過敏性腸症候群(IBS)です。ひどい時には数分に一度ガスが出てきます。学校では頻繁に人のいないところに行くことはできませんし、逆に我慢するとおなかの中で音が鳴ったり、おなかが痛くなってしまいます。これからの人間関係、体調管理の為にも病院に行くべきだとは思いますが、恥ずかしくて親にも言えず1人で行くわけにもいかず行けていません。これからどうしたらいいですか?また過敏性腸症候群の認知度ってどれくらいですか? (高2女子)
一人だけで悩まず、早めに対処しよう
  
東海大学医学部内科学系消化器内科学 領域主任教授
すずき ひでかず
鈴木 秀和
先生

1989年慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学医学部教授(医学教育統轄センター)、専修医研修センター長を経て、2019年、東海大学医学部教授、同附属病院臨床研修部長。現在、日本専門医機構運営委員、Rome委員会委員、全米消化器病学会(AGA)国際委員、日本微小循環学会理事長、日本神経消化器病学会理事、日本ヘリコバクター学会理事、日本がん予防学会理事、日本潰瘍学会理事等を兼任し、東海大学病院にて個々人の症状に応じた消化器診療を展開している。



専門の医師に相談を 


 病院へ行き、医師と相談をすることをお勧めします。過敏性腸症候群(IBS)には心理的ストレス、腸の運動的な要因、知覚過敏、普段の食生活、ピロリ菌が感染しているなど、様々な原因が考えられます。原因は人によって異なるので、全員が同じ方法で治るわけではありません。なので、一人で解決しようとせず、まずは医師に相談をし、自分に合った解決方法を見つけましょう。


  このような病気は、病院へ行ったらすぐに治るとは限りません。ですが一人だけで悩んでばかりだと、症状は一向に良くなりません。医師と相談し、試行錯誤を繰り返しながら、根気強く治していくことが大切です。  



気持ちの持ち方を変えよう


  このような症状は、どちらかというと几帳面な人や完璧主義者に多くいます。自分がこのような悩みを持っていることが恥ずかしいと思ったり、「自分だけなのではないか」と感じたりして、一人で悩みを抱え込んでしまうことが多いです。このような人達は、周りの目を気にしてしまうことが多いですが、そんな心配はいりません。 腸の痛みや便秘で悩みを抱えている人はたくさんいます。これは恥ずかしいことではありません。緊張をすると脈が速くなるのと同じように、プレッシャーや不安などの反応が腸に出ているだけです。また、日本人は比較的、腸が長く、便が腸にたまりやすいため、便秘の症状が出やすい傾向にあるといわれています。


  周りの人は、あなたが思っているほど気にしていません。 最近では、メディアでも過敏性腸症候群を取り上げていることもあり、認知度も高くなってきています。腸への影響だけで済んでいる間はいいですが、これが長く続くことが原因でメンタルな症状もでてくると大変です。おなかの不調は恥ずかしいことでも隠すことでもないので、思い切って保護者などに相談してみましょう。  



生活のリズムを見つめ直そう

    

 病院へ行き、医師と相談することを勧めますが、自分でもできることはあります。消化管に影響の出る症状は日常生活の中に原因があることが多くあります。腸は、リズムのある規則正しい生活を送ることで正常に機能するようになるので、自分の生活に“乱れ”がないか考えてみましょう。  


 自分の生活を見つめなおすと、夜更かしや偏った食事、運動不足など、様々なところに生活リズムの乱れを発見できるかもしれません。また、毎日同じ時間に起きたり、トイレに行ったりすることも重要です。毎日をできるだけ同じサイクルで過ごせるように心がけましょう。


  高校生、特に受験生は勉強などに気を取られ、自分のライフスタイルを見つめなおす機会があまりありません。しかし、リズムの乱れを正すことで、腹痛などの症状が治まることもあります。生活習慣を正し、おなかの調子も整え、より充実した学校生活を送りましょう。



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