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株式会社サイバーエージェント
AI 事業本部/AILab
リサーチサイエンティスト

おかもと　　 やまと

岡本　大和先生

やりたいことが 見つからず苦しんでも、
行動し続けたらライフ ミッションに
出会えた

　1988年生まれ。岡山県出身。2013年に京都大学を卒業後、オムロンに新卒入社する。AIをはじめとする最先端技術の恩恵をユーザ体験として社会に届けたいとの考えから、技術職でありながら事業開発にも従事して二刀流のキャリアを築く。
　2021年にはLINE株式会社にComputer Vision Labの立ち上げ人として参画する。チーム作りと並行して自身もリサーチャーとして文書画像解析を中心に研究活動に携わった。
　その後、自走的に価値創出できる研究組織の実現を志すようになり、2024年より株式会社サイバーエージェントに転じて、AI研究組織の中に戦略室を立ち上げる。
　新技術の創出にとどまらず、研究成果を企業成長ひいては社会価値へと転化する仕組みづくりを日々追求している。
　兄の影響で高校からラグビーを始め、現在もプレーヤーとして活動。学生時代を過ごした京都に強い魅力を感じており「京都に憧れられる組織をつくる」ことを長期的な目標としている。

「すごい技術」を「社会の便利さ」に
変えるという仕事

　日本でも様々な研究が行われているAI技術。飛躍的な進歩が続く一方で、研究によって生み出された成果を社会に役立つ形に仕上げることは容易ではなく、多くの研究者や企業が課題を抱えています。
　岡本先生は現在、AI研究組織で人の役に立つサービスとして技術を届けるための仕組み作りに挑戦し続けています。例えば、OCR(光学文字認識) という技術。OCRは「画像内の文字を正確に読み取れる技術」としては優れていても、そのままでは社会に役立つところまでは到達しません。ですが、もし紙のプリントをスマホで撮るだけで、項目ごとに整理された状態でノートアプリに記録ができるよう技術をデザインすれば、勉強の効率化に大きく貢献できます。このように、岡本先生は「すごい技術」を「日常の便利さ」へと変えることで、技術の可能性を最大限に開花させるミッションを担っています。
　そんな岡本先生ですが、最初から研究者を目指していたわけではありません。中高時代は「やりたいことがない」ことに悩み続けていたそうです。そこから行動を重ねる中で、「自分にしか作れないものを作る」という目標にたどり着きました。行動し続けることで見えてきたライフミッション。その見つけ方と育て方について、キャリアのリアルとともにお話しいただきます。AIに興味がある高校生も、まだやりたいことが見つからない高校生も必見の講義です。