こんなときはどうする?

6つのケースでチェック!

受験生のわが子の自己肯定感を育てる

声のかけ方&接し方

CASE 1

成績停滞気味で
モチベーションが下がっている

話を聴いて気持ちを整理する手助けを

  モチベーションが下がっているときには本人にもその原因がわからない、うまく言えないことが多いもの。「なぜ大学受験をするのか、それが自分の将来とどうつながっているのか」というビジョンを見失っている可能性も。励ましがプレッシャーにならないように、本人が自ら目標や自信を取り戻せるようなお膳立てを。成績の話や親の気持ちはいったん胸に留めて、「何のために勉強したいのか」「将来の夢やどんな人間になりたいのか」について、本人の話に耳を傾けてみましょう。思いを打ち明けやすいように、相槌を打って話を聞いたり、頷いて話を受容するなど、会話にはゆとりと心遣いを。夢をありありと語ることは、自分からやる気を取り戻し、モチベーションを回復するきっかけになります。

ポイント

  • 問い詰めたり叱るのはNG
  • 好きな分野や得意教科の話題で弾む会話を
  • 聴くことは相手に安心と自信を与える
OKワード
  • 「うん、そうだね、わかるよ」
  • 「それからどう思ったの?」
  • 「受験勉強で得た知識はこれからの人生に活きてくるよ」
NGワード
  • 「この点数で間に合うの?」
  • 「誰々さんはもう志望校決めたらしいよ」

CASE 2

進路選択に賛成できない

わが子の将来なりたい姿に共感してみましょう

  価値観が多様化し、AIやデータサイエンスといった新分野で活躍する人財が次々と育つ第4次産業革命時代。従来の文系理系では分けられない学部も増え、これまでにない学びの領域が台頭しつつあります。したがって、わが子の選択を保護者の価値観でダメ出しするのはNG。将来の可能性を狭めることになりかねません。それでも偏差値や学校名に納得できないときは、否定したり非難したりせず、わが子の希望ファーストで夢や目標に寄り添い、共感することから始めましょう。そのうえで、安易な選択をしていそうな時にこそ「こんな大学もあるよ」「やりたいことで選んでる?」と提案しつつ、「この道に進むにはこの大学のこの学部」という専門性や最新情報を親子でリサーチするといいでしょう。保護者も情報更新が不可欠です。

ポイント

  • 本人の考えと大学の最新事情を受け止めて、
        適切なアドバイスを
  • 新しい価値観を取り入れ、古い価値観は捨てる
OKワード
  • 「その分野は新しくて面白そうね」
  • 「こんな学部もできたんだね」
NGワード
  • 「聞いたことない名前の大学だな」
  • 「地方の大学だけど大丈夫?」

CASE 3

部活に夢中で勉強しない

打ち込む姿を受け止めてメリハリある時間配分を

  部活で得られる仲間や経験はかけがえのない一生の財産。さらに、部活で培った体力や忍耐力は受験勉強にも発揮されます。勉強時間をしっかり確保できれば、部活との両立はむしろプラスと言えます。一方的に部活より勉強というジャッジをせず、ありのままの姿を受け入れて応援しましょう。疲れて帰宅したところに頭ごなしに「勉強は?」と言われても、本人には響かないもの。家でのリラックスが勉強にも部活にも役立つように、生活面のサポートを。例えば、眠くなる時間帯に無理に勉強させようとせず、帰宅したら食事やお風呂、睡眠などで一息入れさせて、疲労回復できる環境を整えるのも手。その分朝早く起きて勉強するなど、生活リズムにあった時間の使い方を。

ポイント

  • 今は心配でも後から活きてくるのが部活の経験と心得て
  • ありのままのわが子を受け入れる
OKワード
  • 「お疲れさま、今日も頑張ったね」
  • 「朝勉強したいなら6時に起こそうか?」
NGワード
  • 「部活ばっかりやってていいの?」
  • 「勉強は進んでるの?」

