誤問題であった。天然高分子化合物および合成高分子化合物に関する基本的な知識を基に解答できる。
問4 ジカルボン酸の還元に関する問題であった。aは、ジカルボン酸→ヒドロキシ酸→2価アルコールの順に変化していくことが分かれば解答できる。bは、銀鏡反応を示さず、また、炭酸水素ナトリウム水溶液とも反応しないことから選択肢を絞り、元素分析値を基に組成式を求めれば解答できる。cは、各ジカルボン酸に含まれる2つのカルボキシ基が、互いに区別できるかどうかに注意して数える必要がある。

 
第5問
問1 脂肪族不飽和炭化水素に関する正誤問題であった。分子の構造および一般式に関する基本的な問題であった。
問2 アルケンのオゾンによる酸化反応に関する問題であった。aは、アルデヒドBがヨードホルム反応を示さず、ケトンCがヨードホルム反応を示したことから、ともに炭素数3の化合物であることに気づけたかがポイントであった。bは、式(3)から「三酸化硫黄の生成熱-二酸化硫黄の生成熱」が「99」であることに気づければすばやく計算できたのではないだろうか。cは、1.0秒から6.0秒の5.0秒間におけるアルケンAの減少量(mol/L)をグラフから読み取ることで解答できる。dは、反応速度式におけるabの値(反応次数)を表2から読み取る必要がある。bの値はすぐに決まるが、aの値を読み取れたかがポイントであった。