CASE 4

イライラ・カリカリに遭遇

時には距離を置いて有意義な沈黙を

  勉強に打ち込んでいる時には、うまくいかないことやちょっとしたつまずきで、イライラが募るもの。塞ぎ込んだり、暴言を吐いたりすることもあるかもしれません。あまりためこませないように、できる限り些細な兆候を見逃さず、見守っていることを伝えましょう。顔色が悪そうなら「夕べは眠れた?」食欲がなさそうなら「何か食べたいものある?」など。無理に介入しようとせず、ガス抜きすることで話しやすい雰囲気作りを。しかし時には思いやりの言葉や態度さえ届かないこともあるものです。こんな時は動揺せず、あえてそっとしておくことも必要です。沈黙は決して悪いことではありません。何か言わなければと気にしすぎなくてもいいのです。大切なのは親子が安らげる空間に共にいるということ。会話が生まれない場面でも、それは本人にとって深く考えたり、模索したりしている有意義な時間であるかもしれません。

ポイント

  • 些細な兆候を見逃さない
  • 言葉や態度が届くよう、信頼関係づくりを大切に
OKワード
  • 「どうしたの?  夕べは眠れた?」
  • 「何かあった?  お茶でも飲む?」
NGワード
  • 「なんだその態度は」
  • 「何があったのか言わなきゃわからないでしょう」

CASE 5

模試の結果に落ち込んでいる

不本意な結果をどう巻き返すか日々の小さな目標設定を

  模試の判定が不本意だったからといって、親も一緒に落ち込まないで。2020年の大学入試改革の意図を思い出してください。「知識・技能」だけではなく、「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」が評価されるのです。不本意な結果を気にしすぎず、あきらめない力を試すチャンスとポジティブに捉え直してみたらどうでしょう。実際に、成績は努力次第で伸ばせるのですから。まずはしっかりと模試の復習からリスタートを。情報を集め直したり、スケジュールを組み直したり、日々の小さな目標設定から戦略を立て直すチャンスです。例えば、英単語を1日100個覚える、いつまでに参考書の何ページまで終わらせるなど、1日単位もしくは1週間単位の目標を立てたら、それを焦らず見守りましょう。お子さまが目標を達成したら、努力の過程を褒めて伸ばす。そうすることで仕切り直しスタートができます。

ポイント

  • 模試の結果に一喜一憂しない
  • あきらめない力を試すチャンス、とポジティブに捉え直す
OKワード
  • 「どこへ行ってもあなたの価値は変わらないよ」
  • 「頑張る姿がかっこいいぞ」
NGワード
  • 「なんでこうなっちゃったの」
  • 「志望校下げるか?一浪するか?」

CASE 6

スマホばかりいじっている

親子で納得のいくルールを作る

  わが子が日常生活で大切にしているスマホの役割や価値が親とは異なっていたとしても、「勉強できていないのはスマホを持ったからだ」と全否定せず、親の正論を押し付けないようにしたいもの。スマホを使うことをやめさせるのは難しいので、勉強などの決まった時間帯は親がスマホを預かる、ゲームに充てる時間を決める、アラームを設定するなど、取り扱いに関してお互いに納得のいくルールを作るのがおすすめです。また、東進の高速マスターの活用など、スマホも勉強のためのツールとして活用させることで、自分でけじめをつけさせるのも良いでしょう。それでも難しい場合は、勉強の環境にスマホの使えない場所を導入してみては。図書館や予備校など、周りが集中している環境を利用するなどして、本人が自分自身で変わることが一番の解決策です。

ポイント

  • 本人にルールを作らせる
  • 親子でルールを作る
  • スマホを全否定せず、勉強にも使わせる
OKワード
  • 「スマホが邪魔ならいつでも預かるよ」
  • 「スマホで隙間時間をうまく使ってね」
NGワード
  • 「スマホばかりいじってないで勉強しなさい」
  • 「スマホ取り上げるぞ」